見出し画像

英国幽霊案内 (幽BOOKS)


英国幽霊案内 (幽BOOKS)

 英国に出没する幽霊を、大真面目に紹介した本です。
 著者は、多くの「幽霊物件」を、実際に現地調査しています。そこに、好感が持てますね(^^)

 原著の刊行が一九七一年ですので、情報が古いのが難点です。
 けれども、そのぶん、英国の古典的な幽霊物件は、これ一冊に網羅されています。

 著者のピーター・アンダーウッド氏は、幽霊の実在を信じている人です。英国では、著名なゴーストハンターだそうです。
 とはいえ、狂信的な人ではありません。押しつけがましい感じもなく、文章は、読みやすいです(^^)

 淡々と、幽霊が出現する状況を書いています。ですので、あまり怖くはありません。ぞっとする「怪談」を読みたいなら、他の本を選んだほうがいいでしょう。
 でも、夜中に一人で読んでいると、やはり、怖いです(笑)

 とにかく、これだけの「幽霊物件」を、現地調査も含めて、まとめたことが、素晴らしいですね\(^o^)/
 心霊的な調査に興味がある方なら、本書は、必読書です。

 本書では、アルファベット順に、地名が並べられています。そして、そこに起こる怪異が説明されています。事典スタイルですね。
 私が、いつか英国へ旅行することがあったら、本書を参考に、幽霊名所巡りをしたいです(^^)

 本書によれば、英国は、幽霊だらけです。宿屋、学校、一般民家、酒場、事務所、お城、教会、道路など、どこにでも、幽霊が出ます。

 中で、私が気に入ったのは、約二百年前に建てられた、エルム牧師館に出る幽霊です。なんと、この幽霊とは、会話ができるんですね(*o*) 普通の人間のように、会話が成立する幽霊は、珍しいです。

 以下に、本書の目次を書いておきますね。

日本語版への序


A
 アボッツ・ラングリー、ハートフォードシャー
 アバーダヴィー、メリオネスシャー、ウェールズ
 など
B
 バルヒン・ハウス、ストラステイ、ダンケルド近郊、パースシャー、スコットランド
 バーブレック、アーガイルシャー、スコットランド
 など
C
 ケイスター、リンカーンシャー
 カーマー・グリーン、ウォルソール、スタッフォードシャー
 など
D
 ダートムア、デヴォン、ジェイの墓
 ダートムア、デヴォン、フランシス・ドレイク卿の幽霊
 など
E
 イーリング、ミドルセックス
 イースト・バーゴルト、サフォーク
 など
F
 ファリンドン、バークシャー
 ファーナム、サリー
 など
G
 ギャラシールズ、セルカークシャー、スコットランド
 ゲイツヘッド、ダラム州
 など
H
 ホルトウィッスル、ノーサンバーランド
 ハム・ハウス、ピーターシャム近郊、サリー
 など
I
 アイタム・モート、セヴノークス近郊、ケント
 イルフォード、エセックス
 など
J
 ジェイの墓
K
 キルケニー市、アイルランド
 キンガム、チッピング・ノートン近郊、オックスフォードシャー
 ネブワース・ハウス、ネブワース、ハートフォードシャー
L
 ランバーハースト、ケント
 ランゲンホウ、コルチェスター近郊、エセックス
 など
M
 マクルズフィールド、チェシャー
 マンチェスター、ランカシャー
 など
N
 ニューマーケット、サフォーク、ハミルトン・スタッド小路
 ニュートン・ル・ウィロウズ、ウォリントン近郊、ランカシャー
O
 オックスフォード、マートン学寮
P
 ペンケイトランド、イースト・ロウジアン、スコットランド
 ペンリス、カンバーランド
 など
R
 レイナム、ノーフォーク
 レディング、バークシャー、オックスフォード通り
 など
S
 セント・オールバンズ、ハートフォードシャー
 セント・アイヴズ、コーンウォル
 など
T
 タムワース、スタッフォードシャー
 タヴィストック、オークハンプトン通り、デヴォン
 など
V
 ヴェントナー、ワイト島、ハンプシャー
W
 ウォルソール、スタッフォードシャー
 ウォンテージ、バークシャー
 など

訳者あとがき
参考文献
索引




この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?