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学校の先生の皆さーん!性教育には国際基準があります!

画像に載せているのは「教科書にみる世界の性教育」という世界の性教育の教科書について紹介している書籍からの引用です。(とっても勉強になる本なので学校の先生たち読んでみて♪)

アジア3カ国だけでもずば抜けて日本の教科書の量が少なく、やる気がないことが伝わってきます。ちなみに欧米諸国、ヨーロッパはこの倍以上の教科書量です。

私がアメリカに旅行に行った時は小さい古本屋にさえも性に関する書籍コーナーがしっかり作られているくらいに、世界は性教育に対して熱いです。

では、なぜこんなにも世界では性教育に対して熱いのでしょうか?


性教育にはユネスコが出している国際基準がある

実は性教育にはガイドラインが存在します!しかもその作成源はユネスコ(国際連合教育化学文化機関)で、なんと国際基準があるのです。国語や数学などといった一般科目には明確な国際基準というのは私が探した限りでは見つからなかったのですが、性教育にはちゃんとあるという、性教育は世界的に非常に重要視された科目なのです。

ユネスコのガイドラインでは性教育のことを「包括的性教育」と明記しており、その目的を次のように記しています。

  • 自らの健康と幸福(well-being)および尊厳を実現すること

  • 尊重された社会・性的関係を育てること

  • 個々人の選択や他者の幸福にどのような影響を与えられるかについて考えられること

  • 生涯を通じて自らの権利を守ることを理解すること

つまり、成長に伴う心身の変化や妊娠・出産・育児、そしてライフステージを社会生活に結びつけながら自分らしい生活を実現できることを目的としており、
勉強とか常識とか、、、そんなことよりも生きるための教育だからこそ、国を超え、世界を挙げてその教育を推進しているのです。

だから世界が性教育に対して熱いのは当然!性教育に熱くならなくちゃいけないのです!!!

日本の教員の大半がユネスコの国際基準を知らない?!

私は中学や高校の性教育の打ち合わせをする時は必ずユネスコの国際基準について先生たちにお話するのですが、悲しいことに私が出会った学校の先生方(養護教諭も含む)の中にはこのガイドラインの存在を知っている方は1人もいらっしゃいませんでした。

そして国際基準を大幅に無視している日本の歯止め教育の問題についても一生懸命先生たちに伝えてきましたが、
「ユネスコの国際基準が存在するのね、で、それが何なの?」といった反応をされ、一蹴された経験もあります。

性教育が生徒・学生たちにもたらすもの

過去に「性教育を教育の場でやるなんて無理だ!」と学校責任者に怒られてしまったこともありました。
怒られてでも私が学校に出向き、性教育をさせてもらえないか交渉するのは、性教育が未来を紡ぐ生徒・学生たちに豊かな繁栄をもたらすからです。

世界の国民の幸福度と自殺率でみる性教育の絶大なる効果

2023年の世界幸福度ランキングで日本は47位と、前年度に比べて順位は上昇したものの、ほかの先進国に比べたらまだまだ低いです。

そして1位は6年連続のフィンランドであり、1位〜10位は北欧やヨーロッパが占めています。
この順位を見て、助産師である私がピンときたのが、性教育をめちゃくちゃやり込んでいる国が上位を占めているのです!ついでに助産師の立場が強く、助産師が活躍しまくれる国でもあります❤️

逆に自殺率で見てみると2018年〜2020年のWHOの発表では日本は若年層(15〜39歳)の自殺率は先進国で韓国と並んでワースト1位となってしまったのです。性教育をやり込んでいる北欧やヨーロッパの1.5倍以上の自殺率です。

自殺の原因は単一国家であるがための自己肯定感の低さや自信のなさにあるとされています。

性教育は性に関することを基盤に、自分は他人と違くて良いのだ、自分は唯一無二でかけがえのない存在なのだ!と教えてくれる科目であり、若年層に豊かな未来を与えられるものであります。

こんな素敵な科目を教育現場でやらないなんて、もったいない。

デジモンアドベンチャーのOP曲、Butter-Flyが物語る日本の”やるせない世の中”

「最近の子たちはやりたいことを見つけられないし、やる気もない」という言葉をBGMの様に耳にするが、これは若い子たちのせいではなく、むしろ社会人現役世代の私たちのがそのように仕向けてしまった可能性があるのでは?と最近思います。

私は幼少期からデジモンを見て育った世代であり、OP曲のButter-Flyはよく友人とカラオケで熱唱します。この曲を歌いながら社会に放り出された今、この歌詞が日本の社会をシンプルかつわかりやすく物語っているのだとしみじみ思います。

1番のAメロの歌詞では

ゴキゲンな蝶になって きらめく風に乗って 今すぐ キミに会いに行こう、、、

と未来に向かってウキウキしている感じがあり、私は自分が子供時代に将来の夢を沢山膨らませていた頃を思い出しました。

そしてサビの歌詞では

無限大な夢のあとのやるせない世の中じゃ そうさ愛しい 想いも負けそうになるけど、、、

ああ、、夢いっぱいに胸を膨らませて、努力を積み重ねてきて、やっと社会に出て夢を叶えられたと思ったら
つまらない諍いに巻き込まれたり、濡なすり付け合いや、パワハラだのサービス残業だの、、、ははは、、もう夢見る天使ちゃんになるのはやめて無心でやっていくかー。
といった日本社会へのやるせなさを感じた瞬間と重ね合わせてしまった自分がいました。

そう、私たちがやるせなさを感じている姿を見せてしまっているから若い子たちは夢を持つことに意義を見出せなくなってしまったのかもしれません。

やりたいことをやっても、そこに楽しさや意義を見出せなくなり、やる気をなくしてしまっているのは私たち大人の方なのです。

性教育は生き方を知る教育 ぎこちない翼でもきっと飛べるさ!

私は性教育と出会って、自分の人生を何度も見つめ直す大切さを知りました。

自分は何のために頑張っていて、何をしたいのかを問い続け、挫けそうになったことはあったけど、性教育で得た知識があったからこそ助産師という仕事に意義を見出し、毎日楽しめて、もしくは楽しむためにはどうアクションするべきかを考えられました。

はっきり言って、日本は“やるせない世の中”であると思っています。やるせない世の中であったとしても、1人1人が「挫けそうになる時もあるけど自分ならきっと大丈夫」と自信を持ち、諦めない心を持つことで私たちの幸せはキラキラし出すのではないかと思います。性教育はそれを手助けできる教育です。

教育現場で性教育を当たり前にして

Stayしがちなイメージを染めた ぎこちない翼でも きっと飛べるさ Oh My Love

を沢山の人たちに伝えることができます。
まずは若い希望が集まる教育現場から、夢をもつ素晴らしさを教えていこうじゃありませんか!


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