小学生に性教育をしたい大人の動機は2種類あると思ふ。一つは子供に対する性的な嗜癖。もう一つは性道徳の管理。 前者はロリコン。後者は価値観を一つにしないと不安でたまらないファシスト。 どっちもわたしのお仲間。 歪んだ動機だと思ふ。 性に対する知的関心は身体の成長と共に自然に育つ。
性に関して子供との問答見本集を編纂するのが好きな人がゐる。性の多様性を認めるやうなことは言ってるが、何を言ふべきで何を言ってはいけないかを前もって決めてしまってゐる。人間は個人だ。個々で異なる親子の関係性を、親子関係といふ普遍性とバランスを取りつつ、絶えず構築するから子供は育つ。
性に対する知的関心は身体の成長と共に自然に育つ。 もちろん母親、父親、兄弟姉妹、地域共同体の中で身体が健康に育ってきた場合のこと。 そして健康な身体はほどよい愛着関係の中で育つ。 そんな身体から芽生える性への関心や性欲は、おおむね、病的なものにはなり難い、 変にいぢらなければ。