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映画「アメリカン・ビューティー」感想

直訳するとアメリカ(風)の美しさ。
皮肉の効いたタイトルだと思った。
そして私の映画人生でかなりの衝撃を受けた作品でもあります。

今回の物語の家族を紹介すると、

娘の友人に恋しちゃう
残念なリストラ予備軍のお父さん!

事業が上手くいかず
自己啓発と不倫にハマるお母さん!

豊胸手術のために
お金を貯める反抗期の娘!

だいぶ歪みがある家族ですよね笑

しかし、
それが生々しくリアルであるからこそ面白い!

完璧な人間なんていない。

そんなことをシニカルに面白く
そしてグサっと胸に深く刺さる衝撃的な映画
です。


上映時間:117分
制作国 :アメリカ
制作年度:1999年
ジャンル:ドラマ・コメディ

あらすじ・解説

解説:  舞台を中心に活躍してきた英国の俊英サム・メンデスが、映画監督デビュー作にしてみごと第72回アカデミー賞で作品賞ほか全5部門を受賞したファミリー・ドラマ。あるサラリーマン家庭の崩壊劇を通して、現代アメリカの理想的家族の裏側に潜むそれぞれの孤独や不全感をシニカルな眼差しで描き出す。主演はケビン・スペイシー、共演にアネット・ベニング、ゾーラ・バーチ、ミーナ・スヴァーリ。郊外住宅地で妻と高校生になる娘と平和に暮らすレスター。ところがある日、勤めていた広告代理店からリストラ宣告を受けてしまう。これをきっかけに、一見幸せに思えた彼の日常の歯車が少しずつ狂い始め…。

引用:allcinema

みどころ・ポイントについて


人の弱さと醜さが愛しくなる!

どんなに強がっても、
どんなに輝かしくいようが、
その裏には弱さと醜さが隠れています。

「私はバリバリのビジネスマン!なんでも売ってみせる!」
「私は天性の逸材!そのうち有名なモデルになっちゃうんだから!」
っと、自己プロデュースで周囲へマウントをとったり、
自分自身も騙し続けるが、
現実は厳しく彼女達に容赦ない現実が襲いかかる。

そんな人の光と影が生々しく映像化されています。

そんな弱さも醜さも余すことなく
表現できる俳優さんの演技力に引き込まれます!


ケヴィン・スペイシーがハマり役!

役柄として娘の友達に恋しちゃうお父さん。
とにかく行動が中学生か!!っと思えるくらい笑えます。

娘の友達の家に電話してみたり、
好かれるために筋トレやランニングを始めたり、
青春爆走おじさんって感じで笑えます。

これもすべてケヴィン・スペイシーの演技力の賜物ですね!

ほんとにシニカルなキャラを演じたら、
右に出るものがいなんじゃないかって思えるくらい
素晴らしい見応えがあります!


「アメリカン・ビューティー」の美の解釈とは?

個人的な解釈となりますが、
ここでいう「美」とは
一般的な美しさの基準ではなく、
人それぞれに感じる個々の美を示しているのでは?
っと思いました。

ジェーンが惹かれるリッキーは、
道端で漂うスーパーの袋を
美しい映像として保管しています。

それ自体は、
ちょっとわたくしも理解はできませんが笑

人にはそれぞれ美の基準があるのかと。

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ここからネタバレ

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最終シーンで殺されてしまうレスター。

彼が最後に走馬灯として過ぎったのは、
彼の人生でにおいての
まさに「美」でありました。

原っぱに横になって夜空を眺めた光景、

しわくちゃなおばあちゃんの手、

いとこのピカピカな新車ファイヤーバード、

幼い頃の天使のようなジェーン(娘)。

そして最後に、

奥さんキャロリーンとの若かりし頃のデート。

コミカルで皮肉の効いた全体感でありましたが、
最後にグッとくる演出や展開があり
心に残る最高の作品でありました。。


以上となります。
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