学生時代のわたしに、戻りたくない。〜いまの自分のほうが、好き〜


母校訪問の続き。

改めて教官方の人柄の良さ、あたたかさを実感した。

学生をちゃんと見守っているなと感じた。

卒業生のこともちゃんと気にかけていて、
私のことを覚えていてくださり、
時間をとってくださり、
少し長話になったけれども
昔の話も今の話もした。

教官方と前回お会いしたのが、私自身、絶賛休職中で自信喪失、未来に希望もなく不安でいっぱい涙目な状態だった時なので、当時会った教官方には心配をさせてしまったようだった。

今回は、私の仕事が年度がわりの春休み中だったということもあり、超元気だった。
結婚する友人のために母校訪問しているという口実もあったし、そのおかげで、また教官方に会える、あの時の感謝も伝えられる、というので、凄く自分自身がいい状態だったかなと思う。

そんな自身の様子を見て、
元気そうで良かった、
と、誰もが言ってくれた。

誠実。生徒と向き合う。余裕がなくても、時間をとる。時間をつくる。
そんな教官の姿に、改めて、人間として、良い方々なんだなと、改めて感じた。
各教官への好感度が、学生時代よりも大分上がった。笑

たぶんそれが出来るようになったのは、そう感じられるようになったのは、自分が変化したからだと思う。

先生として見る、というより、1人の人間として、教官方を見ていた。

また、学生では無く、卒業生、あるいは社会人として
振る舞う自分もいた。

相変わらず教官の研究室に長居するのは、
居心地が良いのか悪いのかわからないけど、
でももうあの頃の、学生時代の私は居ないことだけは確かだった。当たり前だけど。


自身の卒業論文を書き上げたゼミ室の、担当教官が、

「そういえばあなたの論文、オープンゼミ(学生がどのゼミに入ってどんな論文を書くか決めるためのもの)で、例として後輩に見せてますよ。
あれはよく頑張ったよねえ。地域住民にアンケートとって、ちゃんと結果と結論が出てるから。
(教官ご自身が)自分の研究を発表するときに、もちろん名前も記載して、あなたの論文引用することもあるもん。」

と伝えてくれた。

私の卒業論文って、呉羽いきいきバスっていう地元のコミュニティバスを題材にしたものなんだけど、
その費用を賄う仕組みが面白くてね。

そこに着目しつつ、住民アンケートとって、
満足度的なものを測りながら、
これからのコミュニティバスの在り方を示した(気がする)。

本当は日本のおもてなしとか、サービス業系、はたまた英語系の論文にしたかったけど、なんか論点が曖昧すぎて自分でもよくわからず、

とりあえず出来そうな(自分の馴染みのあるバスで、少し興味もある、し、自分の身体を動かしてアンケート頑張れば結果も出せる)内容を論文にした結果、

まあ結構頑張ることになったんだけど、
(住民アンケートはちょっと厄介だし勇気がいるし)
100人以上にアンケートとって、結果まとめて、
卒論発表会当日は、副査の教官に、
どえらい褒められた記憶。

なかなか厳しい教官に、大学卒業レベルに十分値するとか言っていただけたなー。うれしみ。(このとき卒業したのは高専なので、短大卒扱いなんすよねー)

とか、そんなことまで思い出したんよね。

学生時代の、論文に向き合う、真面目な私を。

で、あー。そうだったなー。って。笑
真面目で、真に受けるタイプで、必要以上に怯えて、言われたこと期待以上にやんなきゃって思って。笑

そういう私だったわー、とか思った。笑

で、何が言いたいかって、
あまりにも自分たらしめてたなあ、
そういう根の真面目さが。

ビュンビュン勢いにのるとか
自我を忘れるとか
流れに身を任せるとか
ノリに乗るとか
そういう在り方は、まだ未経験な私だったなあーーー
って。笑

良くも悪くも、真面目さに縛られてるというか。
そしてまだ自分の、限界を知らないというか。

俗に言う「良い子」で、
その殻をよくもわるくも破れていなかったなあ〜と。笑


で、
「あー。そうか。
なんかノリノリになれる自分像が、今の自分にはあるけれども
そのあたりってホテル時代の
日々アップアップ、周囲の空気を読みながら、
自分が自分でいられなかった、
周りに求められる振る舞いをするために
周りが求めるノリの良さを習得して、
こう言ったらいいんだろうな、
こう言ったら場は盛り上がるだろうな、
こう言ったら相手は良い気分で喜んでくれるんだろうな、
そういう空気ばかり読んで
自分をひたすら周囲に合わせにいってた、それがあったからこその今の自分かー。」

と気づく。

次回以降も、これからも、必要とされるために、
当たり前のように相手に合わせるけど、
本当はしんどくて。

とはいえ、必要とされないことのほうが、
ずっと怖くて。

日々の業務だってしんどい、
ずっと思い描いてきた、
ずっとやりたかったことなのに、
やってみると、全然やりたいことでは無い気がする、
なんでこんなにも辛いんだろう。

もうなんのために生きてるのかわかんなくなって
それで今死んだらなに後悔するだろうって思った時に
一つだけ、すぐにくっきりと出てきた想いが
「もう一度オーストラリアに行きたい。ホストファミリーに会いたい。」。

じゃあ、叶えてあげようよ。
死ぬ前に、自分のために、叶えてあげようよ。
仮に行きの飛行機墜落して、ひとりで死んでしまっても良いから。貯金無くなってもいいから。

って思えたから初海外ひとり旅をしたわけだが
そこで出会った全く新しい、自分。

ホストファミリーと会うのは滞在3日目。
1日目、2日目は、ひとりでも、異国の地を自由に楽しめているという、意外な自分。
自分がしたいことを自分で叶えてあげて、
行きたい場所へ自分を連れて行ってあげて、
行ってみたら、好きな空気感が漂っていて、期待以上で大満足。満たされた。
夜にはパブでチキンウィングを食べながらお酒を一杯飲んで、
それから駅近くのワゴンのアイスクリームをノリノリで食べて。

自分の本当の気持ちを尊重したら、海外の開放的な気分を久々に味わえて、新しいけど、すごく好きな自分にも、出会えたんだった。
それから数ヶ月間はその勢いで過ごして、くたばるような暑さのなか仕事もこなしていたら、
いつのまにか、秋頃には、ひたすら憂鬱な自分とも出会ってしまうんだけれども。


こう振り返ってみると、
「良い子」っていう枠を超えて、
いい意味で自分の限界を突破したからこそ
出来たことってのが本当にたっっっくさんあって。

しかもそれらが今の私に与える影響は大きいし
自分の自信にもなって、自分を支えてくれていて。

そう思うと、その辺りの

自分自身の取捨選択や決断、
日々の仕事への向き合い方と挫折経験の結果、
得られた経験と本当の自信が、無くて、
新しい自分、魅力的な自分に、出会えてないのが、

学生時代の自分。

となると、

学生時代の自分に戻りたくないなあ〜って思った。笑

そして、ひたすら憧れるに値する素敵な先輩方や、敬意を持って接することのできる仲間にも会えてないってなると、
やっぱり学生時代の自分には、戻りたくないなあ〜って思う。笑

加えて、自分の居場所が無いように感じられていた学校生活のことを思うと、尚更!!!学生時代の自分には、戻りたくないわ!!!!!今よりも、もっと当時は自信なんてないし。なかなか息苦しかったもんな。

そう思うと今は、それぞれの職場で必要とされているような気がするし、だからこそ自分はそこに居るに値する気がして、居場所があるような気がする。
凄く、ありがたいなあ!

そういえば、

居場所って自分で作るしかないよ

ってホテル時代、誰かに言われた気がするけど、
なんだろうなあ、
やっぱ自分が必要とされてるって実感できないと
自分もしっくりくるような居場所って見つけられないような気がするわ。。
必要とされてるって思えなければ、
そこに自分の居場所は無い様に思える、

からこそ、
必要とされるために必要以上の努力、あるいは、無理を
してしまうんだけどね。。
それでもなお、私は前職に居場所なんて、作れなかったかな。。

必要とされる場所に行くのが、やはり、無理のない生き方なのかなあ。

話逸れた。

そ、だから、母校訪問して自分の中で出た結論が、

学生時代の自分には、戻りたくない。

ってことだった。びっくり。
戻りたくないとまで思ってしまうとは、
まさか、思ってもいなかった。笑

結構みんな、
学生時代に戻りたいっていうやん?

わたし、全然戻りたくないや。

卒業してから、夢を体現して、体現し続けるために日々必死で這いつくばって、そのうち死にたくなって、他力本願な死に方をふと考えて、でもやはり他力本願。死ぬなんてことできず、生きることも辛かった。
もう、どうでもよかったから、それまでの自分だと出来なかったようなことを、やった。海外ひとりたび。
そしたら、自分の世界が、変わった。新しい自分にも出会って、懐かしい人にも会って、在りたい自分にもまさか出会って。それからまた喪失して。
行く先未来不確定。理想が打ち破られ、心から抉られ、それからまた1人、海外へ飛んで、理想を探した。

自分が共感できる人は、
出会った人のうち、多くなかった。
というか、たぶん、全然いなかった。
心の底では、通じ合える気なんて、しなかった。

ただ、信じてくれた、私が何をしようが、
どんなときも
100パーセント味方で居てくれた子が
ありがたいことに、居る。
そういう子に助けてられて、

掻き消されそうな自分の声を、拾い上げて。
信じて、生きた。
卒業後も、自分の想いに沿って生きてあげようと。
そっちのほうが、圧倒的少数派で、辛かったりしたけれど、
でもそんな今の自分のことが、学生時代の自分よりも、

絶対に、圧倒的に、好き。


あとこれ完全に余談。

母校訪問した際、インスタで繋がってる現役生徒さんから、
会いたいです、とのメッセージが。

なかなかハードスケジュールだったけど、
なんとか、ちょっとだけだけ、会った。
その子と生で会うのは初めてだった。

その子、16歳。
廊下で待ってくれてた。
「○○ちゃん?」
と、言って、近づいていくと、いつのまにやら自然と
握手するように両手を握られ、

「会いたかったです。」

「もかさんみたいになるのが理想というか、、」

と言ってくれて、素直に嬉しかった。

「私なんて、超えていけよー。」って言っといたけど。
将来の、目指すところが似てるらしい。ホテル系。
それで投稿とか見てくれてるらしい。
うれぴよー。

きっと、就活で、将来の安定をとって
大手企業にいただいた内定を承諾したままだったら、
ディズニーホテルで働きたいという夢を、諦めていたなら、
ダメもとでいいから、そこにある少しの可能性を信じていなかったなら、


会った瞬間に手を握りたくなるような、
そんなもかさんには、わたしは、
なれていなかっただろう、な。



この記事が参加している募集

#スキしてみて

528,964件

#振り返りnote

86,494件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?