杉山博一(オシロ代表)

コミュニティオウンドプラットフォーム「OSIRO」を開発するオシロ(株)代表取締役社長…

杉山博一(オシロ代表)

コミュニティオウンドプラットフォーム「OSIRO」を開発するオシロ(株)代表取締役社長/元アーティスト&デザイナー/「日本を芸術文化大国にする」というミッションを掲げ、コミュニティの力でクリエイター&ブランド&企業をエンパワーする https://osiro.it

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    オシロ株式会社の代表杉山博一の日々のワクワクから悩みまでを綴った記事をまとめております

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    コミュニティの深層心理にたどりつくまで日々真っ正面から向き合い、わかってきたこと綴った記事をまとめてあります

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    オシロ株式会社のこれまでの出来事や価値観などを綴った記事をまとめてみました

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天命を受けてはじまった事業

オシロ社はクリエイターさんやブランドさんに対して、熱量の高いファンが集まるオウンドプラットフォーム「OSIRO」を提供している。 一方的な発信ではなく、双方向、横と横のコミュニケーションが活発になることによってファンコミュニティが育ち、クリエイターやブランドがクリエイティブな活動を続けるための土台となっている。 ミッションは「日本を芸術文化大国にする」。 この思いは、ある”天命”がきっかけだった。 成田空港で、天命を受けるオシロを設立する前、ぼくは1年のうち半分近くはニュ

    • ぼくたちの会社の”給与”の種類が多い理由

      立ち入った話になるが、オシロ社の社員の給与は多い。多いと言っても、金額の話ではなく、給与の種類が多いのだ。 どんな給与があるのか、代表的なものをいくつか紹介しようと思う。 野菜給みんなが楽しみにしている月曜日。毎週オフィスに無農薬野菜が大量に届き、社員は1回につき4〜6品を受け取ることができる。 もともとは個人的に食べていた無農薬野菜を社員にもビタミン豊富な無農薬野菜を食べてもらいたい、健康であってほしいと思い、2017年創業時から続けている野菜給という名の福利厚生制度

      • 誰でもバーテンダーになれる「バーテンダーNight」

        今回は、オシロのオフィスで定期的に開かれているイベントから、クリエイティブな組織への追求について見ていきたい。 先日、社員から「明日の夜、都合がつけば振ってもらえませんか?」と話しかけられた。何かと思えば、カクテルのシェーカーを振ってほしい、という意味だった。 仕事の相談かと思いきや、真面目にカクテルを作ってほしいと言うので、まわりにいた社員たちを笑いの渦に包んでいた。 なぜカクテルなのか? じつは今、オシロのオフィスでは誰もがカクテルを作ることのできるイベントを定期的

        • コミュニティはウェルビーイングなのかもしれない

          今回は、コミュニティと幸福度の関係について紐解いていく。 かけがえのない場OSIROはもともと、クリエイターを応援するためのコミュニティとして始まった。それがいまではブランドのファンが集うコミュニティ、企業の従業員同士が趣味でつながる社内コミュニティと、対象がどんどん広がっている。 ただ、対象は違えど根底にある思いは同じだ。 主宰する人、参加する人の居場所になっているか? 主宰者だけでなく、メンバーも自分らしくいられるか? 主宰者とメンバー、メンバー同士が仲良くなれるか?

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          採用で重視するのは、スキルより「徳」

          今回は、オシロ社が採用で大切にしている価値基準を伝えたい。 オシロの採用では、創業以来ずっと大事にしていることがある。 それは、スキルよりも「徳」だ。スキルも大事だが、徳の上に才があることが重要だと考えている。 そのため、「徳のある人」に出会えるように、自分自身が日々徳を高めるように努めること。「徳のある人」に仲間になりたいと思ってもらえるような「徳のある組織」でいられるように意識している。 「徳のある人」とは?「徳」を言語化するのは難しいが、ぼくがイメージする「徳のあ

          採用で重視するのは、スキルより「徳」

          ぼくらはつながりを編集する出版社?

          今回は、オシロ社は純粋なSaaS企業ではなく出版社だったのではないか、という気づきを紹介したい。 OSIROは純粋なSaaSではないんじゃないかオシロ社はこれまでコミュニティを活性化するオウンドプラットフォームを自社で開発し、SaaS(※)事業者としてSaaS的な組織作りに取り組んできた。だが、7年続けてきた今、OSIROって純粋なSaaSではないんじゃないかと、気がついたという話をしようと思う。 SaaSではない、と言うと語弊がある。堅実にSaaSとしてシステムを提供さ

          ぼくらはつながりを編集する出版社?

          ファンの熱量が集う、コミュニティベースド・メディアとは?

          今回は、コミュニティがベースとなるメディアの可能性を伝えたい。 現在、OSIROで創出されたコミュニティは様々なものがあるが、ぼくがコミュニティと相性がいいと思っているものの一つは、メディアだ。 コミュニティがベースとなるメディア、すなわち「コミュニティベースド・メディア」とぼくは呼んでいる。これは大きな可能性を秘めている。 コミュニティベースド・メディアとは?大事なポイントはこれらだ。 ・熱量の高いファンが集っている状態 ・プロの編集者さんやライターさんだけでなく、

          ファンの熱量が集う、コミュニティベースド・メディアとは?

          コミュニティには「サブスクリプション」が必要

          今回は、サブスクリプションならではのコミュニティの魅力を紹介したい。 これまで、ぼくはコミュニティの大切さを発信してきたが、OSIROが提供しているのは単なるコミュニティではない。活動を継続するためのコミュニティである。そのためにも会費のあるサブスクコミュニティが取扱いのほとんどを占める。 ぼくらにとってサブスクコミュニティは当たり前ではあるが、一般的にはまだまだハードルが高いと感じられている。そこで今回はサブスクコミュニティの魅力を伝えたい。 そもそも最初にコミュニテ

          コミュニティには「サブスクリプション」が必要

          うまくいくコミュニティの共通点(後編)

          前回はうまくいくコミュニティのポイントとして、目的の重なり、参加者の熱量フィット、ビッグバン現象の3つをお伝えしたが、今回はさらに4つを紹介したい。 安心安全の環境づくりコミュニティ運営において何よりも大事なのが安心・安全の場をつくること。これは、誹謗中傷や批判・悪口といったナイフを持っている人がいませんよ、ナイフがない世界だからこそ鎧を脱ぎ裸でとことん語り合えるよ、という環境をつくること。なんなら裸で寝そべっている(=コミュニティにいるだけ)だけでもいい。 それはナイフ

          うまくいくコミュニティの共通点(後編)

          うまくいくコミュニティの共通点(前編)

          今回は、コミュニティがうまくいくポイントを紹介したい。 コミュニティと真正面から向き合い、OSIROというコミュニティ専用プラットフォームを開発し始めて8年。これまでクリエイター向けから、メディアやブランド、国のプロジェクトまで、合計300強のコミュニティ創出に幅広く関わらせていただいた。様々なタイプのコミュニティを多くみてきた中で、うまくいくコミュニティの共通点を発見した。 そもそも、何をもって「うまくいくコミュニティ」といっているのか。 それにはこれらの意味が含まれる

          うまくいくコミュニティの共通点(前編)

          実体験した、コミュニティの力(後編)

          今回は、前回に続いて自身が参加しているコミュニティでの体験から見えた、コミュニティの魅力を紹介したい。 前回はぼくが参加している3つのコミュニティを紹介したが、4つ目は、「新種のimmigrations」について。 4つ目、幸せの再分配を目指すコミュニティ通称「イミグレ」の長を務める遠山正道さんは、「Soup Stock Tokyo」を立ち上げた実業家であり、2017年にオシロに出資してくださったお一人でもある。 当時から「一緒に何かやりたいね」という話をしてくださって

          実体験した、コミュニティの力(後編)

          実体験した、コミュニティの力(前編)

          今回は、自身が参加しているコミュニティでの体験から見えた、コミュニティの魅力を紹介したい。 コミュニティには、偉大な力がある。 それは、ぼく自身が実際にOSIROで運営されている複数のコミュニティに一メンバーとして参加し、そこで予想もしなかった幸せな体験をたくさんしていることが大きい。今回は具体的なストーリーを、ぼくの体験談を通して伝えたいと思う。 すこし長くなるので前編・後編に分けて、4つのコミュニティから紹介する。4つ目、幸せの再分配を目指すコミュニティは後編に。

          実体験した、コミュニティの力(前編)

          ぼくらが目指す、コミュニティの未来

          今回は、コミュニティの可能性や最新のマーケティングトレンドについて触れておきたい。 フィリップ・コトラー氏の新著2023年12月、フィリップ・コトラー氏の新著『Marketing 6.0』の原著が出版された。ファンベースの提唱者である、さとなお(佐藤尚之)さんから教えていただき、さっそく購入してみた。 内容をかいつまんでお伝えすると、マーケティング業界の第一人者であるコトラー氏は、これまでもマーケティングを活用して社会問題を解決する「ソーシャル・マーケティング」を提唱され

          ぼくらが目指す、コミュニティの未来

          我が社に大波が来た一年

          今回はオシロ社のこの一年(2023年)を振り返りたい。 早いもので、もう年の瀬。 連載今年最後の回ということで、一年を振り返り、大きな変化を伝えたいと思う。 シリースAの資金調達が完了大きな変化はなんといっても、シリーズAの資金調達だろう。 日本とアメリカのスタートアップの企業価値が今までのように付かない中で、資金調達を実行した。 一年をかけて資金調達活動をし、すばらしい投資家に恵まれた。 オシロの未来を信じていただき、必要な金額を調達することができた。それだけでなく、

          我が社に大波が来た一年

          「唱え」が増えると、業績が上がる?

          今回は、人間力を高めるために毎日続けている「唱え」を紹介したい。 ぼくは毎日、自分ができていないことをできるように唱(とな)えている。 これは2020年10月からはじめ、いまでもコツコツ続けていて、唱える数は現時点で25個ある。 人間力を高めたい、成長したい、心配りができるようになりたい、という思いから、この唱えを毎朝、通勤時に(ブツブツ)呟いている。 ちょっと恥ずかしいが、すべて紹介しようと思う。 唱える数は現時点で25個1.私は朝から笑顔でニコニコ機嫌がよい人です

          「唱え」が増えると、業績が上がる?

          志に向かっているからこそ、日々増える習慣

          今回は、パフォーマンス維持のために実践している習慣を紹介したい。 天命を全うするには、どうしたらいいのか? 志を成就させるには、どうするべきか? 仕事のパフォーマンスを上げるには、どうしたらいいのだろう? オシロが目指す事業は短期的につくれるものではない、とすれば、いわば長距離マラソンを走るようなもの。 そのために日々いろいろとパフォーマンス維持・アップのための新しいネタを探しては実行し、習慣化している。 気がつくと、特に大事にしていることが以下のことだった。 それは有

          志に向かっているからこそ、日々増える習慣