おしぼり家

左投右打ですが、当たり前のことをそれっぽくいいます。 tskpod402@gmai…

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左投右打ですが、当たり前のことをそれっぽくいいます。 tskpod402@gmail.com

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銭湯にもたれてふける 第3回豊中市「夢の公衆浴場五色」  「トマソンと連呼してみる」

日常から少しだけはみ出せる唯一の場所、銭湯。 浴場を通して各々が社会と曖昧な関係となり、つかの間の極楽を得る。 公共空間でありながら、時間の流れは自分だけのもの。 裸一貫、ワンコインで、あなたとわたしの境目である湯へ目指す。 社会に入ってから数年、フリーター期間も含めて、オリンピック周期ぐらいは経過したが、初めてのゴールデンウィークを経験した。今までは、仕事の帰り道に、知らなかったと自分に言い聞かせるように、そういえば大型連休だったのかと、街の人の浮かれ具合を見てつぶやく期

    • 21世紀のむこうへ加速するラブズを聴いてくれ

      「加速するラブズ」この名を聞いて、思わずあっ!となる人間はどれほどいるだろうか。2013年に京都にて結成され、瞬く間に人気は爆発。その爆風に乗じて、関西ロックバンド界を駆け回った3ピースバンドである。 KANA-BOONやコンテンポラリーな生活、キュウソネコカミ、岡崎体育、ヤバイTシャツ屋さん、感覚ピエロ、夜の本気ダンス、ハンブレッダーズなどなど、関西ロックシーンは盛り上がりを見せていた。取り上げるとキリがないほどロックバンド(岡崎体育?)は人気を博し、大阪ミナミで毎年行わ

      • 締切2時間前だからこそ更新する。

        とある企業から依頼された文章の締切が迫っている。厳密にいうと今日18日に初稿の提出を控えているのだが、スケジュール管理が下手くその極みなせいもあるし、書きたいことこそあれどキーボードを叩かないせいで、こんなにも焦っている。しかも知り合いから「チケットはあるから」の一言に甘え、今日の19時に舞台を観劇する予定だ。 アイデアは書いた。プロットも書いた。あとは書き続けるだけだ。劇場へと向かう1時間の電車内で、なんとか書き上げたその種を、あとは芽吹かせるだけ。 舞台が始まるまでに

        • 今まで出会った、またこれから出会う人へ

          発声やトーンだけでは、発話者の伝えたいことの2割程度しか伝わらない、とどこかで聞いたことがある。考えてみればそりゃそうなのだが、テキストや身振り、さらにはその場の状況全てが取り払われて、音声のみの情報を聞き取っても、その人が何を伝えたいかだなんて全くわからないと思う。 例えばブックオフ。もうしばらく行ってないから、今どうなっているかは知らないけれど、入店した際に店内にこだまする「いらっしゃいませ」の音は、「ようこそ」の意味しかわからない。なぜなら、何人の店員がそれを発声した

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        • 人情しみしみおふろエッセイ
          5本

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          台風クラブ、ワンマン行きました

          めっちゃくちゃよかった。今年観た聴いた読んだで1番出ちゃった。 1時間前に終わったのだけど、まだ興奮さめません。ビール飲みに行こう思ったのに、食らいすぎて直帰しようと決めて、結局ビール飲みに来ました。 帰りの電車で書いたのそのまま載せます。 3ピースマジヤバイ!夢でした。 頭ぶんぶん、臓物デロデロ、骨太!無骨!なんて、言われるけど、ロックで、ポップで、寂しくて。 毎日の小さな出来事を紡いだ詞は、 枯れそうな僕たちを救ってくれる。 1発目の出音ヤバい、クラブと勘違いする。

          台風クラブ、ワンマン行きました

          20代を迎える方も!終わった方も!必見!マル秘!30歳からのともだちづくり!〜これで私もできました〜

          そんなものあるかあ!転職や引越し、結婚、なんか学生時代から思想変わってない?そんな絵文字使ってたっけ?LINEのタイムラインなんか更新すなよ、などなど、こじつければ森羅万象といってもいいくらいの理由をつけては、私たちは友達をすり減らす。大人≒社会人になってしまった我々は、凝り固まった価値観がたっぷり入ったすり鉢から、もう出られないのかもしれない。 いろんな理由によってぼこぼこ友達が脱落し、また他の人たちも私という選択肢をなくす。高校の部活引退後、受験勉強がしたくなくて、毎度

          20代を迎える方も!終わった方も!必見!マル秘!30歳からのともだちづくり!〜これで私もできました〜

          週5で通うベローチェ、本日のスターティングメンバー

          アメリカンを頼む。流れ作業でレシートをトレイに置く店員。喫煙所に近い席に着く。 足を組みスマホを覗くサラリーマン、押し並べて猫背。隣にOL、テーブルにたまごサンドが置かれている。私が席についた時にはもうたまごサンドの封は開けられていた。OLは足を組みスマホに目をやっている。喫煙所からサラリーマンが出る、喫煙所へサラリーマンが入る、奥の方でおっさんがデカい声ぇ「ありウェへん」と言ってる、「あらへん」なんか、「ありえへん」なんか、「あれへん」の3つの言葉が混じって聞こえる、スラ

          週5で通うベローチェ、本日のスターティングメンバー

          あわく、せつなく、いとおしく、起きては飯食い、眠るだけ

          完全にネタが尽きている。後輩のブログに、ネタが尽きたことをネタにするという記事が載せられていたが、それ以上にネタが尽きている。 残されているメモ帳には、 「この場所も、どうにかして書き終えたいこの気持ちも、全部ひっくるめて表現したい」 「頭で考えるんじゃない、書いて覚えるんだ!!」 なぞと殴られている。何も考えずにタイピングだけを進めるが、画面に映し出される文字から、うんともすんとも音が聞こえてこない。 chatGPT4さんに壁打ちしていただいたり、会社の後輩にいいネタな

          あわく、せつなく、いとおしく、起きては飯食い、眠るだけ

          旅行、沈黙は金、雄弁は銀、実況は全階級制覇ぐらいまっきんきん

          4月の初め、友人からの誘いで関西の観光地へ行った。その土地を住処にしている方がアテンドしてくださり、今回は新しくできた宿泊施設を利用できるとのことだった。 以前から何度か訪ねているその場所は、古くから続く祭りや、建物、お城など、いわゆる観光地あるあるみたいなものもあるのだけど、駅を降りた瞬間からフッと体の緊張が解けるような心地よさや、なんでかわからないけれど皆が思う祖父母の住む町のような、平屋が続く通りや、家と家の間をつらぬく細くて湿った小径で溢れていて、その空気を体験する

          旅行、沈黙は金、雄弁は銀、実況は全階級制覇ぐらいまっきんきん

          性格診断で図星、おひとつおやつで夜を明かそう

          久しぶりに書く。普段からスマートフォンのメモにつけていた一言日記も、気づけば少しお休みしていた。最新のものは2023年2月12日の、 「おひとつおやつ」 だけであった。おそらく散歩かなんかでどこかに出かけて、街で見かけた可愛い字面に一目惚れしちゃったんだろう。ただ、惚れっぽい僕はその日の晩にはすっかり忘れて、怒り肩で「スプラトゥーン3」をやっていたはずだ。 「おひとつおやつ」の造語を例にした会話を挙げてみる。 店員A「おひとつおやつどうですか〜?」 客A「ありがとう!おひ

          性格診断で図星、おひとつおやつで夜を明かそう

          銭湯にもたれてふける 第6回谷町6丁目「いろは湯」って題にしようとして出来なかったやつ

          、「練習、訓練、鍛錬」、「自信のない自信」、「頼らないと頼られなくなるよ」、「ダメ、クズ、使えない」、「どうしたいの?」 ここ1ヶ月で、頭の中を駆け巡っている一節だ。知り合いが発した言葉や、誰かからかけられた言葉、自分が思った言葉たちが連なって、私の心をぎゅうぎゅうに締めてくる。「行間の遊び」「余裕」「ヘラヘラフラフラ」に重きを置く自分には相当なストレスがかかり、少し前から患っていたパニック発作の回数がとんと増えた。仕事中は当たり前、大事な打ち合わせ前にもドクドクと心臓は脈

          銭湯にもたれてふける 第6回谷町6丁目「いろは湯」って題にしようとして出来なかったやつ

          火をつけて燃やした薪炭の上を裸足で歩き、今日も日報を書かずに帰る。

          先日、高校生の妹がデザイン系の専門学校のオープンキャンパスのため、住処である大阪に来た。私は保護者として、イベントに賛同。人見知りで全く話せない妹と打って変わって、学生スタッフや講師とヘラヘラ喋り倒し、「お兄さんが講師なってくださいよ〜」とお世辞までいただいた。ごめん妹。 上記の通り私もデザイン業界、ただし末端も末端、半歩後ずされば崖に落っこちるようなところで広告やパッケージ、コンセプトみたいなもんを作らせてもらっておりまして、いつも予算は暴発祭(⌒▽⌒)、どうしたら給与上

          火をつけて燃やした薪炭の上を裸足で歩き、今日も日報を書かずに帰る。

          2大お前は楽しいかもしれないけどこっちは心のスイッチ切ってます話題「最近見た夢」と「似てるよね」について

          話を振る側と振られる側で感情の差が激しい話題として、「最近見た夢」を挙げる。話す側の思いは非常に前のめりで、ヘンテコだった、滑稽だった、怖かったなどなど、自分が見た夢を心身ともにおおきく振りかぶってめちゃくちゃ面白い話として熱心に話すが、聞く側の感情はほぼ動かない。いや、絶対動かない。どれだけ言われても、「無」という感情のみが湧き出てきて、どのような感想を言えばいいのか全くわからない。必死に話を聞いても、もともと支離滅裂な夢に対して適切な反応なんかできるものか。とはいえ、話半

          2大お前は楽しいかもしれないけどこっちは心のスイッチ切ってます話題「最近見た夢」と「似てるよね」について

          それっぽく言いたがる「込み入った話」と、要はヒキニキみたいな顔が好きだということをこれから言います。

          「込み入った話」が好きだ。「込み入る」で検索すると、 このようにヒットするのだが、私の言う「込み入った話」とは どうでもよさそうな現象や、気づかなくてもいい些細な事柄を、 あたかも論理的に仮説を立てて話すこと。 である。ただの詭弁だ。大体込み入った話が盛り上がると、空中戦になる。 それがしたくて話を振ることが多い。空中戦についての意味は後述する。 込み入った話も、それに伴って出てくる空中戦も、ほとんど大喜利みたいなものだ。「IPPONグランプリ」や、youtubeにアッ

          それっぽく言いたがる「込み入った話」と、要はヒキニキみたいな顔が好きだということをこれから言います。

          これからは、これからも私たちはトップガンだ。

          昨晩、少しの残業のあと、友人に誘われてとある映画評論家のトークショーへ行った。内容は今月から来月頭にかけて上映される映画のレビューで、お酒を飲みながら面白いだクソだなんだを垂れ流すイベントで、酔いどれおじさんの講釈を長時間聞くだけというストロングスタイルなのだが、これがまあ面白かった。単純な映画レビューだけでなく、それぞれの映画のあり方や、制作した監督についての考察やいきさつなどを、ありったけの知識を使ってベラベラと話す。とはいえ、固有名詞が出てこなかったり、酔いのせいで少し

          これからは、これからも私たちはトップガンだ。

          学校じゃないしいいのでは

          仕事の合間に日記を書くのが楽しい。なんだか、自分の中で普通の仕事の定義が変わってきた。ここ3日くらいでゴリゴリ考え方が変わっているけど、カタカタ文字を打っているのが楽しいから、推敲せずそのままあげておく。 昨日の日記にもあげたのだが、締め切りがせまっている。一つは過ぎてるし、もう一つは今日だ。前者はなんとか凌げそうだが、それが受け入れられるかが微妙、先方の気分次第ってところがある。後者は絶対に今日あげた方が心象が良さそう。でも、原稿や素材がきたのは今日の午前中だ。それなのに

          学校じゃないしいいのでは