「ご飯は沢山食べなさい。 お腹が満たされれば、心も温かくなる。 やがてその温もりは、他の誰かを包む優しさとなり、広がっていくのです。」 これは、コップンカーが残した有名な言葉だが、秋の気配が漂う頃、その意味は一層深く心に染み渡る。 そして、いよいよ秋の匂いがした、気がした。と、ぼんやり感じた瞬間があった。 それは、人によって異なるだろうが、僕の場合、遠○憲一(以下、「憲一」という。)の「秋の味覚をいただきました」というツイートを目にしたときだった。
ある日、意中の相手と散歩するという、何かの手違いから始まった奇跡的な時間があったとしよう。 緊張と嬉しさが入り混じり、いつもなら当たり前に感じる空気さえも特別に思える瞬間。静かな夜道を二人で歩いていると、ふいに彼女が言った。 「月が綺麗ですね。」 その言葉が、不意打ちのように僕の耳に届いた。思わず胸が高鳴る。「月が綺麗ですね」と言えば、夏目漱石がかつて「I love you」をそう訳したという逸話が頭をよぎる。そして、この瞬間に彼女が何を思っているのか、つい深読みしてし
『世はまさに空前のサウナブーム』 おそらく5年前あたりからだろうか、何度目かのサウナブームが訪れた。ドラマやSNSではサウナという言葉が溢れ、身の回りのサウナーたちはまるでサウナの布教師だ。 日本サウナ教会から密かに報酬でも得ているのか?と思わず勘ぐってしまうほど、彼らは狂ったようにその熱を語る。 僕も、そんなサウナーの友人に連れられてサウナに足を運ぶが、不思議なことに、どうしても「整う」という感覚に辿り着けない。 実は、僕の中にはサウナに対する一種の苦手意識が存
今日はインターンに参加する用事があった。 朝は7時起き。変質者に森の中で追いかけ回されて、逃げている夢を見ていた。起承転結の「転」くらいのところでアラームに起こされた。いや、アラームに助けられたというべきか。無い胸を撫で下ろしながら、慣れないスーツに腕を通し、大都会大阪へ向かった。 JR大阪駅には取引先か会社か分からないけど、右往左往にどこかへ向かうサラリーマンでいっぱいだった。猫を被った僕は、辺りをキョロキョロ見渡しながら、慣れない革靴でヒョコヒョコと歩いていた。その様は
ときどき、noteや記事などで「この記事は○分で読めます」という文章を見かけることがある。 結論、自分自身のnoteには、「この記事は○分で読めます」と付け加えたくないと考える。 僕の場合、noteは「日記」や「思考を蓄積する場」としての役割が強いため、読み終えるまでの時間目安を設けることはあまり適していないと感じている。 とはいえ、書いたnoteをTwitter(現X)に投稿する際には「長いです。」、「短いです。」と、ひと言付け足すことがある。(この言葉の方が主観的で
ヨギボーといえば、あのモチモチとした独特の感触でリラックスできるビーズクッションのことだ。どうやら多くの飼い主が愛犬のためにヨギボーを使っているらしい。いや、飼い主のためのヨギボーが犬に占領されているというニュアンスが近いかもしれない。 犬も人間と同じように、快適な場所でリラックスしたいのだろう。柔らかいヨギボーに体を預けると、まるで雲の上にいるかのような気持ちになるのかもしれない。特に年を重ねた犬や、疲れやすい犬にとっては、ヨギボーのような柔らかいベッドは大いに役立つだ
もう本当に夏が幕を閉じようとしている。秋服が欲しくて、Z○Z○(全然伏字になってないよね)とか、いろんなお気に入りのブランドサイトを見て、気分を秋モードにシフト中。 ふと目に留まったコート。「お、これいいな!」と直感が叫んだんだけど、「待て待て、これってモデルさんのスタイルが抜群だから映えてるだけじゃない?僕が着たら、ただの布袋みたいになっちゃうんじゃない?」と急に自問自答。 そうこうしているうちに、買い物ってこんなに悩むものだったっけ?と頭を抱える始末。 もういっそのこ
「もうすぐ夏も終わりますね」——その響きに、心の奥底が微かに揺れた。夏の終わりという言葉は、どうしても胸に沈んだノスタルジアを呼び起こす。燃え尽きるように熱を放っていた日々が、少しずつ色を褪せ、終わりへと向かっているのだ。残暑の微熱に包まれながら、まるで夏そのものが命を惜しむかのように、セミの最後の叫びと共に去り際の景色を引き延ばしている。 まだ、キンモクセイの甘い香りが街を漂わせるには少し早い。静かな季節の移ろいの中で、次に訪れる出来事を待つ時間は、どこか空虚で退屈にさえ
今日給料日の人おめでとう。コップンカーです。 皆さんご存知の通り、言うまでもなく、僕は銭湯で働いている。 そこはほどよい規模で、ほどよく清潔な施設だ。業務内容は、シャンプーの補充や軽い清掃、トラブルや困りごとが発生した際に対応する程度で、これらの作業はシフト時間の三分の一ほどを占めるのみ。 それ以外の時間は、従業員の休憩スペースでおしゃべりをしたり、お絵描きをしたりして過ごす。要するに、暇というわけだ。基本的には、21時から24時半までの遅番と呼ばれる時間帯に、一人か二人で
僕には大好きなバンドがいる。 「オレンジスパイニクラブ」だ。(以下「オレスパ」) Wikiに書いてあることなどは省き、なるべく要点を絞って書くことに善処する。誰からも依頼を受けたわけじゃないけど、noteのアプリ容量が○○TB(テラバイト)になりかねないので... まず、オレスパを一言で表すとしたら「パンク」だ。 ONEPIECEでいうところの、「ドンッ!」と言ったオノマトペが用いられるところだ。 パンクは、僕にとって否定の音楽であるが、パンクには、ニーチェが覗いたであろう
『言葉にしだしたら どうせラベル貼られて 他のあれこれと同じにされるよな』 ユニゾンの曲をごろごろしながら聴いていたら、この歌詞がふと頭に残った。 近年の行き過ぎたカテゴライズ文化?に少し嫌気が差していた自分にはビビっときた。 人を16個の種類に分類するMBTIや、○○界隈、○○症候群、○○ハラetc... MBTIを否定している訳では無い。 自分も、相手の大枠を知りたいときや、会話の一環として聞くこともある。 ただ、それで相手の全てを知った気になりたくないし、知
タイトル通り、僕のフェチについて話したい。 誰がお前のフェチなんて知りたいんだ!って声が聞こえなくもないが、まぁ落ち着いて。 まず、フェチってなんだ。 実用日本語表現辞典によると、『異性の身体的あるいは装飾的なパーツ(部分)や要素に対して特に性的魅力を感じる傾向・嗜好・趣味・性癖、といった意味で用いられる語である。』らしい。 僕のなかでのニュアンスは、性的魅力や性癖ではなく、趣味嗜好の部分が強い気がする。 もっとバカっぽく言うと、「ぐわぁ、良い」となるのが僕のフェチの定義
梅雨明け、本格的な夏到来。 今朝は6時頃にセミの鳴き声で目が覚めた。 ミンミンなんて可愛い鳴き声じゃない、ジージーギャーギャーだ。 とても二度寝なんてできまいと思い、朝からギターを持って河川敷に赴いた。 河川敷の一本道に、顔立ちの良い男性が子供二人を自転車に乗せ、停まっていた。 僕がジーッと見ていたからか分からないが、「ギターシマスカ」と声を掛けられた。 どうやら、ネパール人らしい。 そこから5分ほどお話をした。 子どもたちはどこか遠くを見ていた。 やっとこ
夏休みに入った。2.5ヶ月のロングロングサマーバケーションだ。字数を稼がなくてはならないレポートのようなワードを使ってみたりしてね。 夏休み、特に予定はない。田舎に行きたいくらいだ。大阪を出て新潟に行き、そこからどんどんと下に移動していこうと計画している。 10時起床。 脳は悪い夢を見ていた。 リビングに行き、冷たいお茶で悪い夢を洗い流す。 すぐにギターを抱えた。 無骨で大きいボディだが、人間の体に寄り添うような丸みを帯びている。 僕は、2年前くらいに、曲を作ってみた
僕のXのFFさんは、ほとんどがオレスパを介して知り合った。 みんな優しくて温かい人ばかりだ。 ただ、僕はオレスパだけを呟くかと言えば、そういう訳ではなく、日常的なツイートや弾き語りも投稿していた。 別に音垢ではないからいいんだけどね。 でもそれを知らない人からしたら、「なにこいつ!めっちゃ歌うし、趣味のツイートもしてんじゃん!」って思われているんじゃないかって考えてしまうことがあった。 SNSは見たくないものが目に入ってしまうこともある。自分が誰かのそっち側になってしま
7月中旬、暑い。あまりにも暑すぎる。 地球温暖化のせいなのだろうか。詳しいことは分からないが、牛の牧場に行って牛と話し合いをしたいところだ。「牧場だけで伝わるから【牛の】は消します!」なんて、夏井先生の声が聞こえてきそうだ、夏だけに。そんなことはどうでもいい。 ・田舎に行きたい 今の僕が住んでいる場所は、都会寄りで何一つ不自由なく、生活が出来ている。 しかし、人は便利すぎると、かえって不自由さを求めてしまうのかもしれない。 最近の若者がアナログレコードに手を出したり、