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道南一人旅旅行記① 失敗から多くを学ぶ

本来は2022年に予定していた札幌・小樽・函館への旅行。コロナ禍もあって一年後に延期した2023年。我ながらその旅をとても素敵に仕上げることが出来た。が、旅を終え、当初計画したプランの失敗点、そして、大成功となった旅の記録を書き、振り返ってみたい。まさに「失敗は成功のもと」だ。

2021年秋。ピーチ航空にて、成田空港ー女満別空港路線を利用し、道東を格安に旅した私。道中、摩周湖展望台から札幌に住む叔母に電話をかけた。北海道まで来ている報告に叔母は、今度は札幌にも遊びにおいでと声をかけてくれた。ミラクル連発の道東旅行から戻った私は、早速さっぽろ雪まつりを見てみたいと計画を立て始める。

そんなタイミングに私の心をワクワクさせるピーチ航空の成田ー新千歳のセール。パクっと飛びついた。これを利用してさっぽろ雪まつりが見たい!前年はオンライン開催となったが、感染者数は減ってきたので今回は大丈夫だろうと思った。

失敗その1 旅の骨格作り

航空券のセール対象の座席数は限られているので、飛びついて購入した。日程は日曜日から火曜日までの2泊3日。その中で何をしよう、どこへ行こう、何を食べようと箇条書きにする。まずはさっぽろ雪まつり。小樽にも行きたいな。雪化粧した運河も綺麗だろう。雪道をレンタカーで移動するのは無茶だから電車やバスを移動手段として考えなくてはならないなぁと。

お世話なったピーチ航空のセール
女満別、那覇と格安で旅をアシスト

雪まつり以外のタイミングでは、札幌や小樽に何度か来たことがあるけれど、どうせならこの2つの街でまだ知らない場所、冬ならではの所を見て回りたい。けれどそれに2泊3日は必要?そして広い北海道。歩き回るには足元は雪で移動範囲も限られるし・・・と思い始めた。もっと旅の範囲を広げたい。

函館はどうだろう。高校生の頃、青函連絡船に乗り換えるために函館駅に来た。22才の時、青森に向かう青函トンネルをくぐるために函館駅で乗り換えた。2度とも函館駅には来てるのに改札から外には出たことはないのだ。
そう函館を見てみたい!函館山からの夜景を楽しみたい!五稜郭を見てみたい!旅は膨らんだ。膨らんだがこれが失敗へと繋がる。

2日目に札幌→函館、3日目に函館→新千歳空港と移動するとなるとルートは4つ。

①レンタカーで。これは運転に慣れていない雪道なので除外とする。

②高速バス。安い。しかし札幌ー函館間の高速バスはあるが、時間がかかるのと、復路も函館から札幌まで行き、新千歳空港まで電車で戻る時間とお金のムダが出てくる。

③特急列車にての移動。高価だが札幌→函館→新千歳空港とスッキリ移動出来る。

④丘珠空港ー函館へ飛行機で移動。とっても早い。しかし高価。早割を使っても片道13000円。

あれ?俺は何をやってるんだ!と、ここで失敗に気づく。ピーチ航空は成田空港から新千歳空港への航路。すでに往復の航空券を購入してしまっているので、これが足かせになってしまっているのだ。成田→新千歳→函館→新千歳→成田の4点移動。横浜に住んでいるので成田空港までの移動にもお金がかかる。上記の移動手段②から④を複合的に考えても無理や無駄な出費、時間が生じる。
そこで、これを成田→新千歳、丘珠→函館、函館→羽田へと空路3点移動にすればスッキリするじゃないか!と気づく。

ここで問題なのは格安で予約したピーチ航空の航空券は払い戻しが出来ないこと。いや、無駄にすれば移動はスッキリだが、丘珠→函館、函館→羽田の運賃が追加になる。今回の旅では札幌と小樽だけにして、函館はまたの機会にとも考えた。しかし、私の脳内には石原裕次郎さんの「北空港」が流れ「夜の小樽は〜♫」とか「夜の函館〜♫」と何度も何度も函館へと誘った。

失敗その2 払い戻し

なんとかピーチ航空の格安航空券を払い戻し出来ないものかとググる。私が購入したのは変更払い戻しの出来ないシンプルピーチ(最安値)。その上にはバリューピーチ、プライムピーチとチケットのランクがある。上の2つのランクのチケットの払い戻しは次回使える期間限定となるピーチポイントとして払い戻しされる。ググったサイトでの裏ワザは、一旦シンプルピーチの航空券をバリューピーチの航空券に変更(手数料あり)し、それをキャンセルすると、ピーチポイントとして次回の旅に使えるので、シンプルピーチで全くお金が戻ってこないよりはマシだと言うのだ。

そのサイトで言うように、ピーチ航空に電話をする(今現在はネットでも手続き出来る様だが、当時は電話か成田空港のカウンターのみでのキャンセル手続きしか方法がなかった)。上記の方法を聞いてみると応対してくれた方もそのように案内する。その時点で、手数料がどのくらいになったのかはあまり理解出来なかったが、変更手続きをしてみた。

その後、JALの丘珠→函館、函館→羽田を2ヶ月前の先得で予約した。

これで札幌、小樽、函館の旅のルートは完成し、ホテルの手配、行ってみたいお店など出発までワクワクドキドキとなった。

失敗その3 まん延冒等重点措置

2年ぶりとなるさっぽろ雪まつりの中止が出発の直前になって決まった。札幌に住む叔母に合うのも憚られるし、飲食店の営業も8時までと制約のある中、ハシゴも出来ない。締めのラーメンも食べられない。第一、私の住む神奈川県にもまん延防止措置が適用されているので「旅」を楽しむには正直、周囲の目も気になるところだ。

今回の旅は諦めよう。またの機会にと。

JALやホテルは、すんなりキャンセル料も無く取り消し出来たが、ピーチ航空のシンプルピーチ航空券はそうはいかない。こればかりは規定だから仕方がない。以前、復路の変更払い戻しをしたように、往路ついても手続きする。こちらは一旦プライムピーチに変更してからのキャンセルとしてみた。戻ってきたピーチポイントの有効期限は6ヶ月。復路分は6月、往路は7月に期限を迎える。

目の間で旅がふっと消え去った。落ち込んだ。今回空振りした旅で失った金額は幾らになるのだろうと計算してみた。

北海道旅行ピーチ航空キャンセル総まとめ

購入した往復のシンプルピーチ料金

10350円

復路分をバリューピーチに変更した手数料

6100円

往路分をプライムピーチに変更した手数料

7630円

総支払額は、

10350+6100+7630=24080円

戻ってきた払い戻し(ピーチポイント)

16650ポイント

往復変更せずそのままの場合の損失は当然ながら

10350円

往復とも変更した結果の損失

24080-16650=7430円

その差2920円

・・・。追加で13730円払って2920円を得た。
なるべく損をしないために支払った金額。
正直微妙な数字だ。

7430円を失ったと考えよう。勉強になった。きっとこの経験は生きてくる。その時、そう信じた。

失敗その4 不幸中の幸いも

旅の予定を全てキャンセルして迎えた出発予定日。もちろん全てキャンセル済なので関係はないが・・・。普段あまり大雪にはならないという新千歳空港。なんとか私の搭乗予定の便は運行されたようだが、その後多くの便が欠航となる。新千歳空港から札幌までの電車、高速道路、高速バス、タクシーなど、交通機関が全て麻痺し、新千歳空港まで行けたとしても札幌に移動出来なかったのだ。仮にJALやANAのチケットを持っていたとしても、札幌に行けないからと当日の払い戻しには応じてくれなかっただろう。南側の苫小牧方面には行けるのだから。
私の場合、旅を強行していたら、成田空港までの交通費、新千歳空港からの折返しの運賃や宿泊料金など考えるとゾッとする。

これだけの手配ミスや、病、天候に味方されなかったのは、運がなかっただけではなく、旅のタイミングはこの時ではなかったのだ。そしてこの失敗が一年後、大輪を咲かせた旅へと繋がった。その1日1日の記録をぜひお読み頂きたい。

そしてこれらの旅の記録を集めたスライドショーはこちら。こちらも良かったらご覧下さい。

https://youtube.com/watch?v=jPmScd42hjY&si=EnSIkaIECMiOmarE


余談。

払い戻されたは16650円分のピーチポイントは6ヶ月以内に使わなくてはならない。それを使っていつ、どこへ行こうと雪まつり旅キャンセルから少し経った2月下旬頃から計画を練り始めた。

ピーチ航空での沖縄一人旅。その旅も大成功となった。ピーチ航空よ!ありがとう!


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