大人の恋
「ハッピーバースデー」
「おっ、覚えてたん?」
「うん,小学校の時に覚えて…長いねぇ。もう30年だよ」
「こわっ!すごっ!」
「恋に仕事に順調かい?」
「恋はないわぁ、仕事は順調。転職先楽しすぎて…」
と、
一足早く37歳になったバリキャリちゃんとLINEをしてた。
大人になってからというもの、恋は何かが違う。
学生時代のようなときめきや不安、毎日いたい、という衝動。
それが、とんと消えていて、
本当にこれは恋なのか? と悩んでしまう。
好きという気持ちは
紛れもない事実なのに。
恋と呼ぶには、
あまりにも淡白で、あまりにも身勝手で、
本当に「恋」はこんなものだったのだろうか?
毎日会いたかった。
毎日連絡したいし、
遠距離なら電話はしたかった。
意外とベッタリ系なのかもしれないが
毎日顔をあわせてるのに、さらにまだ足りなかった。
大人の恋と学生の頃の恋…やっぱり違う。
いくつであっても、2人でそんなことを語ってしまう。
発見したのだ。
そう、これがないのだ。
それは…
サポートいただきありがとうございます。励みになりますし、記事が、何かお役に立てれば光栄です!