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いつまでも、親のせいにしない

親のせいにしてどうするんだろう?
と、思う。

30を超え、
親になったけど、
悩みの種類は変われども、信念は揺らぐし、修正しながら進んでる。

親になって思うこと。

親も人間だったんだな。

ってこと。


◆決して普通じゃない生い立ち

わたしの生い立ちは、決して普通じゃないし、一般的じゃないのは知ってる。

父はアクティブすぎたから、酒乱、暴力、夫婦喧嘩も多かった。
なのに、次の日忘れて、二日酔いで具合が悪そうにしていた。浮気もしてたし、夜遊びもしてたし、暴力沙汰で勾留もされたような父。免許取り消しも、友達とのケンカだったように思う。
わたしに求めるのは、成績重視、父の自慢の娘。その基準が高いから、必死について行った。ついて行かないと暴言を浴びるからねー。
平成の世に、1人クローズだ。


母は寄り添いすぎたから、わたしにも息子にも甘かった。それでも、母とわたしは敵対したり、文句を言ったり、喧嘩しあったけど。
今になれば、ケンカになる前に距離をとって落ち着いたら仲良く戻る、というのを繰り返してる。弟には甘すぎるなぁと思うけど。
サザエさんの家庭がよかった、という。
とはいえ、わたしと母は、2人でNetflixの初恋をみたり、グレイスandフランキーで爆笑しながらお酒を飲むのだ。
絶対サザエさんとおふねさんは、これを見ないだろう。時代的に、おふねさんも波平さんも卒倒すると思う。


恋愛だって紆余曲折しかない。ここに書けないこと多数である。

それでもわたしは、今、
これはこれであり、と思うし、幸せだと思う。
でも、もっとこうなったら幸せだわぁ、と思うし、
もっと自由に生きたいなぁ、と思う。

でも、それは、人生覚悟の上だ。
スナフキンは、あの生き方をするために、安定を犠牲にしたけど幸せなのだ。
プーさんは、あの生き方をするために、友達たくさんみんなに頼って生きている。それも幸せなのだ。



◆きっかけ

昔々に、
暴走族の伝説のトップと付き合ったことがある。当時は、もう引退してたから、元総長。
総長ってなに? というわたしだった。

家庭環境はめちゃくちゃで、
腹違いの兄弟も、父違いの兄妹もいる人だった。4人か5人の兄弟姉妹だし、親も誰がどれだか。母さんだけは、とりあえず変わらないって言ってた。
当時、彼はアラサーかな?
わたしはまだまだ学生気分が抜けないような、そんなお年頃だった。

その彼が言っていたのだ。

いつまでも、
親にこうされたから、とか、
こんな家庭環境だから、とか、
親のせいにするもんじゃない。

そんなん、キリないじゃろ。
高校出たら、自分の責任や。

それが、自分の人生ってもんだろうが。
住んでた最寄駅の名前はわかるのに、
この彼の名前はもう忘れてしまった。


学生気分のにわか社会人のわたしは、衝撃的だった。ちょうど父から逃げてるときだったので、なおさら響いた。

だから、今でもその意見を採用してる。


親に頼るのはいい。
甘えるのもいい。
支え合えばいい。

でも、
自分の内向的なことも、自分の思考の癖も、
「育ち」は原因のひとつかもしれないけど、
原因のひとつでしかないのだから。


この人生
人のせいになんかしない。


そんなときに、思い出すの。

「自分の感受性くらい」

ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし

初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが 
ひよわな志しにすぎなかった

駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄


自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
茨木のり子 


この詩は、チカラをくれるのだ。

自分はどうしたいの?
と聞かれてる気がするから。

わたしは

みずみずしくいたい。
だから子どもたちの話が好き。
知らないことを学ぶのは好き。
人より好奇心旺盛だもの


しなやかでいたい。
だからいつまでも伸び代があると思ってる。
女の子であることは、忘れずにいたい。


受け取り上手でいたい。
だから気づき上手、与え上手になろうと思った。道半ばだけど。


志高くいたい?
志もある。その道も見つつ、
頼まれごとに一生懸命向き合っていきたい。


時代のせいになんかしない。
どの時代に生まれても、きっとゆらぐから。
でも、それでいい。

そのなかで、
わたしは好きなことを好きと言い、
悩んだらゆらいでる、と言い

悲しくなったら
安心できるところで悲しんで、
泣きたいときに
安心できるところで泣くのだ。

そして、笑顔で、立ち上がる!


家庭環境に同情なんかいらない。
憐れみなんかいらない。
「よく真っ直ぐ育って……」と言われるけど、真っ直ぐになんか育ってない。
「人のせいにして腐るもんか」と決めてるだけ。
自分に厳しいねぇ、と言われるけど、厳しいだけじゃない。弱さも最近受け止め始めたから、きっともっと進化する。

これがわたしの美学なの。
ロマンで粋でいたいだけ。


わたしの幸せは、わたしが決める。


明後日の方向に努力することもあるけど、
「身の丈、こんなもんじゃない?」って、斜に構えることもあるけど、
そのままを書いて残していきたいな、と思うから。


結局、人はひとりだけど、道は交差するのよね。
自分の人生、自分で引き受けてみない?

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