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あなたたちなら大丈夫!誇りに思ってる!

「ここを卒業してください。卒業が大前提です。」

レッスン1日目。
よろしくお願いします、と挨拶したあとに、
わたしは彼女たちを前にして言った。

「インストラクターコースは学校です。
 卒業が大前提。年会費も更新料もありませんし、追試にはお金がかかります。
 でも、どこでも通用するようになります。だから卒業前提で通ってください」


高額のインストラクター養成講座に申し込んだのに、フォローはしないと言い切るようなものだ。
それでも、必ず初めに言う。


「自分でレシピを作れるようになります。
 それが一番の強みです。 
 わたしのところに通い続けてくれたら、わたしは儲かりますが、本来の学校は違いますよね?
 だからここは、卒業してなんぼです。羽ばたいてなんぼです。ぜひ、卒業しましょう!」


そう言われて、
レッスンに通い、卒業していった生徒さんたちがいる。

アレルギーっ子のお母さんで、教室をする気はなく技術力をつけたくて通う人もいれば、
すでに料理教室をしていて、レベルアップのために通う人もいる。

だからこそ、
うちのInstagramでは、
生徒さんの顔写真や集合写真は一切出さない。
生徒さんたちも、わたしをタグ付けやリンク付けをしないのだ。
名のある先生が、こっそり通う場所だから。
それでいいと思ってるし、それがいいと思ってる。


「先生って、
 インストラクターさんたちが何をしてるか気になったり、
 先生より有名になることに抵抗ないんですか?」

と、
聞いてくる方もいる。
協会などに所属してると、気になるようだ。
協会は仲良く見えても縦社会。派閥とまでいかなくても、グループがあるから。

わたしは、嘘偽りなく
わたしより有名になってくれたら誇りに思う!

インストラクターさんが、
どんどんいろいろなことにチャレンジして、
レシピライセンスを買い取って新しいコースを作ったり、インストラクターを要請し始めたり……
わたしじゃ届けられなかった人たちに届けてくれてる。

わたしの名前は出なくても。
わたしが有名にならなくとも。
わたしは誇らしい!

米粉業界が盛り上がり、
アレルギーっ子たちが生きやすくなるのに、
わたしの名声なんか道端の石ころくらい無価値だと思う。

わたしの地位向上?

いらない、いらない。
わたしが目立つことで業界が盛り上がるならいいけど、それはないからね。

アレルギーっ子たちが1人でも多く、
「おいしい!」と言って食べれることのほうが嬉しいのよ。

アレルギーっ子の親御さんたちが
「このスイーツおいしいわぁ」と
同じものを食べてくれるほうがずっといい。



とはいえ、
アレルギーっ子の中にもいろんな子がいる。
エピペン持ちの子は積極的治療が望ましいと思うよ。命のリスクがあるから。

でも、我が家は、
アレルゲンを1gまで食べれるなら、
アレルギー治療もしてもしなくてもいいというスタンスだもの。
したいならすればいいし、
したくないならしなくていい。
いろんな選択があっていいと思う。


さて、話は戻って、

卒業していったインストラクターさんたち。

ある人は、
毎日ライブ配信をしたり、
アレルギーっ子たちやその親御さんにいろいろな思いや情報を届けてる。

ある人は、
健康のためにと、
小麦を食べられる人たちに、
美味しい米粉スイーツを提供してる。

ある人は
イベントにたくさん出て、
販売をしているのだ。


うちを卒業したら、
今までより現実に強くなるのだ。


どういうことか?


卒業したら、自分でレシピを作れるのだ。
だから、わたしのレシピは基本形だけ。
好きに広げて欲しい。
その広がりにこそ、
それぞれの個性が出る。
もちろん、レシピの作り方も教えてる。


法律も大事と思える。
お料理好きがレッスンし始めると、
法律を無視し始めるのよねぇ…
無視してるつもりはないんだけど、みんなに喜ばれて嬉しいって思いが先走ることになる。趣味の延長でお金をもらう。
違うんだよ、お金をもらったらプロなのだ。
だからこそ、授業内容に、
食中毒はじめお店を出すときの注意点や相談先などきちんと網羅している。

アレルギー対応の食べ物を扱うことは、
アレルギーっ子の命を預かること
と同義だから。
適当に「大丈夫、大丈夫!」なんていう人は信じちゃダメだよ。逆に「怖いなぁ」と思いながら相談に乗ってくれる人が、1番安心できる。


「このくらい大丈夫」
という気の緩みが、こんな事件に繋がるんだよ。


そして
作る量の多さ。気づかずに身につく技術力!

難易度が上がるほど
何度も、何度も、レッスン中に作る羽目になる。
「はい、もう一回ね!」と
わたしに、満面の笑みで言われる。

うそーーーん……

と、みんなの心の声は聞こえてるけど、
さらっと無視して、作ることになる。

「夢にまで出てきた……」

げっそりする人もいる。

……ごめんねぇ、と思うんだけど、
甘々で合格して、卒業した後に困るのは自分たちなのだ。

テストは、難易度が上がればそれなりに作らないと
合格できないようにできてるし、
テスト前に悩んだら補講もする。

「クロワッサン、わからなくなりました😭」
といわれて、
テスト前に、4時間耐久の米粉クロワッサン製作をした。4時間ぶっ通しで焼き続けた。
これだ!と、ヒントを掴むまで、一緒に作り続けるのだ。

でも、
それを体験した生徒さんは、
なんと!今では、オンラインで教えられるほど、
生地感はじめ、いろんなことがわかるようになった。


「先生のレッスン、マラソンですよ……」
「こんなに作らせてくれるレッスンないですよ?」

と、
受講当初は愚痴をこぼすが、
卒業してから必ず言われるのだ。


通ってよかったです。
あんなにつくったからこそ、
どんなレシピも作れるようになりました。

とか。

先生のレシピで作れたら、応用もきくし
実際にレッスンしてて、説明もできるようになる。
本当、通ってよかったです!

とか。

理屈も知ったし、どこでも通用するようになりました。
イベントに出る時も、
「そうだ、保険」とか、いろいろ気がつけたし。
イベント主催の方にも、教えてあげたりしてます!

とか。


インストラクターさんたちは,わたしの誇りなのだ。

本当の実力がつくまで、たくさん練習してきたと、
わたしが知ってるから。

自分の力を信じられなくても、
わたしが真っ先にあなたたちを信じてる。
大丈夫、みんななら、できる!

わたしは、
あなたの良さも知ってるよ。
あなたの強みも知ってるよ!


もし、
今の在り方に迷ってるなら、話も聞くよ!

「先生、レシピで相談あるんです💦
 話、聞いてもらえませんか?」

という相談も、もちろん受け付けてる。
卒業したら、
米粉業界を盛り上げる同志だと思ってるから。


1月になって、
新しい目標を立てて、
チャレンジする人も多いと思う。

ちゃんと卒業させてくれるところを選ぼう。
メンタリティの合うところを選んでほしいと思う。

わたしはどこの協会にも所属してないし
独学で資格制度を作ったタイプだから。
やってきたことなら教えてあげられる。
これからのことなら、一緒に悩むし、
知ってそうな人に繋ぐことはできるから。



もし、
私の講座に興味があるなら、リンクを貼っておきます。
見なくても全然構わないけど、
必要な人がいたら教えてあげて。

「技術的な学校は、卒業してなんぼだよ!」と。


マンツーマンのインストラクターレッスンは、随時受付中。
詳しいことは、こちらから。

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