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グルディスで繰り出したい、PEST分析という武器

こんにちは!
とあるベンチャー企業内定者の砂川浩之(@sngwhryk0319)です。

突然ですが、就職活動をする中で「フレームワーク」にたくさん出会ってきませんでしたか?
例えば「3C分析」とか「4P分析」とか。
特にグループディスカッションなどで、こういうフレームワークを何とな~く使ってみた経験があるのではないでしょうか。

でも、何をするときにどの分析を用いるべきなのか整理しきれていない感じ、ありませんか?
実はこれらフレームワークは、マーケティングの実務の中で使われているものがほとんどです。そしてそれぞれ結構複雑なので、正直、全部把握しきるのは難しかったりします。

そこで今回は、フレームワークの1つとして、「PEST分析」というものを取り上げます。なぜかというと、ある程度どんなお題が出た時にも、最初の一歩としてこのPEST分析を使うとその後のディスカッションがスムーズに進みやすいからです。

ということで、この記事を読み終えた皆さんが、PEST分析について理解を深め、グループディスカッションなんてもう怖くない!という状態になってもらえるように書いていきます!
ぜひご一読くださいませっ!


0.環境分析って大事

PEST分析の話をする前に、ざっくりフレームワークの位置関係をまとめておきたいと思います。上で言ったように、みなさんが耳にするフレームワーク、実はマーケティング活動の中で使われるものがほとんどです。
(マーケティングについてはこちらの記事にまとめているので是非のぞいてみてください⇩)


そしてマーケティングにおいて、どこでどのフレームワークが使われるのか整理整頓すると、以下のように分けることができます。

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出典:マーケティングなんてカンタンだ!・間違いがちなフレームワークを総点検【第4回】マーケティングは流れで読み解く

ご覧の通り、マーケティングではまず、「世の中のことを考えること」から始めることがオススメされています。つまり、自分たちのやろうとしていることの周りで起こっていること(=環境)を知って初めて、戦略とか打ち手がうまく出てくるようになります。

これは実はGDにも通じているんです。マーケ職のGDで出されるお題に多く見られるのが、「○○の売り上げを2倍にする方法」や、「○○を改善するには」などです。

これらの結論を考えるには、まず環境を整理することで、「世の中でこういうことが起こっているなら、この業界でもこんなことが起きるんじゃないか。」という風に、議論を進めやすくなります。


1.PEST分析とは

まずは環境を分析するのが大事。

…でも、どうやって?
そこで今回注目するのが、PEST分析です。

”PEST”を分解すると、
・Politics(政治的要因)
・Economy(経済的要因)
・Society(社会的要因)
・Technology(技術的要因)

になります。
世の中の動きを捉えるには、上の4つの側面から考えてみると良いよ、という感じです。

例えばPolitics(政治的要因)で、政府が消費税を上げることを決めたとします。すると一般消費者は、「増税前に買い物を済ませておこう」となります。そして増税後は、その反動で売り上げが落ち込んだりします。

つまり消費増税という政治的要因が、我々の行動を変えて、ビジネスの戦略に大きな影響を与えてしまうんです。

より詳しくはこちらをご参照ください⇩

とはいえとっつきにくいですよね(笑)
なので、ここからは具体的なGDのお題を例に出しながらどのようにPEST分析が使えるか見ていきましょう!


2.GDケーススタディ

お題例①:『潰れかけの出版社から新たに発売する雑誌のテーマ』

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今回の場合、「潰れかけの出版社が」ということは、売れる雑誌にする必要がありそうです。

でも、どうやって?

いきなり案を出せ、と言われてもなかなか思いつかないですよね。。。
ここでPEST分析を使って環境分析、つまり、『雑誌を読む人たち』の周りでどんなことが起こっているかについて政治や社会的側面から考えてみることから取り組んでみましょう。

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雑誌といえばやはりファッション雑誌が多いイメージありますよね。おそらく女性読者が多いでしょう。じゃあ世の中の女性にどんな変化が起きているでしょうか?パッと思いつくだけでも「女性の社会進出」、「(男女問わずですが)晩婚化」などなど。

ということはもしかしたら「働く女性特集」とか「独身生活をより豊かにするライフハック」とかいいかも!みたいな感じで、一貫性のあるアイデアが出やすくなります。

また、キングダムっていう漫画が流行ってますよね。
あれって実はビジネスマンにもすごく人気があって、なぜなら内容がビジネスの現場にも応用できるからなんですね。
あと多分、少子化も進んでいるから大人ウケする内容の方が売り上げ伸びやすいのかもしれません。

これを前提にすると、ビジネスマンをターゲットにした、「ビジネスに応用できる偉人伝特集」とかに行きつきそうですね!


お題例②:『自動車メーカーの売り上げを1.2倍にせよ』

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ここでもまずは、自動車に乗る人たち、自動車メーカーの周りで何が起こっているか(=環境)を考えるところから始めてみましょう。

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自動車乗る人って、もちろん免許を持っている成人で、働くひとたちが多いイメージです。通勤のためとか、営業で訪問するためとか。

しかし一方では、若者の車離れが進んでいると言われています。おそらく裏側には、不況が長引いたことで所得水準が下がり、維持費が賄えないという要因がありそうです。

実際に僕は今22歳ですが、同年代で自分の車を持っている人は50%もいないイメージです。つまり‟これから自動車を持つようになるはずの人”は減ってきていると言えます。

じゃあ個人に買ってもらうのではなくて、必要に応じて使ってもらえるように環境を整えるのがいいかもしれません(カーシェアリングなど)。
また、通勤や営業に使う人が多いような「会社」に買ってもらうのも良いかもしれません。もっと具体的には、契約を結んだ会社オリジナルのデザインを施すなどなど。
いずれも筋道の通った案が出てきやすくなります。


3.さいごに

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グループディスカッションでは、ついつい解決策を考えることに飛びつきがちです。しかし、まずはしっかりとお題に関わる人たちにどんなことが起こっているか(環境)を整理すること。その手段の一つとしてPEST分析をすることで、スムーズに議論が進みやすいかつ、説得力のある結論が出やすくなります。

今回はグループディスカッションを例に出しましたが、ジョブ選考やインターンシップのグループワークも大枠は同じだと思います。ぜひ活用してみてください!

そして皆さんが、本当にマッチすると感じられるキャリアの第一歩に、少しでも近づけることを願っています!



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このノートを書いた人⬇️

砂川浩之(@sngwhryk0319
web広告代理店20卒内定者。新卒採用の面接官と、Web広告の製作をさせていただいています。趣味は欧州サッカー観戦とうどんを食べること、そして猫を愛でること。うどん県出身ピチピチの22歳。家事代行の個人事業もしています。普段は神戸市外国語大学で英語を専攻している大学生。


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