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#2 横浜への幻想

なんで「横浜」ってよくJ-POPで歌詞の舞台になるんでしょうね。これが私の最近の疑問です。


僕は田舎出身・田舎育ちです。テレビやネットで見るようなオシャレな「横浜」のような街とは程遠い生活をしてきました。(でも神戸にはよく行ってたし、先の投稿の通り出身は高松なので港町の雰囲気は少しはありますが…笑)

そんで僕が影響を受けたアーティストのほとんどは「横浜」を舞台に曲を作っています。これが私が「横浜」という街に幻想を抱く一要因です。

マリンルージュで愛されて
大黒埠頭で虹を見て
シーガーディアンで酔わされて
まだ離れたくない
早く去かなくちゃ 夜明けと共に
この首筋に夢の跡
サザンオールスターズ ー LOVE AFFAIR 〜秘密のデート〜


代表例です。余談ですが、僕の脳内のほとんどはサザンオールスターズでできています。その話はまた今度。

本題へ戻ります。この「LOVE AFFAIR ~秘密のデート~」に出てくる、「マリンルージュ」とは「大黒ふ頭」とは「シーカーディアン」とは一体何なのか。中学生の頃から、神秘の都市「横浜」に憧れを持っていた僕は必死に調べた記憶があります。アホですね。


時は経ち、20歳の春に初めて横浜に行く機会がありました。

サザンが、山崎まさよしが、ゆずが、小田和正が舞台にした横浜っていったいどんな街なんだろう。ほんとに存在しているのか??(そこまでは思ってなかったけど笑)って思いながら大さん橋などを歩いた記憶があります。



結果、大したことなかったんですよね。

いや、すごい街だと思いますよ。古い建物も新しい建物も、水辺で共存してて、赤レンガ倉庫とか関内とか、中華街とか、みなとみらいとか、ベイブリッジとか、「これがあの曲のあそこか」「あのドラマのあのシーンはここか」なんて思いながら1日街を歩いていました。


けども、普通の街なんですよね。当たり前ですけど。

住宅街もあれば田畑もあるし、ほんとに普通の街なんですよね。


いろんな作品が「横浜」を美化してきた結果、私のような人間が”ほんのちょっとだけ”がっかりしてしまう。この記事はそんな話なんです。



それでも、J-POPは今でも「横浜」を美化し続けますよね。そしたら、また「横浜への幻想」を抱いてしまう。そして行ってちょっとがっかり。僕はたぶん横浜へ行くたびにこのループになるんじゃないかなあと思っています。


今度、横浜を舞台にした小説とか、横浜で組写真(趣味が写真なので)とか撮りたいなあ。田舎者が抱いているそのまんまの横浜で。


そんなことを考えているとテレビの向こうからまた「横浜」への幻想を抱かせる曲が流れてきた。

YOKOHAMA blues 
潮の風に乗って
君の香水の香りがした気がして
振り返る君のいないこの街
SEKAI NO OWARI ー YOKOHAMA blues



君の汗と香水の匂い
ベッドの下には2人のぬけがら
朝日がきらめく汚れた横浜
サラリーマンの群れを逆走する2人
あの頃の僕らはもういない
自由だった僕はもういない
SEKAI NO OWARI ー YOKOHAMA blues


ほら、また「横浜」が好きになっちゃったじゃん。