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📕藤丸くんの真っ直ぐさ、すきだよ…/「愛なき世界」三浦しをん

三浦しをんさんの「愛なき世界」を読みました。

う〜ん、藤丸くんファイト…!
いや、でもふたり(藤丸くんと本村さん)は
この関係性だから最高なんだ、たぶん…

大学院で植物の研究をしてる女の子と、その大学院の近くの洋食屋さんの青年の暖かい心のふれあい、つながりの物語。

帯には「身悶え必須!」と書いてあったけど
わたし的には、そういう劇的な萌えよりは
おだやかであったかい人間愛って感じだったな、
恋愛的きゅんきゅん感とはちょっと違う雰囲気…


「身もだえ必須!」6文字でいろいろ想像できるのすごい

帯にどんな言葉を載せるかってすごい重要なんだな、
めちゃくちゃアイキャッチされてしまったもんな…

わたしが好きだった場面は、

本村さんが大学内の銀杏の木の下で
ラッパのように葉の丸まった
銀杏の葉っぱを見ていた時に
藤丸くんが「妖精が吹くラッパみたいっすね」と。

実は本村さんも実は同じことを思っていて、
めちゃくちゃ感激するところ。

共感し合えるって嬉しいよねぇ…
泣きそうになっちゃった。

基本は研究室以外の人とこの感動を分かり合えることって
少ないんだろうな…
藤丸くんは本村さんの恋愛対象には
なっていないかもだけど、
すでにめちゃくちゃ大切な?存在に
なってしまってると思うんだよ…

聞いてるか藤丸………

グッとくるところはたくさんあったけど
ひとつ選ぶとしたらそこかな。

あとは松田研究室のメンバーも円服亭のみんなも
みんないいやつ、大好き。

わからない言葉があったらふせんでマーキング。
ありすぎじゃない…?日本人です…

わからない言葉を調べると
すごく勉強になる!
(わかんない言葉めっちゃ出てきたw)

この作品は特に植物の研究の描写が
とても詳しく書かれているので(初心者目線的に)、
知らない分野に興味を持つきっかけとして
とても良いよね。

物語になっているから「勉強してる」っていう
感覚なしに、いつの間にか知識がついてたりする。

それがすごく面白いと思った。

読むペースが遅い私としては
すごい早いペースで読みきってしまった。

それくらい引き込まれた作品です!

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