すごもり

小説の感想や思ったことの備忘録です。 短いのも長いのもあります。 普段は別の名前でイラストを描いたりしています。

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    • 小説の感想

      感想や考察。長いのも短いのもあります。

    • エッセイのようなもの

      ときどき書きます。

    • お題企画

      ハッシュタグのお題企画に参加したもの。

    最近の記事

    松本清張の『青のある断層』や『或る「小倉日記」伝』のようなハッピーでもバットでもないようなエンドで、切なさがひたすら胸に迫ってくる作品もかなり好き 『菊枕』や『信号』もいい 特に『父系の指』は特別に好き 主人公の親に対する感情を考えると、いても立ってもいられなくなる

      • 死刑にいたる病 読書感想文

        この作品は精神的に弱っている時に読むことをオススメできない。 なぜなら「誰も自分の良さを分かってくれない。」だとか、 「人生が上手くいかないのは、自分の才能に気づける人が周りにいないからだ。こんなに頑張っているのに、我慢しているのに、自分のことを誰も認めてくれない。」 なんて思っているそんな時、 いつも話を聞いてくれる人が居たら、会う度に元気づけてくれる人がいたら、精神的に寄りかかりたくなってしまうかもしれないから。 相手が連続殺人鬼だとしても。 『死刑にいたる病』

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        • ノンフィクションは記録を元にしたフィクション

          ノンフィクションだからと言って事実がそのまま描かれているではない ⁡ ノンフィクションは実際にあったこと(記録として残っているもの)に基づいて作られた作品のこと ノンフィクションに出てくる登場人物たちの心境などは作り手が想像したものに過ぎない だから、ノンフィクションはフィクション(虚構や創作)の部類に入る ⁡ フィクションは虚構(創作)なので、作者が想像力を駆使して作った作品のこと ⁡ ドキュメンタリーは実際に残っている記録や文献のこと 事実のこと そこに入る作り手の感情や

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          • 考察までが読書です

            と、いうのは大袈裟だし作品を楽しんだ後に、考察を読むのは私の個人的な趣味なので、推奨するつもりは全くないのだけど、ど〜〜〜しても!この作品だけは読み終わった後に考察を読んでほしいという作品がある。 それは夢野久作が書いた『瓶詰の地獄』という短編。 タイトルを見て、不穏な感じがしたらその直感は合っています。期待を裏切ることは恐らくないでしょう。 考察を読まなきゃいけないなんて、何だか理解するのが難しそうだな…と思いましたか?大丈夫です。考察を読んでもこの作品に描かれている

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            体験はフィクション、気持ちは本物

            「偉い人やお金持ちにならなくてもいいけど‥‥ 思いやりのある強い子に育ってほしいわ。」 SwitchでMOTHERが遊べるようになりましたね!! 本当はSwitch版の『OMORI』という楽しみにしているゲームがあって、その発売に合わせて買おうと思っていたのですが、MOTHERが遊びたくて、遊びたくて、我慢出来ずに、先日東京でも雪が降った帰り道に買ってきてしまいました。 「ゲームも好き」というと、「意外だね」とよく言われるのですが、ゲームは今の自分の人格や性格に影響を与

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            モルカーボールを手にした者はセカンドシーズンの幻覚(ゆめ)を見るか

            見ちゃうでしょ。 そうとしか言えないくらい魅入ってしまった。 そして映画は確かに幻覚(ゆめ)ではなかった……。 先日、人生初の3D映画とMX4D映画をモルカーに捧げてきた。 一回目は、3Dだけで観に行った。いつもYouTubeやNetflixで観ているモルカー達がこんなに大きくて立体的に見えると、まるで自分がモルカーの世界に入ったように錯覚する。…… 『PUI PUI モルカー』は子供向けのアニメでありながら、社会問題をシュールに取り扱っているとの評判を受け、一気に人気作

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            江戸川乱歩が大好きだ(後半)

            前半はこちらから 『屋根裏の散歩者』世の中が退屈で、犯罪を犯してしまった犯人視点の物語です。 こんな書き出しで始まります。 多分それは一種の精神病ででもあったのでしょう。郷田三郎は、どんな遊びも、どんな職業も、何をやってみても、いっこうこの世が面白くないのでした。(196ページ、2行目) この郷田三郎くん、乱歩の小説にありがちなんだけど、「この世の娯楽を全て経験したけれど、どれにも満足できずに、まだ手を出していなかった犯罪に手を出して、世の中が退屈じゃなくなった」という

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            江戸川乱歩が大好きだ(前半)

            私の人生はこんな筈じゃなかった。 あの時、ちゃんと「江戸川乱歩は止めておいたほうがいいよ」という忠告を聞いていればーーー 江戸川乱歩という小説家に出会ってから、私の人生はあっという間に小説沼へと転げ落ちていきました 。 足元を動かせば動かすほど、ズブズブと沈んでいく一生這い上がれない沼なのですが、ここは随分と心地がいいです。 すっかりパブロフの犬の如く、小説という媒体に触れるだけで胸が高鳴り、まだ自分が見たことの無い世界をこれから覗き見ることができると思うと、眠る時間さえ

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            三島由紀夫の翼の正体を考察する

            恋愛物において、夏から始まる関係性というのは「過失」とか「過ち」とか「勢い」なんかとセットで描かれがちな気がするのだけど、これがなんというかちょっと苦手だ。 そして季節の移ろいと共に、秋で心が離れ、冬に関係性に終わりを告げ、春がまた始まる。 なんかそういう表現を見かけることがあるけど、実際の人間関係は四季に影響を受けたりしない。 そのせいかプラトニックな恋愛物が好きだ。 そんな物語に敢えて夏に触れてみるのはどうだろう。三島由紀夫で。 三島由紀夫という作家からはそんな作風

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            松本清張の「自分はもうこれ以上の人間になれないんだな」という同情と失望をさ、人生やり直さないと絶対に手に入らない実家の太さとか、運命とかへの反発心とセットにして表現してくるとこ、めちゃくちゃすきなんですよ

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            悲しみよ こんにちは

            ものうさと甘さが胸から離れないこの見知らぬ感情に、悲しみという重々しくも美しい名前をつけるのを、わたしはためらう。 この感傷的でうっとりする書き出しから始まる作品を、古典恋愛小説と呼ぶには少し躊躇いを覚える わたしには17歳の少女が自分の罪を告白するような内容に思えた 法では裁けない殺人を犯した告白のような 主人公のセシルは自分の父親が軽く、享楽的な人間だと知りながら、それに伴う共犯意識が愉しくて、なんだかんだと父親の味方をしているなあ、と思った 愉しいと思いながらも、ど

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            このサンドイッチ、マヨネーズ忘れてる

            意味があるかどうかはわからないけどーー自分の中にある最高の自分に恥ずかしくない生き方をしてほしいってこと。 『このサンドイッチ、マヨネーズ忘れてる』が収録されている、短編集が読み終わりました とても、いい本だった 兎に角、とても サリンジャーの作品を読む度に、自分の中にある少年性や少女性をまざまざと見せつけられてしまうし、………そして、私は何度も、何度も、何度も、ホールデン・コールフィールドよりも大人になったと気付かされてしまう サリンジャーの文章は、日常の些細な風景

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            可愛いと切ないは近いところにある

            「女の子が可愛く描けたら作家人生は10年伸びるよ」   以前、出版社に描いた作品を見て貰ったときに言われた言葉だ    つまり、これは「あなたの描く女性は可愛くないし、魅力的ではない」ということを表している 消費者の対象が男性だった出版物を発行していた場所だったので、この状態では余りにも致命的過ぎる  そんな訳で平面で活躍している「可愛い女性像」というものを暫く調べてみた訳だけど、どうやら自分の思う可愛い女性は「元気」とか「明るい」とはかけ離れていた  ど

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