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御馳走帳

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僕が心からウマイと思ったものについて書いていきます。料理も食材も色々な角度から考えてみたい。ウマウマウー。
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#焼きそば

焼きそばの果てしなき旅【その87・焼きそばと黒胡麻】

焼きそばの果てしなき旅【その87・焼きそばと黒胡麻】

ちょっとしたことが発端で、大事になることもある。今回はそんなに大事にはなっていないけれど、僕にとっては目から鱗と云うか、棚からぼた餅と云うか、新しいフィーリングを得ることが出来た。音楽でもそう云うことはあるが、焼きそばの話である。

発端は、老舗居酒屋チェーン養老乃瀧が母体の『一軒め酒場』の酒場のソース焼そばなるメニューである。何の気なしにオーダーして、その美味しさにビックリしたのだ。削り節、揚げ

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焼きそばの果てしなき旅【その86・マルタイ焼きそば】

焼きそばの果てしなき旅【その86・マルタイ焼きそば】

カップ麺のマルタイ焼きそばと云うのを戴いた。出ていたのは知っていたけれどなかなか見つからずにいたものだ。即席マルタイラーメンは1959年(昭和34年)に発売されたロングセラー商品。通称棒ラーメン。僕が子供の頃にも家にあったのを覚えている。馴染み深いインスタント麺だ。こちらはそれの汁なし焼きそばカップである。早速戴いてみることにした。

現在はこうしたカップ麺などはサンヨー食品の工場で委託製造されて

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焼きそばの果てしなき旅【その85・日清焼そば】

焼きそばの果てしなき旅【その85・日清焼そば】

基本に立ち返ってみるの第2弾。日清焼そばを久しぶりに作って食べることにする。こちらもやはり僕の焼きそばの果てしなき旅の第1回に登場した袋麺焼きそばである。前回サッポロ一番ソースやきそばを作ってみたら以前より格段に上手に美味しく出来た。日清焼そばもはりきって作ってみよう。

日清焼そば5食入りを買って来た。バラ売りしているのが大盛り1.5人前のやつばかりで、ノーマルサイズがどうしても見当たらなかった

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焼きそばの果てしなき旅【その84・サッポロ一番ソースやきそば】

焼きそばの果てしなき旅【その84・サッポロ一番ソースやきそば】

サッポロ一番塩ラーメンを食べていたら、ふとサッポロ一番ソースやきそばのことを思い出した。僕がnoteに書いている焼きそばの果てしなき旅の記念すべき第1回の冒頭に登場したサッポロ一番ソースやきそばである。その時はあまり深く触れずに先に進んでしまった。これを散々あちこちを旅して回ってすっかり焼きそばの人となった現在の僕が作ったらどうなるか。早速作ってみた。

発売は1971年(昭和46年)。基本的なパ

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焼きそばの果てしなき旅【その83・茨城県筑西市の中山屋】

焼きそばの果てしなき旅【その83・茨城県筑西市の中山屋】

先日ふと思い立って茨城県筑西市にある焼きそば店『中山屋』に行って参りました。ブログにも記事を書いたが、noteにもまとめてみようと思う。最初に伺ったのは2020年9月、しもだて美術館で開催されていた「安斎肇えとえの絵本展〜ハロルドコミックス危機一髪〜」に伺った時に、安斎さん直々に「焼きそばのお店があるよ」と教えてもらったのがきっかけであった。安斎さんはその個展の準備のためかなりの長期間しもだて美術

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焼きそばの果てしなき旅【その82】

焼きそばの果てしなき旅【その82】

新年なので基本に立ち返ろうと思う。僕の焼きそばの基本はやはり東洋水産のマルちゃん焼そば3人前である。

マルちゃん焼そばは1975年発売なのでもうすぐ50周年になる。中学生の頃から馴染みのある味。僕が高校生の頃から父親がマルちゃん焼そばを作ってくれたのを覚えている。3人前が出来たらアッと云う間に男子3人兄弟が食い尽くしてしまうのも常であった。この3人前をいっぺんに美味しく作ると云うのが僕のテーマで

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焼きそばの果てしなき旅【その81・様様なり】

焼きそばの果てしなき旅【その81・様様なり】

この3ヶ月ほどで僕はどれだけ焼きそばを食べただろう。食べたものの大概はiPhoneで写真撮影して、PCに保存してあるので調べればすぐに判る。そうしたら結構な数の焼きそばを食べていたことが判明した(←自覚すべし)。ちょっと長くなりそうだが写真だけでもざっと見てもらえたら嬉しい。それにしても結構な量だ。えらいこっちゃ。

2023年6月24日に川崎鹿島田『ブラッスリーほっぺ』の厨房をお借りしてイベント

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焼きそばの果てしなき旅【その80】

焼きそばの果てしなき旅【その80】

研究をしている。音楽のことも料理のことも。音楽なら「超人バロムワン」の歌がどうして覚えづらいのかとか「The End of The World」のカバーの歌詞がどうして「Don't they〜」でなく「Do they〜」になっているのかとか色々研究している。焼きそばのことも地道に研究している。ここ暫くでも随分と研究した。でも何か大きなお題があるのではなく、小さなことをちまちまとやっている。その中に

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のっさん焼きそば店

のっさん焼きそば店

2023年4月30日、五反田の『やなわらバー』を間借りして『のっさん焼きそば店』をオープンした。一日限り、完全予約制の焼きそば店。出来ますものは富士宮焼きそば1種のみ。40名様以上に焼きそばを食べて戴いた。大変に疲れたけれど、とても良い経験をさせてもらった。このイベントに携わってくださった全ての皆さんに心から感謝したいと思う。ありがとうございました。

『やなわらバー』のマスターは現在リハビリ療養

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焼きそばの果てしなき旅【その78・静岡県掛川市横須賀 小石屋もうすぐ閉店】

焼きそばの果てしなき旅【その78・静岡県掛川市横須賀 小石屋もうすぐ閉店】

また閉店の記事になってしまった。2023年4月15日、クレイジーケンバンドが久しぶりの屋外フェス「ONE STEP FESTIVAL 2023」@静岡県掛川市つま恋リゾート彩の郷に出演した。生憎の雨模様の天気ではあったが、会場は大盛り上がりでトリの大役を果たせてホッとしている。そして掛川市まで来たのなら、焼きそばの旅で懸案のお店である掛川市横須賀の『小石屋』に行ってみようと思い、掛川駅周辺で一泊し

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第2回全日本焼きそば会議

第2回全日本焼きそば会議

焼きそばの果てしなき旅番外編。2023年3月12日、愛知県名古屋市『めん亭 はるもと』に於いて第2回全日本焼きそば会議が開催されました。昨年12月に東京は五反田の『やなわらバー』に引き続いての第2回会合。余談ではありますが、『やなわらバー』のマスターは今年2月に体調を崩して現在療養中。マスターの奥様がもうすぐお昼だけお店再開の予定である。マスターには早く良くなってもらって、また美味しい焼きそばを作

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焼きそばの果てしなき旅【その76・京都西院野口商店もうすぐ閉店】

焼きそばの果てしなき旅【その76・京都西院野口商店もうすぐ閉店】

取り急ぎのことを取り急ぎ書く。先日京都に行った際に西院にある『野口商店』に伺って焼きそばを食べて来た。大変に歴史のあるお店なのだが、2023年3月31日をもって閉店されることとなった。残念なことではあるが、ご店主も高齢で(ほぼ一人でやっておられる)体力的にもかなり難儀とのことである。ゆっくりと休んで戴きたい。まだこの文章を書いている時点で閉店まで10日ほどあるけれど。お疲れさまでした。

創業は昭

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焼きそばの果てしなき旅【その75】

焼きそばの果てしなき旅【その75】

北海道の斜里郡清里町で製造されている清里焼きそばを作るの第4弾、完結編。麺が気に入ったことから前回、神戸は長田の『そば焼 いりちゃん』風に作ってみたところ大変に美味しかったと云う記事を書いた。このシリーズのリンクを並べておく。

ここで、最初に作った清里ソース焼きそばの太麺でいりちゃん風にしてみたらどうなるだろうと考えた。早速作ってみよう。

キャベツと麺を炒めて、出汁粉で味付けをするだけ。至極簡

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焼きそばの果てしなき旅【その74】

焼きそばの果てしなき旅【その74】

北海道の斜里郡清里町で作られている清里焼きそばを作るの第3弾。今回は応用編、と云うか脱線する。前々回、前回の記事は以下のリンクからどうぞ。

ここまで度々清里焼きそばの麺が美味しいと書いた。この麺の美味しさを更に楽しむにはどうしたら良いだろうかと考えた。考えたら思い付いた。思い付いたのなら実行してみようと考えた。何だかまどろっこしいな。発表します。

兵庫県神戸市長田区の丸五市場内にある『そば焼

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