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地方創生の取り組み 淡路島(3)

 これまで 2 号にわたり「パソナ・地方創生の取り組み」をお 伝えしてきた。本号は、まとめ号である。幾度から触れてきたが、 パソナは地域問題や課題を解決することを会社の使命としてい る。地方創生、首都圏一極集中、仕事の選択のバリエーショ ンの少なさ。これらの問題解決のための体を入れた取り組みが、 淡路島である。  

 淡路島での収益は、まだ出ていない。そんな状況をパソナの 社員は笑顔でこう答える。「まだはじめたばかりですから」。「新 規事業はそんな簡単に利益につながりませんよ」。「新しいこと に挑戦しているのがパソナそのものですから」。  

 パソナという会社には、挑戦するというDNA がある。挑戦し ているからパソナが生きているのだ。挑戦していないパソナはパ ソナではないのだ。  5 番目に伺った施設は、淡路島での挑戦の口火をきった「野 島スコーラ」だ。1 階のマルシェ、レストランは地域の方々と共に つくりあげてきたものだ。思い出の小学校が、別の形で、新た な使命をもって活用されていく姿が、淡路に住む方々への信頼 につながった。そして、この場所で活躍できるという先陣を切っ たパソナメンバーの自信にもつながったのだろう。  

 地域の人たちと組んで何かをしていく。これは、その地その場 所で事業を営んでいく方々にとって共通テーマである。地域の 観光資源を掘り起こして、宿泊客にお伝えしていく。このアクショ ンは、どのホテル・旅館にとっても命題であるだろう。ぜひ体験 した生の声を伝えていってほしい。地域で広めのハードを持つ優 位性やサービスの質の良さも地域活性化の武器として生かしてほ しい。


 淡路島地方創生体験ツアーの締めくくりは、住宅マンション、 オフィス、保育園が一体となった施設であった。オフィスの上に 住み、子どもをオフィス内にある保育園に。通勤時間ゼロ、子ど もは親の働く姿がみえる。21 世紀を象徴するようなパッケージングであり、働き方であるように感じた。加えて、自動車はシェア 型で、パソナスタッフなら誰でも無料で使える。通勤時間の問題 や育児施設のとの兼ね合いで仕事に妥協することなく、働ける 環境があった。  

 ホテル内の元飲食店を改装したオフィスの見学から、ワーケー ション施設、公園内アトラクション「ゴジラ」、パソナ直営レストラン と演劇ホール、地方創生の一号店、野島小学校あとの「野島 スコーラ」、住宅マンション、オフィス、保育園が一体となった施設。

 これらの六つの施設を見学させていただいて分かったことを集約 していくと次のようになる。

Ⅰ. 使命に基づく活動だから発展的に続く
Ⅱ.ストックのフロー化がキー
Ⅲ.もう一つの活性化策を併せ持つ企業のけん引  

 ⅠとⅡに関しては、触れてきた通りである。Ⅲのパソナならではが、 淡島地方創生のもう一つの側面である。雇用を 1 万人起こして いく。全国の企業の総務人事のブレーンとして、淡路島から業 務効率アップを支えていく。そのためのオフィスワークでの仕事を 提供できる会社がパソナなのだ。 観光としての淡路島、そして、ど の場所からでも仕事が可能である ことの証明。パソナならではのハ イブリットな取り組みが淡路なのだ。

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