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データベース超入門 -4|RDBMSの特徴をExcelとの比較でまとめる

今回はリレーショナル型のデータベース(RDBMS)について、Excelとの比較を通して、整理していきます。

前回までのnoteはマガジンにまとめました。ご興味がある人間さんはそちらをご覧になってください。

それではExcelとの比較を始めてみましょう。
( ※ It's about 1700 words, so you'll be able to read it in 5minutes. )


1. そもそもExcelってなんだっけ?

上級者にも初級ユーザーにも役立つインテリジェンス
Excel がユーザーのパターンを学習してデータを整理するので、時間を節約できます。 スプレッドシートをテンプレートから簡単に作成することも、自分で作成することもできます。計算に使えるモダンな数式がそろっています。

ホームページを見るまでもないですね[1]。ExcelはMicrosoftが作った表計算(スプレッドシート)ソフトウェアのことです。お仕事や学校でも使うことが多いソフトウェアの1つだと思います。表形式(行×列)に数値や文字列、数式を入力でき、入力した結果を用いてグラフを作成することも可能なソフトウェアです。説明するまでもなく、パソコンを触ったことがある人間さんはご存知ですよね。


2. あれっ・・・RDBMSも表形式なのでは・・・!?

前回までにRDBMSは表形式であることが特徴であることを説明しました。さてここで、同じ表形式で扱うことができるExcelと何が違うの?となります。ここからの流れは下記の本で上手に説明されていたので、一部引用させていただきながら説明します。

Excelのメリットを示した表がありましたので、そちらをnote用に修正したものを示します[2]。

画像1

あれっ・・・Excelの方が便利そう?となりますね。これまで表形式としか説明してこなかったRDBMSについてですが、他にもいくつかの特徴があります。この特徴がExcelとの差別化のポイントとなります。


3. このような時はRDBMSを使いましょうという話

RDBMSの特徴、それは「リレーション(Relation)」と「拡張性(Expandable)」となります。それぞれ、見ていきましょう。

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まずはリレーションです。こちらは表と表が関連しあうことを意味します。イメージについて、小笠原さんの本の図をnote用に修正したものを下記に示します[2]。

画像2

Excelの場合は1つ1つのファイルが独立しているので、変更が必要な場合は、それぞれのファイルを開いて個別に変更する必要があります。一方で、RDBMSでは変更内容を命令すれば該当箇所は1回で全て更新されます。これが、表と表のリレーションしていることのメリットです。

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次に拡張性についてです。これは他のアプリケーションからのインプットを受け付けることを意味します。例えば、QRコードやPOSデータなど、他のアプリケーションから得たデータについて、プログラムで実現できることは、連携することができます。また、アウトプット側についても、表やグラフ以外にも音声などで出力するなど、他のプログラムと組み合わせることが可能です。

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「RDBMS、最高かよっ!」となりますね。しかし、2点ほど注意を。

1つ目は、1つだけの表しか必要がない場合についてはExcelの方が便利です。このようなケースでは、リレーションの必要のメリットがないですから。

2つ目は、表形式でデータを保管する必要がないものについては、「RDBMSではなくNoSQLで拡張するほうが好ましい場合もある」という視点も持っていた方がよいということです。

上手く使い分けていきましょう。

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小笠原さんの「なぜ?がわかるデータベース」の流れで説明させていただきました。こちらの本は、優しい言葉で記載されているので、研修資料を作るときに重宝しました。リレーションや拡張性についても、Chapter2-2に具体的な内容が書いていますので、興味がある方はご覧になってください。


4. 結論

「スプレッドシートと聞いてスプラトゥーンを思い出しました」(違うそうじゃない)

今回はExcelとの違いという観点から、RDBMSにはリレーションや拡張性という特徴があることを説明しました。次回はRDBMSで用いられる言葉について整理していきます。

以上、データベース超入門 -4 でした。

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REFERENCE
[1] Microsoft HP,「Microsoft Excel」, https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/excel (accessed May 5, 2020).
[2] 小笠原種高. なぜがわかるデータベース. 翔泳社, 2018, p44-46.

※画像は「PIYOTASO(ぴよたそ)」さんのイラスト使用しています。




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