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なぜ服が好きなのか③~ファッション遍歴~

こんにちは。こうです。
今回も、前回の記事の続きを書いていきます。

前回の記事はこちら。↓


20歳頃〜 NIRVANAとの出会い 古着を知る

ロックなモノトーンスタイルにハマってからしばらくの間は、同系統の服を買い足しつつファッションを楽しんでいました。

ある日、地元のTSUTAYAでHYDEさんのインタビュー記事が載っている音楽雑誌を見つけ、読みたさに購入。(ラルクではなくVAMPSとしてのインタビューでした。)
帰宅して記事を読んでいると、HYDEさんが「カート・コバーン」という人物について言及している一節がありました。
言及といっても、話の流れで一言名前を出している程度でしたが。

もともとHYDEさんやラルクのメンバーが影響を受けたといわれるバンドやミュージシャンは、とりあえず触れてみることにしていたぼく。
カート・コバーンについてもすぐに調べ、「NIRVANA」というバンドの存在を知ります。

さっそくYouTubeで曲を聴いてみることに。
とりあえず、検索のトップにきていて一番再生回数の多い「Smells Like Teen Spirit」を聴きました。
シンプルなメロディラインながらも、荒々しいギターサウンド。
そしてカートの、陰鬱さが漂いながらも激情を感じずにはいられないような歌声。
楽曲はもちろん、カート含むバンドのいでたちも相まって、言葉にしがたい「雰囲気」を感じたぼくは一瞬でNIRVANAの虜になりました。


そしてもうひとつ、NIRVANAに魅力を感じたポイントがあります。
それは「表現としての陰鬱さ」を感じたことです。
当時20歳、社会人2年目だったぼくは仕事が思うようにいかず、日々鬱屈としていました。
ひどいときにはメンタルに支障をきたし、仕事を休んでしまうことも。

思い通りにいかず悩む→鬱屈とする→そんな自分を責める→さらに鬱屈とする

完全に悪循環に陥っており状態、状況はいっこうに良くならない。
そんな中好きなファッションと音楽で、なんとか自分を保っていました。

「悩む、鬱屈とする=悪いこと」と完全に決めつけてしまっていた当時の自分。
ですがNIRVANAというバンド、カート・コバーンという人物を知って曲を聴いたとき、そんな悶々とした思いに少し光が射したように感じました。

その生い立ちやメンタル面、抱えていた葛藤などから表現される、退廃的でありながらもどこか「色気」を感じさせる歌声やサウンド。
「陰鬱であること」がマイナスなことではなく、「表現の1つになり得る」という新しい在り方と価値。
そんなものを見出すことができたような気がしました。

もちろん、それだけですぐ気持ちが上向きになるということはなくその後もなにかと悩みや葛藤は続きます。
ですがこの時期のぼくにとって、NIRVANAはより自分を保ち、歩み続けるための活力になってくれました。

ここまでNIRVANAに心酔した自分。
カート・コバーンの「ファッション」が気にならないわけがない。
正直、最初に「Smells Like Teen Spirit」のPVでのカートを見たときに「なんか、微妙なファッションだな。」と思いました。
緑と茶色のボーダーTシャツ、のっぺりと色落ちしたジーンズにコンバース。
当時ロンドンパンク寄りのモノトーンファッションが好みだった自分にとしては、かなり地味に感じたことを覚えています。

そのはずが、バンドの醸し出す雰囲気に惹かれていくにつれ、そんなファッションがカッコよく見えるように。
虜になったときには、そのファッションもバンドにおける「表現」の構成要素の一部に見え、とても魅力的に映っていました。 

こうなったらもう、居ても立ってもいられない。
すぐに「カートコバーン ファッション」とネットで検索し調べます。
すると検索結果の至るところに「古着」の文字が。
当時のぼくは「古着」というものに対して「リサイクルショップなどに売られている、使われなくなった中古衣類」のイメージしかもっていませんでした。

ですが文字とともに映っている写真は、とても中古衣類と呼ぶには無理があるほどおしゃれな空間と雰囲気のある服の数々。
その世界に触れてみたくてたまらなくなり、ドキドキとワクワクが止まりませんでした。

それからすぐに、自分の地元にも古着屋さんがあることを知り足を運ぶことになります。


長くなってきたので続きはまた次回。
次回は古着にハマったところから、それ以降の古着ファッションの変遷を書いていきます。


今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。






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