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あなたが「唐揚げが大好き」な理由を説明してみた

目の前に、

唐揚げ・・・食べ放題:980円」の店

アジの塩焼き・・・・・・食べ放題:980円」の店
があったとします。

あなたはどちらを選びますか?


さぁ、早く答えてください。
何かに引け目を感じる必要はないのです。

そう。
唐揚げを選ぶ・・・・・・に決まっていますね。
あなたが唐揚げが大好きなこと、私は知っていますよ。



ただ、唐揚げが好きな理由・・・・・・・・・を説明できますか?

「おいしいから・・・・・・?」

答えに自信がないですねぇ。


寿司も焼肉もおいしいはず・・・・・・・・・・・・です。
でも寿司や焼肉より唐揚げに愛着を感じていますね?


この記事では、あなたが唐揚げが大好きな理由を説明します。

【※】
この記事での『唐揚げ』は『鶏の唐揚げ』を指します。


理由❶


焼肉はおいしい。

ただ、あなたの人生で焼肉をいつ、どこで食べたのかを思い出してください。

✅お父さんの給料日の晩、家で食べた
✅金曜日の夜、ちょっといい店で食べた

などでしょう。
基本は「夜」食べているはずです。
さらに、場所は家かお店でしょう。



飲食の形態でいったら、「内食」と「外食」が中心のはずで、「中食」はほとんどありません。

【※】中食なかしょく

惣菜や弁当などを買って帰り、家で食べること。あるいはその食品のこと。
テイクアウトやデリバリーも含まれる。



表にまとめました👇



では、唐揚げを食べた時間帯・場所を思い出してください。


✅遠足の日のお弁当(昼・公園)
✅学校終わりに友人と(夜・ファミレス)
✅お母さんが揚げてくれた(昼・自宅)



様々な状況・・・・・で唐揚げを食べてきたことがわかります。
表にしてみましょう。




ここで、

「ちょっと待って。朝から唐揚げなんて食べないよ🤔

という声が聞こえました。
ですが、こんなことはありませんでしたか?


(小学校の運動会の朝)

母「朝ご飯、早く食べちゃって!」
あなた「朝から唐揚げ!?豪華やん!」
母「お弁当用に揚げすぎちゃったの😅」
あなた「イヤッホォォォォォー!!」



朝食に唐揚げが出てきて怒る人はいません。
むしろ大喜び。
一方、朝から焼肉だったら戸惑います。


このように、唐揚げは、いつでも・・・・どこでも・・・・おいしく食べられるのです。

焼肉はもちろん、餃子や寿司でもこうはいきません。



ということで、ここまでのまとめです。


理由❷



ここまで読み、

「カレーも万能なのでは?」

と思ったしつこい人もいるかもしれません。


たしかに、カレーも万能です。


では、下の「弁当の唐揚げ」を、頭の中で食べてみてください。




どうです?





冷めてもおいしい・・・・・・・・でしょう?


揚げたては最強においしいのですが、冷めても申し分なくおいしい。
それが唐揚げの魅力なのです。

だから、弁当の唐揚げは魅力的・・・・・・・・・なのです。



「冷めてもおいしい唐揚げ」というおかず。


カレーにマネできますか・・・・・・・・・・・
カレーなんて、冷めてしまうとおいしさの90%を失うでしょう。


理由❸


「でも、俺は焼肉の方が好きだ!!」

という往生際の悪い人がいるようです。

そんな人は・・・・・・





今すぐファミリーマートに行ってレジ横をごらんなさい。
そこにあるファミチキ・・・・・は、おやつ・・・としても最高においしいはずです。



唐揚げはおかず・・・でもありおやつ・・・でもあるのです。

「公共料金を支払いにローソンに来たら、いつの間にかからあげクンを買っていた

なんて経験がある人もいるのではないでしょうか。



焼肉用の牛肉が冷蔵庫の中でボーっとしている間、唐揚げたちは経営努力・・・・を怠りませんでした。

唐揚げA「食の多様化が進む今日こんにち、我々はどうするべきか」
唐揚げB「おかず、という枠を飛び出してみてはどうでしょう」


唐揚げを気軽に食べられるになったのは、唐揚げたちの奮闘の結果でした。


もちろん、

唐揚げC「おつまみとしても、頑張っていきたい」

という意見も尊重され、居酒屋でも活躍しています。



表にすると、焼肉との差は一目瞭然でしょう。



突然ですが、サッカーでは複数のポジションをこなせる選手(ユーティリ万能ティプレイヤー)は重宝されます。


イエローカードによる退場、試合中の戦術変更など、サッカーは常に状況が変化するからです。

そんな中、臨機応変に対応できる選手がいると監督としてはありがたい



唐揚げもユーティリティプレイヤーとまったく同じです。

あなたの空腹状況、気分、食事場所は常に変化しています。
それに応じて「おかず」「おやつ」「おつまみ」の3つで高い能力を発揮するのです。


というわけで、ここまでのまとめ。



理由❹


夏目漱石は1914年に私の個人主義という講演をしました。

【※】
講演の記録は、青空文庫で無料で読めます。




講演の内容は、たいへん大雑把にいうなら、

(新しい時代においては)みんな一緒がいいね、ではなく、自分が進みたい道のために、個人を追求していこう

というものです。

【※】
今では当たり前の「個性」という言葉・価値観は、1900年前後に文学界で使われ始め、普及しつつありました。



この講演会場に唐揚げもいました。

唐揚げは、思います。

「もっと個性を磨こう」

と。


ここで唐揚げが伸ばしていった個性を見ていきましょう。

おいしそうな唐揚げの写真です。


お次は、ハンバーグ。
これもなかなかに食欲をそそります。


餃子もいいですね。

しかし「唐揚げ」と「ハンバーグ・餃子」には決定的な違い・・・・・・があります。


下の写真を使って、よーく見比べてください。
(少なくとも30秒は考えてくださいよ)




唐揚げは、一つ一つの形が違います・・・・・・ね。
これが個性です。

ハンバーグや餃子はみんな同じ形。
そこに個性はありません。


個性があると、どうなるのか?
選ぶ楽しみ・・・・・が生まれます。


あなたは無意識に「自分が好きそうな唐揚げ」を大皿から選んで楽しんでいるはずです。

それぞれ、形がチガウ!


この記事を書くにあたり、自分でも唐揚げを作りました。

私が揚げたもの


私は、見たこともない造形の唐揚げを目にし、

「コイツは、絶対にオイラが食べるんやっ!!」

と誓いを立てました。
ところが、娘(4歳)が、

「コレにする!」

と、フォークを突き刺し、ぱくりと食べてしまったのです。
胸がはち切れそうになりましたね。

気を取り直し、個性ある2タイプの唐揚げを紹介します。


【サンプルAの唐揚げ】

あじへい各務原かがみがはら店の唐揚げ
↑子連れ岐阜県民におすすめしたいお店


サンプルAは、皮が勢いよく飛び出しているタイプ。

この個体は、皮が左右両方向に飛び出しており、希少性が高いです。


皮の部分はカリカリに揚がっており、「歯」でがしながら食べるのが楽しめそうです。


【サンブルBの唐揚げ】

あじへい各務原かがみがはら店の唐揚げ


左右非対称(アシンメトリー)の形が美しさを醸し出しています。
結婚指輪と比べても遜色のないうるわしさでしょう。



左側の大きい方をかぶりつくか?
右側の小さい部分を嚙みちぎるか?

考えるだけで心躍ります。

なぜ形の違いがあるのか?
部位による筋肉の違い・・・・・のためです。


まずはムネ肉をご覧ください。

ムネ肉

ムネ肉は胸筋という1つの筋肉だけで構成されています。
胸筋の役割は、翼を打ち下ろすことだけなので単純なつくりなのです。


その分、パワーが必要。
したがって、大きな塊肉として存在しています。


次にモモ肉。

ご覧のとおり、多くの筋肉(10以上)で構成されています。
太ももは、多方向の動きを制御する部位なので、複雑なのです。


【※】
・股関節を曲げる、伸ばす
・足を外側、内側に回す
など

複雑な形をしているモモ肉を使うことで、世界に一つしかない個性的な唐揚げが生まれるのです。


初代新幹線「0系」の設計に大きく関わった三木忠直ただなお氏は、言いました。

「美しいものは速い」

と。


新幹線「かがやき」


料理も同じです。

「美しいものはおいしい」

唐揚げは、焼肉や寿司にはない美しさで、あなたを魅了しているのです。


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