本間幸乃(PaleOrange)

札幌在住のライター。北海道の生産者や事業者を中心としたインタビュー記事や紹介記事を執筆…

本間幸乃(PaleOrange)

札幌在住のライター。北海道の生産者や事業者を中心としたインタビュー記事や紹介記事を執筆しています。写真を撮るのが好き。愛猫は黒猫とおり。noteではエッセイや自主企画のインタビューを書いています。https://paleorange.themedia.jp/

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2023年のお仕事一覧

takibi connect(タキビコネクト) ふるさと納税を軸に、北海道・宮城・福島に秘められた「挑戦ストーリー」を届けるWEBメディア。 2023年は8本の記事を取材、執筆いたしました。 札幌市男女共同参画センターnote 北海道大学大学院教授 山中康裕さんのインタビュー記事を執筆いたしました。 PREZO(プレゾ) 北海道の地域事業者とユーザーをつなぐオンラインストア「PREZO(プレゾ)」内の読みものを担当しました。 なにげに「北海道 市場」のKW検索で上

    • 新しいコードとリズムで、料理に風をとおす〜『自分のために料理を作る』を読んだ3人による対話のキロク〜

      かれこれ5年くらい通っているご飯やさん「おがわのじかん」のオンラインサロンで『自分のために料理を作る 自炊からはじまる「ケア」の話』を紹介したところ、続々とメンバーが手に取ってくださり(うれしい!)、感想をシェアしよう!と読書会を開きました。 その名も「あーだこーだ会」(おがわのじかんの料理担当・mizukiさん命名)。 山口さんの著書を糸口に、料理にまつわる悩みや気づきをお喋りしよう!という会です。 参加者は以下3名。 1人ずつ本の紹介したい部分を朗読→感じたことや

      • 誰もが「怪物」になりえるのなら

        「怪物」を観た。 この涙はなんだろう、と思いながら泣いていた。 観終わったあと、言葉にならない感情にのまれながら、今すぐ誰かを抱きしめたくなった。 もし私が一人暮らしではなかったら、帰ってすぐに一緒に暮らしている人を抱きしめただろう。 どこにも寄らずにまっすぐ帰ろう、と思って映画館を出た。 * 帰り道、涙ぐみながら小雨の中を歩いてたら、前にいたおばあちゃんに、ふいに道を聞かれた。 私の涙に気づいたのか「あらごめんなさいね」と言ったあと、「地下鉄の駅はこっちで合ってる?」

        • 日曜19時のイングリッシュマフィン

          恋が終わると部屋の掃除をしたくなる。もらったものや思い出すものをゴミ袋に入れていく中で見つけたのは、付き合う前にもらったお守りだった。 これは神社に返そう、と夕方に思い立って地下鉄に乗り、着いたら雨。 お守りを返す場所も閉まっていて、参拝だけをすませて神社を出る。 小雨の中、寒さも相まって、朝も昼もちゃんと食べていなかったことを思い出す。しかも焦っていつもと違う道をとおったせいで、現在地がイマイチ分からない。どうしようもなくお腹が空いてきて、おまけに喉も渇いてきたときに見

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        2023年のお仕事一覧

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        • 聞いてる時のアタマの中
          3本

        記事

          それでも続けてしまうことが、いつか「自分にしかないもの」になる

          ずっと観ようと思っていた『THE FIRST SLAM DUNK』をついに観た。 凄かった。とにかく凄いものをみた。 エンドロール後に現れた最後のシーンが一番優しく温かいタッチで、終わった瞬間に立ち上がって拍手したくなった。井上監督に、そして10年以上の歳月をかけてこの物語を最後まで作り上げてくれた、全ての人たちに。 2022年の終わりから2023年のはじまりにかけて、この映画を公開してくれてありがとう、と心から思った。 * 何かを失い、そこから立ち上がり、再生していく

          それでも続けてしまうことが、いつか「自分にしかないもの」になる

          316,003が照らす未来

          今年書いた記事の文字数を全て合わせてみると、31万6,003字だった。 コトダマというのは本当にあるようで、去年の年末に宣言した「書く仕事がしたい」が気づけば本当になっていた。 仕事にするぞ!と意気込んで会社を辞めて独立したわけではなく、来た球をとりあえず全力で打ち返していたらここまで来ていたというか、沖に出る覚悟だけして、出たあとはひたすら漕いでいたというか、そんな1年だった気がする。 文章を書いていると、今まで忘れていた出来事を急に鮮明に思い出すことがある。 今年

          316,003が照らす未来

          キナコさんと誕生日

          『愛と家事』を知ったのは、キナコさんが書いていた日記に貼られていた新聞の切り抜きがきっかけだった。 娘家族と同居することになってから、毎日肩身狭そうに食卓についていたキナコさんが、新聞を切り抜いて自分の日記に貼っていた、という事実に驚く。でもまぁ、あの人ならコッソリやりそうなことではあるなとも思う。 『愛と家事』を自分で読むのか、あるいは母に、私に贈りたいと思ってくれていたのかは、わからないけれど。でもまさか死んでから孫に日記を読まれることになろうとは思ってなかっただろうな

          キナコさんと誕生日

          聞くことは、表現すること。〜聞いてる時のアタマの中vol.3

          聞いてるときのアタマの中 vol.3 〜塾講師&絵描き Kさん〜 「塾講師を辞めようと思っている」 Kさんがそう話してくれたのは7月のこと。 受験シーズンが終わった今年3月から、4ヶ月。 その間でKさんは生まれ育った家を手放し、人生の大きな岐路に立っているといいます。 去年の年末に「“聞くこと“についての話を聞きたい」とSNSに書き込んだ時、「聞くことと話すことが仕事です」とコメントをくれたのが、Kさんでした。 そうか。「教える」って「聞くこと」と「話すこと」なんだ。

          聞くことは、表現すること。〜聞いてる時のアタマの中vol.3

          からっぽな私が「書くこと」で生きていくことを決めた理由

          ずっと、からっぽな人間だと思っていた。 自分の中の引き出しを開けても、何も入っていない。だからいつも、何かで埋めようとしていた。 小さい頃から「自分の欲求」というものが言えなかった。 欲しいものがあっても親の顔色を伺い、「お姉ちゃんだから」と我慢した。 そのうち、本当に欲しいものより少し安くて親が喜びそうなものを「欲しい」と言うようになった。 そうしているうちに、欲しいものがなんなのか、分からなくなった。 小学4、5年生の頃だったと思う。 「将来の夢」を作文に書き、文集

          からっぽな私が「書くこと」で生きていくことを決めた理由

          余白はエネルギー

          私はどうにも何かを「得る」ことをしないと勿体ない、というか、その行為や実感に価値を見出す人間なのかもしれない。 少しでも無駄な時間がないようにと、料理をしながら音楽やラジオをかけたり、お風呂に入りながら映画を観たり。 いつでも何かを得ようとし、少しでも「今より良くなりたい」と思っている。 昨日ヨガを体験し、言われた衝撃の一言。 「ゆきさん、疲れてます? エネルギーを循環させるためのエネルギーが足りていない」 初対面で「身体から発するエネルギーが足りてない」と言われたこ

          余白はエネルギー

          聞くことは、大切にしているものを想像すること。~聞いてる時のアタマの中 vol.2

          聞いてるときのアタマの中 vol.2 〜看護師 東(あずま)さん〜 「ご飯食べる?」 住宅街を歩いてたどり着いたご自宅は、森の中にあるカフェのようでした。わぁっと歓声を上げる私に、東さんは「お腹空いてる?」と声をかけ、あっという間にキッチンへ。 無垢材のカウンターテーブル。 磨かれたアップライトピアノ。 部屋全体に響くように付けられたスピーカー。 小さく流れるピアノ音楽。 思わず椅子にもたれかかって深呼吸してしまう空間に、しばらく浸っていました。 東さんは看護師とし

          聞くことは、大切にしているものを想像すること。~聞いてる時のアタマの中 vol.2

          聞くことは感じること。〜聞いてるときのアタマの中 vol.1

          聞いてるときのアタマの中 vol.1 〜Cranberry Moon きよぴぃさん〜 「さぁ、なにから話しますか?」 慣れないインタビューを笑顔で先導してくれたのは、ライフスピリチュアリスト・Cranberry Moonのきよぴぃさん。 彼女との出会いは約10年前。札幌のコミュニティFMでした。 当時パーソナリティだったきよぴぃさんの番組に、私が出演してからの友人です。 きよぴぃさんの今の生業は「占い師」。 日々、全国からの相談や悩みを「聞いて」いる時のアタマの中を、

          聞くことは感じること。〜聞いてるときのアタマの中 vol.1

          自己紹介・お仕事実績(2021-2022)

          はじめまして。Pale Orange(ペールオレンジ)のゆきと申します。 こちらでは私の経歴と、主に2021年〜2022年のお仕事実績をご紹介します。 自己紹介1986年サラブレットの育成で知られる、北海道浦河町で生まれました。 現在は札幌在住。4人兄弟の長女。 ちなみに女(私)、男、男、男。 9歳の時に一番下の弟が生まれ、物心ついた頃には「お姉ちゃん」を自覚していました。 団地住まいでいつも騒がしい環境にいた幼少期の反動なのか、静かなところで一人で過ごすのが好きです。

          自己紹介・お仕事実績(2021-2022)