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中山かず葉
2024年3月15日 22:45
僕らはいつだって互いの才能に両片想いふたつの唇からこぼれおちる「羨ましい」という音階だけを残したまま言葉になりそこねた吐息ばかりが水平線の向こう側へと溶けていく
2022年11月19日 19:18
映画監督である彼女の作品を予告編で知ったからか、それとも彼女の姿をたまたま雑誌で拝見したからなのか。これといった理由は忘れてしまったが、常に西川美和という名が頭の中の大きなスペースを占めていた時期がある。図書館で見つけた『永い言い訳』という本に惹かれたのも、そこに見慣れた4文字があったからなのかもしれない。◇妻を失った男、”こども”でいられた日々を奪われた子供、自ら望んで実の名を捨