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【イタリア大学院ファッション留学に向けた日々のインプット】2024年7月の振り返り

こんにちは!
イタリアの大学院、ボローニャ大学の進学準備中のみきのんです。

今日から8月に入ってしまって出遅れですが、7月の目標の振り返りをしていきます!

7月頭に立てた目標

1. 読書と良質なインプットを毎日の習慣にする→☑︎
2. 毎日SNSで最新情報をチェックする→☑︎
3. 新たな給付型奨学金応募の準備を進める→☑︎
4. ふりかえりNoteを書く→Now☑

ここでは目標は少なめですが、実際は心身のケアなど、プライベートなものもいくつか設定しています(念のため)。



大学院でやりたいことと、日々の情報収集


私がボローニャ大学で専攻するのは、芸術学研究科のファッションスタディーズ(修士)です。名前からお察しのとおり、卒業後の進路は幅広いです。

私は20歳の頃から、ファッションジャーナリストとして主に取材のもと、ライティング活動をしたいと思っていました。

それは現在も変わらず、日本と海外メディアに対して、日本語と英語の記事を半々くらいの比率で書けるようになるのが目標です。

しかし、ファッションメディアの形は日々目まぐるしく進化しています。

大手出版社がほとんどを占めていたファッションメディアは、紙媒体からデジタルへ、文字から動画へ、会社から個人のクリエイターへと、世間の流れが大きく変わってきています(今も変わらない企業ももちろん、一部あります)。

コンテンツを扱うメディアや会社が変われば、同時にジャーナリストやライターの給料、雇用形態も形を変える。

つまり、現代ではクリエイターに求められるスキルも働き方も流動的に、刻一刻と変化しています。

もはや「コンテンツクリエイター」が溢れ、かつての「ジャーナリスト」という役職名の範囲も、曖昧な時代になっている気がします。

そして、「その時代で、私はなにを生み出したいのか?」と考えました。

誰もが発信できる今の時代で、専門的な知識に裏付けされた、客観的で、信頼性できるファッションコンテンツを届けたい。

それを根底に据え、大学院では何をしたいのかと思考を深めています。

例えば、

・研究で専門性を磨く
・英語レベルは、2年間でC2(CEFR「ヨーロッパ言語共通参照枠」)まで高める
・卒業までに、企業提出用のポートフォリオ作品を完成させる
・NOTEでは、専門的な研究分野の記事を日本語で定期的に届ける
・イタリア国内とEU加盟国とで、2回以上のインターンシップを経験する

それをさらに掘り下げると、

・日本のテキスタイル・デザインの革新性について、ヨーロッパの視点を取り入れた国際的な研究を行う
・Yuima Nakazatoのパリオートクチュールコレクションで現地取材を行い、アトリエチームやファッション研究家の見識や、各国メディア関係者の評価を研究に反映させる
・「ポートフォリオ用コンテンツ制作(が、ベース)+論文」形式の、クリエイティブな卒業プロジェクトを計画する
・今からファッションに関する、高度な英語のポッドキャストを習慣的に聴き、業界の見聞を深める
・英語の本を日常的に読書に取り入れる
・読書やドキュメンタリー映画、展示、SNSを通し、あらゆる芸術分野のクリエイターの作品、日常、思考に触れる習慣をつける
・インターンシップのリサーチをしつつ、入学前から応募に向けCVを仕上げておく

これをまた掘り下げて、さらに具体的に「いつまでに、何を」を明確にしていきます。

それを繰り返すうちに、あることに気がつきました。

「全てはリサーチにかかっているのでは」
「そのリサーチの根源は、日々の情報収集とインプットにあるのでは」

ということです。

大きな壁に思えることも、実際は気づかないくらいのほんの小さなことを繰り返し、ある日なにかアイデアが浮かんできたり。

そのアイデアが「面白い!なんかときめく!」と感じられたら、白黒の線をデッサンにし、さらに鮮やかに色を加えるように解像度を上げていく。

すると今日、明日、来週、来月には小さな行動が織り込まれて、いつしか実現に向かっている。

そんな小さな日常の習慣が、大きな達成になっていくのかな、と感じています。

7月をまとめると、リサーチと、日々の習慣の見つめ直しの1ヶ月でした。

イタリア・リミニの家探しをスタート


リサーチといえば、大学のあるエミリア=ロマーニャ州、リミニ県の家探しをはじめました。

もうこれが、本当に、とんでもなく大変です。
とにかく困難を極めています(苦笑)

ヨーロッパの家探しは誰もが難しいと言いますが、イタリアも例に漏れず(笑)

リミニはビーチ沿いの有名なバカンスリゾート地で、少し特例的な土地柄です(たしかに夏が楽しみではある 笑)。

その面でも家探しが結構特殊で、かつ、ま〜〜〜詐欺が多いね!!!!!?

大阪のイタリア総領事館によると、「大学の特別なサポートが証明できない場合、1年間の家の契約書がないとビザ申請は受け付けません」だそうで。

「見学も直接会って話すこともできないけど、なんとか日本国内から長期契約を自力で結んでね?じゃなきゃビザあげないよ?」ということです。
結構、鬼ですね。

そういう一面から、イタリアの移住・留学はやはり厳しめなのかもしれないな、と感じつつあります。

さらに詳しい家探しの話は、別の機会に!
それから、奨学金についても、また別の記事で今後のお話をしたいと思います。

7月に読んだ本の紹介


最後に、クリエイターなど芸術の道を目指す方向けに、7月に読んだ本をご紹介しておきます。


菅付さんは編集者としてのキャリアが長く、ファッション業界にも精通している方です。この本の発売を、発表当初から首を長くして待っていて、本屋で見つけ即購入しました。

全体を通して、まさに「基本としてのインプット習慣」が主張されています。

ストイックな勉強熱心の方で、結構雑学が多いです。
「へ〜!知らなかった」という発見があります。


こちらの本では、千葉さんの日常的な芸術とセンスの捉え方が「リズム」という言葉を用いてわかりやすく説明されています。

「整っていないものこそセンスがある」
「上手さではなく下手であることがセンス(味)である」
(完全に意訳です)

このような、芸術や人に対して、「完璧でなくていい」という千葉さんの柔らかさ、寛容さが感じられる本でした。

この方の教養は本物なんだな、と終始感心させられました。
最近では、特におすすめの本です。

困難に見える目標にも、時間をかけてでも、近づいて行けたらいいな。
どうか、この記事の何かひとつでもあなたと共鳴できますように。
とっても暑い8月ですが、どうかご自愛ください!








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