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不特定多数の「みんな」から離れ、特定少数の「顔の見える人」から、まちの企画はうごかしたい。

さっきまで、なわのわの定例会議があった。「なわのわ」は、活動4年目となる、1200人ほどの名和地区を支えてくための地域組織である。固く言えば、「小規模多機能自治」とか言うらしい。

定例会は、役員(数名)と、名和に15ある集落から選出された委員(+α)が集まって、地域の活動(計画)などについて雑談まじりで進めていく話し合いの場となっている。

1月は新たな委員さんが選出され、顔合わせの会でもあったため、それぞれ自己紹介しつつ、なわのわの活動のふり返りや考え方の共有などを中心に行われていった。その中にあった話をピックアップ。

”あたりまえ”を交換するプラットフォームとして

組織や会議、また拠点「なわほ(旧保育所をリノベ)」に遊びに来られるみなさんは、世代や職業はもちろん、独身/家族がいるかどうか、ずっと地元にいたりよそから移住などの立ち位置がそれぞれ違う。そう、狭い地域で違いがギュッと集まってくる場だからこそ、”あたりまえ”を交換できるようにしたい。自分の中で「大したことでもない」と思っていることは、じつは凄かったりするものだ。そのあたりまえのズレを可視化するきっかけになれば(そこから何か関係や企画への広がりがあれば)と。

ほぼほぼ企画は雑談から

なわのわの企画って、企画会議で「はい、何かアイデアある人!」という入口からはじまったものがなく、普段オープンデイ(開館日)や他の集まりのなかで自然と出てきたことを拾いながら、企画として育てていく。

↑考え方やこれまでの例はこんなもんとして、雑談で拾い集めたものを「だれが」「いつ」「どこで」などのパズルとしてはまりそうな段になってから企画としてGOとなるわけで、がつがつやってるものは希少。そうじゃないと、自分ごととしてやれないし、へんに疲れちゃう(次やりたくなくなる)から、そういった企画づくり(のサポートをコアメンバーでやる)となっている。

特定少数の、顔が見える「課題」から

そもそもでいえば、よくある「地域課題」スタートではじまる企画はないようにしてるし、持続性や実験性のことを考慮して「やる気NG」とまで伝える人には伝えていて、まずは自分たちの身近な「やってみたいかも」「困ってるかも」「共有したいかも」くらいのゆるいところから動かすようになっている。

「まちづくり」やら「地域活性」やら、主語が大きくなると、その解像度は低くなり「あれ、結局何すればいいんだっけ?」と見失いがちだし、”みんな(の平等性)”を強く意識しすぎて結局だれのためにもならず、義務感で運営すらしんどくなってしまうこともある。

人口がむっちょ少なくてその”みんな”がだれなのかがわかればいいけど、なかなかできるわけもないので、まずは特定の顔が思い浮かぶところから考えていく。だもんで、もしあえて「課題」を意識するのであれば、不特定多数でなく、特定少数に向けた顔を浮かぶ企画つくっていきたいよね、ってのが気持ちとしてもあるわけで。

だから、”適切な自己中心性”が活動の根っこにあるんすよね。

とまあ、ざっくりそんなところとして、組織としてでなく、個人的に思うこともいくつかnoteにまとめといたんで、よければぜひ。

あと、引き続き、リモート含め、「場づくり」「メディアづくり」「ものづくり」に紐づくプロジェクトを一緒に動かすインターンも募集してるんで気になってくれる方はとりあえずお話ししましょー。何ごとも関わり方というか、距離感の調整が大事だと思うんで、まずはそこから、ってことで。

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