【短編連続小説】生理カウントダウン(3)-3日前-
下腹部に鈍い痛みを感じる。私の感覚としては、鎮痛剤は生理痛にはまあまあ効くものの、生理前の痛みにはそれほどでもない。とはいえ、痛いものは痛いので、気休めに鎮痛剤を飲んで仕事をする。生理前の私の能力は普段の半分程度に落ち込むイメージなので、一刻も早く帰ってぼんやりしたいのが正直なところだ。でも仕事をする。仕方のないことだ。
そんな私をよそに、向かいの席の百合草さんはいつものようにすごい強さでタイピングしている。お客さんにメールでも書いているのだろう。ときおりひときわ強く叩い