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短歌・歌集

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歌集・短歌・短歌に関係ある日記など。
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2023年5月の記事一覧

オンライン歌会の参加記録

オンライン歌会の参加記録

先日、
zoomによるオンライン歌会に参加した。

その際の備忘録として記事を書いた。

【気付き】

知ってるつもりでもまだまだ知らないことは沢山ある。
世界は無限大。

口語派か文語派か。

短歌にスペースを入れてもいい派か
スペースを入れない派か。

短歌の語順にも個性が出る。

同じ単語でも、英語、古語、カタカナ、ひらがな、漢字、別名
などなど、
短歌に合わせて使い分ける工夫がある。

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歌集『乱反射』(小島なお氏)を読む。-きらめく一冊-

歌集『乱反射』(小島なお氏)を読む。-きらめく一冊-

小島なお氏の歌集『乱反射』を読んだ。

本としての紹介

『現代短歌クラシックス』
のシリーズの歌集で、
角川書店刊行の同名の歌集の新装版。

表紙のポップな色使いが、
収録されている短歌への期待感を高める。

そんなわくわくする歌集から
五首選で紹介。

五首選

鋼鉄と生物の対比や、文明と原生生物の対比など、対比が良い。

「原生生物夜行虫」という漢字の並んだ字面もこの歌の雰囲気を作っている。

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歌集『体温と雨』を読む。ー難しさと美しさー

歌集『体温と雨』を読む。ー難しさと美しさー

『体温と雨』は木下こう氏の歌集。

本としてのあれこれ

Amazonの単行本は価格高騰しており、
再販でソフトカバーの私家版もある。

実は手元にあるのは私家版だが、文末のリンクは便宜上Amazonの単行本にした。

私家版の書影。↓

内容

言葉選びやモチーフがきれい。

比喩と世界観が独特で、
「この読みと解釈で合っているかな」
と心配になった。

そんな難しさと美しさが同居する歌集から、

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『生きてこの世の木下にあそぶ』を読む。ー着眼点の妙ー

『生きてこの世の木下にあそぶ』を読む。ー着眼点の妙ー

山中もとひ氏の歌集
『生きてこの世の木下に遊ぶ』
を読んだ。

※「木下」にルビ「こした」

五首選で紹介。

初句が古典的なモチーフである白梅と鶯で
そのまま和歌的な展開で一首が進むかと思った。

しかし、連写から現代の光景になる。

注目した光景が面白いと思った。

ビルを見て、ビルの中にいる人々まで発想を広げた。

確かに、
ビルの中の人たちにはビルに用があって入らない限り会うことはない。

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