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なぜ全く伝わらないのかを考えたことのメモ

伝えたことが全く伝わってない、誤った解釈をされるという経験がある人は多いのではないでしょうか。私自身も言葉が足りずに、そのような経験をしてきました。

なぜ、そうなるのかを少し考えてみたのでメモとして残しておきます。これは私の価値観に基づいて書いたものであることを理解の上、興味のある方は読み進めてみてください。

ものごとを言葉で伝えるとき「状況的な変数×言葉の変数」で言語化していると考えました。例えを使って書いていきます。

基本的な考え方について

①良く散髪にいく
②ときどき散髪にいく
③たまに散髪にいく
④まれに散髪にいく

散髪にいくこと=状況的な変数
良く、ときどき、たまに、まれに=言葉の変数

①、②、③、④の場合に月に何回の散髪だと考えるでしょうか。これは人それぞれ回答が異なるはずです。例えば「散髪にいくことが月1回を一般論」とした場合の下記と仮定します。

①→月2回
②→2カ月に1回
③→3カ月に1回
④→6カ月に1回

これくらいの回数と私の価値観では推測をします。人によって全く回数は異なってくるのだと思っていてコミュニケーションエラーが発生する仕組みがここにあると考えます。変数の差異の大きさが意思疎通の深さに比例すると思っています。

私とAさんがいたとしてAさんは下記のように考える人だと仮定します。

Aさん:「散髪にいくことは2週間に1回が一般的と考える人」

①→月4回
②→1カ月に1回
③→1カ月半に1回
④→3カ月に1回

これは簡単に数値を出した場合ですが、「言葉の変数」は「状況的な変数に影響されて変化」するものです。

例えば散髪を例に出しましたが、「コンビニに行く回数」「キャンプにいく回数」「飲みにいく回数」という状況があった場合、それぞれの状況に応じて変わります。

例えば下記のようなことです。私が考える回数を記載しておきます。

・良くコンビニにいく→2日に1回
・良くキャンプにいく→1カ月に1回
・良く飲みに行く→ほぼ毎日(週5回以上)

これを考えたときに回数がまた異なってきます。これは上記に記載した通り状況的な変数に言葉の変数が影響を及ぼされてる事例です。私はお酒の席が嫌いではないのですが、良く飲むタイプではありません。

変数に変数を掛け合わせたところで答えは変数になります。つまり相手のことは全く理解などできないということがわかります。

仕事に置き換えた場合に起こるコミュニケーションエラー

上司と部下のやり取りで考えた場合です。

「今日は仕事にしっかり集中ができて、凄く進みました」とテキストでのやり取りや会話が部下と上司の間であった場合に分解できることは下記です。

状況的な変数:仕事に集中する
言葉の変数:しっかり

状況的な変数:仕事が進む
言葉の変数:凄く

状況的の変数:「集中する」「進む」
言葉の変数:「しっかり」「凄く」

それぞれの差異を掛け合わせた分だけ意思疎通に誤差が生まれてくるということがわかると思います。

コミュニケーションエラーを無くすためには

一番即効性があり簡単な方法は数字を入れることです。数字を使ったコミュニケーションを意識するとお互いの変数がどれくらいなのかが見えてきます。

「今日は仕事にしっかり集中ができて、凄く進みました。既存顧客3社のレポート作成、それぞれ10ページの資料を完了させました。資料を添付するので確認をお願いします。」

このやり取りを行った場合、資料のクオリティや完成度から仕事に集中できたかどうか、1日で30ページの資料を作ることが凄いのかどうかをお互いに確認することが出来ます。

繰り返すことでお互いの変数がどれくらいなのかが見えてきて、短い言葉で意思疎通ができるようになる場合があります。そのような相手は相性が良く、お互いに仕事がしやすい人になりえるのではないでしょうか。

以上、メモでした。


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