真相究明 #4 『古事記編』 天照大神と素戔嗚の誓約

前回のおさらい↓


イザナギとイザナミが



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オノゴロ島


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貴方の体はどの様に出来ているのですか?画像4

天の御柱画像5

私の体は。成り成りて、成り合わない所が一ヶ所あります。

なに成り合わないところがあるのか

裂け目があるというのか。

イザナギがズバッと聞きます。

私の体には、成り成りて、成りあまった処が一ヶ所あります。

え!余計な出っ張りがあるって。画像6


「私の出っ張りで貴方の裂け目を刺し塞ぎたい。どうだろう。」

イザナギはまぐわい、すなわち男女の営みを提案しました。


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火の神、ヒノカグツチノ神(火之伽具土神)画像8



死者の住む黄泉の国(夜見之国)へ


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イザナミは体中に蛆虫か湧き、ゴロゴロと気味の悪い音をたてていました。

更によく見れば頭に、胸に、腹に、手足に、陰部に都合八匹の酷い魔物がびっしりとへばりついていました。「雷いかずち」黄泉醜女(よもつしこめ)画像10




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岩の向こうからイザナミは怒り悲しみ激しい怒りの声が聞こえてきました。

「そうでしょうとも!」この恨み忘れませんからね!これからは貴方の国の人間を一日1000人ずつ縊り殺してやりますからね。」(締め殺す)

とイザナミがイザナギに言いました。

イザナギも負けてはいません。

「お前がその気なら私は一日に1500の産屋を建て同じ数の子供を誕生させてやる」


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今日はここから↓


天照大神と月読みそして素戔嗚尊が誕生してからのお話ー🎤



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なんかいきなりオッパイだして踊っている神様がいますがもうね太陽の神 天照大神が引き困ったからまあ大変。。


世界は暗闇になってしまうわけですね

でもこのお話は少し後から話します。

ではスタートしていきましょう。




今回の主人公は天照大神と素戔嗚尊の所にスポットを当てて行きたいと思います。



小さい時の素戔嗚尊は

やんちゃでわんぱくプラス

お母さんを会いたい会いたいと言ったそうなー

この時はもう立派な髭が生えている状態で

お姉ちゃんの天照大神はイザナギの大御神と呼ばれて立派な尊敬をうけられるようになっていました。

かたや素戔嗚尊は仕事も楽にせず、大きな声でなく喚くので被害も尋常ではなく素戔嗚尊の涙として吸い上げられた山は、緑の山からはげ山へ、海も河も吐き出す涙に変えられてすっかり干上がっていました。

イザナギが駄目 あかん!イザナギは素戔嗚尊に海原を任せていましたが、全く仕事をしない。

そして口を開くとお母さんに合わせろ!

お母さんに合わせろと言いました🎤

お母さんは根の堅洲国(かたすくに)へ行きたいといいました。

イザナギは!黄泉の国いってお母さんと会うなんて!何を考えているんだ!私がどんな目にあったか😭

お前は知らないからそんな呑気な事を言うんだ素戔嗚尊よ!!

1500もの軍勢に襲われて、「雷いかずち」黄泉醜女(よもつしこめ)に追われて命からがら逃げて来たのをお前はしらんのかと。。


素戔嗚尊はそんなん俺関係ないやん!お母さんみたいもん。。

イザナギは言いました!俺がお母さんでもあり、お父さんだよと。

それは無理があるわーイザナギはお父さんだものと幼い時に思ったもんです。

よしわかったそこまでいうなら自分の領地も管理もしない、わがままもいう、、

素戔嗚尊!お前はもうカンドウだぁ!!

この大馬鹿者とイザナギが素戔嗚尊を地上の国から追放しました。

そしてイザナギは隠居してしまいました。

天照大神にまかしたのでしょうね!

そして本人(イザナギ)は近江地に移り、そこの多賀神社に祀られています。(滋賀県犬上郡多賀町)

そして追放されあ素戔嗚尊は

追放か、、、、仕方ないなー

それならばお姉ちゃんの天照大神に一言お別れの挨拶をしに行こうと思い、それから母の黄泉の国へ行こうとお待っていました。


そして乱暴な素戔嗚尊がきたから、高天原は大騒ぎです。

素戔嗚尊のがあるくたびに高天原の山や川はグラグラとゆれます、、、高天原全体の国が揺れ騒ぎ、神々も驚き慌てているのを見た天照大神は!ブチギレで!!素戔嗚尊ーーーと眉を釣り上げると 弟の素戔嗚尊が来ると他の物に言い!これはけっして良い事を考えてのすえではないと!

私の支配する高天原を奪おうとしたに違いないと!!

絶対そうだ!そうしかないわ!!あの子本当に暴れん棒だし、素行悪いから間違いない!

こうしちゃあいられない!素戔嗚尊が来る前に準備をしないといけない。と思い

美しい結い上げられた髪をとかれると、天照大神大御神はその髪を男性のように両側で束ねて角髪に結わた。

天照大神は男の装いをし悪い的をいあつする事が出来る様にと長い紐に通した大きな勾玉を500も取り出されて、両の角髪と両の手にぐるぐると巻き付けて飾りました。

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その時に使われた勾玉は翡翠(ヒスイ)や、瑪瑙(めのう)や水晶で作られた美しい勾玉は天照大神大御神のご勢いを表すようにキラキラと輝きました。

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そして天照大神は千本の矢の入るゆきの筒を背中につけられ、五百本の矢の入るゆきの筒を脇腹につけられて、弓の弦音を高くする為、竹のともを左の手首に結びつけられて、足を力強く構えられると、右手で弓の弦をぐいっと絞りました。


敵がきたらいつでも討ち倒してやるといった所でしょう。敵と言っても素戔嗚尊なんですが。


天照大神が一歩足を踏み出されてその先に力を込めて歩くと祈りの為にかたく踏み鳴らされたお庭の土は泡雪のように簡単にへこんでしまあいます。その雄々しいお姿で天照大神は神殿を出られて天の安河のほとりへと出て行きました。

そして 素戔嗚尊を待ちました。

素戔嗚尊の姿が見えると天照大神はすかさず!言いました。

貴方は何の為に高天原まで登って来たの??

河の向こうで天照大神は勇ましい格好でたっています、それをみた素戔嗚尊は答えました。


おにぎりたべたいんだなぁ

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いやそれ絶対いわんやん!!


神様そんな事いわんやん笑 


脱線しました、戻ります。


貴方は何をしにこの高天原が来たの?と尋ねると

素戔嗚尊は言いました!!

私に悪い心などありません。

ただ、、イザナギ大御神が私になぜ泣くんだ?と聞くので私は母に会いたいんですと言いました。

それならと父は地上の国に住むと!私は重い罪になったのです。

そして今私はこれから母の住む根の国へいくのです!その事をお姉君に申し上げる為にやってきました。私は何も悪い事をする為には来ていません。

天照大神は言いました。

それなら素戔嗚尊貴方!貴方の身の潔白を証明しないさい。

え!出来るのー?

素戔嗚尊はそんの少し考えて言いました🎤


姉君!私と貴方と一緒に誓約(ウケイ)をしましょう。

それぞれ子を産むことにすれば良いのです!!

素戔嗚尊と天照大神は天の安河を間に挟んで誓約をなさることになったのです。

誓約というのは、このことをして、その結果がどのようになれば勝ち、どのようになれば負け と言う事をあらかじめ定めておいてら争う両者が同じことをしてみる占いです。

天照大神大御神と素戔嗚尊の二柱は、お互いに子を産むと言う事をしてみて、それで!!どちらかが勝ち負けを決めようとなさったのです。

天照大神は素戔嗚尊の腰に吊るされている大きな剣を渡すようにと言いました。

(あんたの剣貸しなよってかんじでしょうか)

素戔嗚尊は剣を天照大神に渡しました。

そしてそれを受け取ったらなんと!

天照大神はその剣を三つに折ってしまいました。

その折った剣を身に付けていた勾玉をサヤサヤと鳴らして、清らかな水を沸き出せる天の真名井という井戸の方へ行きました。

天照大神は天の真名井の中で素戔嗚尊の剣の断片をよく振りすすいで清められました。そして天照大神はその三つに折られた剣の断片をお口の中に入れると、バリバリと噛み砕いてしまわれました。十分に噛み砕いた剣の粉をぷっと吹きすてると、天照大神の吐き出された息は霧となってその中から清らかで美しい女神達が三柱生まれました。

その三神をタキリビメ、イチキシマヒメ、たぎタキツヒメといいます。

北九州の海神宗方三神と呼ばれています。


今度は素戔嗚尊の番です。

素戔嗚尊は天照大神の左の角髪に巻かれている大きな勾玉をつらねて出来た髪飾りをお渡し下さいといいました。

天照大神は素戔嗚尊に美しく見事な勾玉の飾りをおはずしになると!ゆれて清らかな音を立てるその髪飾り。素戔嗚尊におわたしになりました。

素戔嗚尊も天照大神がしたように、天真名井の水にその勾玉をひたされ、おすすぎになりました。水の中でひびきあう勾玉の奏でる音は、清らかに澄んだ水よりもなお清く聞こえました。

この清らかに清められた勾玉を素戔嗚尊は口に含まれて、そしてそれをバリバリと噛み砕きぷぅと吐き捨てました。

そうするとどうでしょう!

素戔嗚尊ほ口からも天照大神の時と同じように息が霧となって広がりました。

右の角髪に巻かれてあった玉飾りも同じように額に巻かれてあったれ蔓飾(つるがさり)の勾玉も左の手に巻かれてあった勾玉も右の手に巻かれてあった勾玉も同じように素戔嗚尊は天真名井の水で清め、噛み砕いて吹き捨てて霧にしました。それを5度繰り返して素戔嗚尊は吹き出す霧の中から五柱のりりしい男神をお生みになったのです。

その五神を→アメノオシホミ(皇室の祖神とされています) アメノホヒ(出雲大社を祀る出雲氏の祖神)、アマツヒコネ(河内の豪族おおしこうちの祖神)、イクツヒコネ、クマノクスビです。

そして素戔嗚尊は私が勝った!私が勝ったと騒ぎ立てました。

それを見て冷静に威厳を持って天照大神が言います。

後に生まれた五柱の男の神は、貴方が生んだわけでは無い!私の豊かに鳴る玉飾りによって生まれたので、私の子供です。先に生まれた三柱の女の神は貴方の身につけていた剣から生まれ出たのだから貴方の子です。

天照大神はハッキリといいます!

それを聞いた素戔嗚尊が男の神を生んだ私が勝負に勝ったんだと思ったが!そうではなかったか。。改めて三柱の女神を見ました。

素戔嗚尊はこの子を生む誓約で勝ったのは自分だと思って信じていましたが、この三柱の中の女神こそ!私が勝ちを得る理由が隠されているのだと思いになりました。

そこで素戔嗚尊は天照大神に言います!私の剣から生まれた女神は清らかな乙女ばかりです。

私の心が潔白であるかどうかをこの誓約で争っていたのですから、清らかな乙女を生んだ私は当然のことながら勝ちなのです。

(めちゃくちゃ勝手笑)書いてて笑えるぐらい自分勝手

そもそもどっちを産んだら勝ちとか負けとか決めていない状況で勝負してやったわけです。

そして素戔嗚尊は上機嫌に私は勝ったー私は勝ったと走りさりだしました。

この時に素戔嗚尊が吐き出した息の中から生まれ出た最初の男神がそう!!

「正勝吾勝勝速日天之忍穂耳の命」まさかつあかつかちはやひあめのおしほみみのみこと でした。

この時に生まれた子供

素戔嗚尊の剣から生まれた三柱の女神はのちの九州の北の果て、海をみおろす、宗像神社(むなかたじんしゃ)にまつられています。

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天照大神の素晴らしい勾玉から生まれた五柱の男神は大和朝廷に直接つながりをお持ちになる神々となられました。

「正勝吾勝勝速日天之忍穂耳の命」まさかつあかつかちはやひあめのおしほみみのみことの四代後にお生まれになるのがこの大和の朝廷の祖となる、第一代神武天皇です。

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ここからは先程の誓約の後のお話🎤

そうなー笑


勝った 勝ったと大騒ぎしている素戔嗚尊は高天原にある天照大神大御神の水田の畔をわざと崩しました。(悪いヤツですこれでも神です)

さらに悪さはまだ続きます!

田と田の境を作る畦道を壊し、その田の持ち主がだれであるのかをわからなくさせてしまいました。そればかりではなく崩した畦の土で田に灌漑用の水を引く溝を埋める事にもなってしまいました。(これでも神です)

水田の領地がわからなくなり、高天原で領地争いが始まりました。田に水を運ぶ溝が埋められて、稲の穂が枯れるようになりました。

更に更に!天照大神大御神へのお食事を供えする神聖な神殿に大量のウンコを垂れ流したのです。

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(何度もいいます、素戔嗚尊はこの後ヤマタノオロチを倒す神です)

高天原の神はブチギレて!

素戔嗚尊しばくわーってなりましたが!

天照大神は怒らずに素戔嗚尊のやった行動はきっと何か意味がある!これは怒らないでいようと解釈しました。皆さん今回の素戔嗚尊の事は怒らないで!きっと何か意味があってやったんだからと。。その場一旦収まりました。


その時の解釈ですが!

うんこをしたというのは、酒に酔ってげろを吐こうとして、それで間違ってしてしまった事なのでしょう。(そんな事無いような)

また田の畔をくずし、溝を埋めてしまったのは、そこが田になっていないのはもったいない。ここも耕して田にしてしまえば稲が植えられると。(姉ちゃんどんな解釈だよ)とツッコミを入れたくなります。

天照大神の救済も虚しく素戔嗚尊の行いは更にエスカレートしていきました。

ある時!天照大神は神々のお召しになる神聖なお着物を織る神殿においでになりました。そこで織女達に機(はた)を織らせている時にまさかの出ました!乱暴者!問題児の素戔嗚尊が神聖な神殿の屋根の上にいました。

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高天原を駆け巡る馬のうちから、美しいマダラ模様のある馬を一頭捕らえ!むごたらしい事にその馬の皮をおしりの方から逆にハイでしまったのです。皮を剥かれてうすきみの悪い姿になってしまった天の斑馬(ふちうま)を担ぐと素戔嗚尊は神聖なる神殿に登って下に織女達がいるのを知っていて驚かそうとして屋根の上から皮を剥がれた馬の死骸を放り込んだのです。(何度もいいますがこれでも神です)

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ビックリした織女達は逃げまどいましたがその混乱の中で一人の織女は機に糸を渡す為の梭(ひ)を手に持っていたんですがその騒ぎの中で手に持っていた梭は床に落ちてそれが逃げてきた織女の一人の体に突き刺さったのです。

硬い木を削って作られた梭の両端は機織りの糸の間をよく通るようにと、尖らせてあります。その尖った梭が。。。若い織女の下腹の柔らかい部分に突き刺さったのです。。。床にたおれ、体にその尖った梭をつきさしてしまった織女は血を流して🩸死んでしまいました。。。

神殿に来ていた天照大神はそのむごたらしい様子の全てをご自身の目でご覧になってしまったのです。そして天照大神は怒り、悲しみ、なげかれ!!!そして神聖な場所で若い女の血が流された事を恐ろしい穢れと思いになりました。無残な出来事の恐ろしさを思いになった天照大神はその神殿を出られるとそのまま天の岩屋戸を開かれて内にお隠れになってしまわれたのです。

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まあ!!大変

光輝く天照大神が隠れてしまった為に高天原は光を失ってしまいました。

どこもかしくも闇です、高天原も人が住む葦原の中つ国も同じ様な闇に覆われています。

天の岩屋戸はぴったりと閉められて、少しも光をもらしません。昼の中に辛い夜が来て、そしてその夜はいつまでも明けようとはしなかったのです。(天照大神がかくれたからです)

ふぅー困った。。

あたりは一面真っ暗闇です。どうしたもんか!!

天照大神様が隠れてしまって世界は真っ暗。。。

高天原の神々はこまりました、困った神々の囁き声がいつ明けるともしれない夜の中にひそひそとつづきました。

このひそひそと悪い相談をしているようにしているとそれに乗じて悪い禍いが姿を表し始めたのです。(これはネガティブなイメージをすると出てくるやつですね)

こんな事がつづくと悪い魔物が至る所に住み着いてしまうのがわかりきっていたからです。困りきった神々は天の安の河原に集まって相談をしました。高天原にお住まいの神々の数総勢八百万!!その八百万柱つまり!八百万の神々全てがこの天安の河原にお集まりになって、どうしたら良いか。。。とご相談になったのです。


八百万の神会議で最も優れた働きを見せたのが、オモイカネの神です。

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この神は初めの時に出現された五柱(過去作参照)の特別な神々のうちの人柱のタカミムスヒの神の子です。知恵の神です。

八百万の神はオモイカネの神にどうすれば良いのかを考えて欲しいとお頼みになりました。

そこでオモイカネの神はどうしろというのだろうか、と考えている八百万の神の神々にむかってオモイカネの神は意外な事を言いました。

祭りをするのじゃ!祭りをするのじゃ!!祭りをするのじゃ!!!大事な事なので3回言います。

祭り??祭りをしてどうのるのか?と辺りはざわつきました。。祭りとは??オモイカネに訪ねました。

まず!常世(とこよ)の長鳴き鳥を集めます。常世の長鳴から鳥とは、朝の訪れを告げて鳴く天井界のにわとりのことです。

次に天の安の河の上流にある堅石を取って硬い石を台にして熱くなった鉄を打ち鏡をつくりました、

天照大神の作った鉄を磨いて鏡を作るのは今の世の鏡を作る人々の祖先である、イシコリドメの命とというより年寄りの女神の仕事になりました。

イシコリドメの命は沢山の鏡を作りました🪞

タマノヤの命には玉飾りを作る仕事が与えられました。素晴らしいおおきさの勾玉も500も集めてそれを糸でつないぇミスマルという見事な玉飾りをつくりました。ミスマルの玉飾りをタマノヤの命はイシコリドメの命の作り出す鏡の数に負けない様に沢山つくりました。

アメノコヤネの命とフトダマの命はこの祭りがうまく成功するのか?を占う仕事です。

二柱は高天原にある天の香久山(かぐやま)へ行ってりっぱな雄鹿を射止めて鹿の肩の骨をそっくり抜き取ってフタマニの占いをしました。

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香久山にある赤い花をつける樺桜の木の皮をとって燃やして鹿の骨を炙り、鹿の骨の上にはひび割れが出来てアメノコヤネとフトダマはこのひび割れを見る事によってこの祭りはきっと成功するという判断を得たのです。

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占いを終えたアメノコヤネとフタダマの命はいよいよ本格的に祭りの準備に取りかかりました。

改めて天の香久山へ入って祭りの飾りをつける榊(さかき)の木を掘り出してきました。

二柱は青々と葉の茂見事な榊の木を五百本も根っこごと堀り出してきました。そのよい匂いのする水々しい榊の木の枝に祭りの飾りを取り付けました。

そして上の方の枝にはタマノヤが作り上げた見事なミスマルの玉飾りをつけました、真ん中あたりの枝にはイリコリドメノの命が磨き上げたらこれまた見事な大きな鏡を吊るします。下の方の枝にはコウゾの木の皮から作った白い木綿(ゆう)の幣飾(ぬさかざ)りと麻からつくった青い幣飾りを美しくさげました。

青と白の幣飾りは静かにゆれ、見事なミスマルの玉飾りは清らかな音を立てて鳴り、大きな鏡は今にも光を得て輝きだしそうでした。このように素晴らしく飾りつけられた榊の木を山の木をそのまま動かした様に五百本も用意しました。

豆知識💡天岩戸で出てくる五柱の神様は天孫降臨の際にはニギギと一緒に地上に降りてきます。→フトダマ、アメノコヤネ、アメノウズメ、イシコリドメ、タマノオヤ

さあいよいよ祭りの始まりです!

フトダマの命はこの500本の榊の木を捧げ物として天岩屋戸の前にうやうやしく並べました。

アメノコヤネの命は祭りの始まりを告げる祝詞を天岩屋戸の前で朗々と唱えました。

そしてここが一番大切なんですが!この時に高天原で1番の力持ちの神→アメノタヂカラオの神がそっと姿を現します。

天の岩屋戸の前を塞いでいる大岩の陰にタヂカラオの神がこっそりと待機して、そして天照大神を天の岩屋戸から引き出す為の祭りが高天原で始まりました。

集められた常世の長鳴き鳥が一斉に鳴き始めました。それに合わせてアメノウズメの命の出番が来ました!(踊り子の神です)

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陽気な女神、アメノウズメの命は、天の香久山に生えている美しい緑のヒカゲノカズラを肩にかけて、襷にしています。美しい蔓草であるマサキノカズラを髪に飾り、清らかな音を立てる笹の葉を手に持って拍子をとっています。

ウズメの乗る台は岩屋戸の前に大きな桶が逆さにして置かれて常世の長鳴き鳥の合唱なら合わせて踊り出たアメノウズメの命はこの台の上にぽんと飛び乗ると見事な足拍子をたてて踊り始めました。

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さぁ!皆 のって♪ウズメは手を振り腰を振り全身で踊りながら乗りに乗ってきたウズメの上着ははだけて豊かなおっぱいを丸出しにしてしまいました。

それを見るオーディエンスの神々は

いいーぞー いいーぞーやれやれーとノリノリで囃し立てて手拍子を送ります

歌声は暗い高天原全体に広がってのりにのったアメノウズメの命は腰にまいている布までもちらりちらりとめくったりしています。

ウズメの腰の振り方は絶妙でウズメがチラリチラリと見せるので神々もたまりませんw(ただの変態です)うけにうけて八百万の神々は一斉に笑い出しました笑

勿論岩屋戸の中にいてる天照大神にもこの声は聞こえていてこの外の騒ぎは何?そうれまるで高天原全体が揺れ踊る様な感じで陽気な騒ぎが聞こえる。私がいないから、泣き声や悲鳴ならわかるけど、八百万の神の笑い声である事が天照大神には不思議でしかありません。なんでなの??

why??一体八百万の神は何を騒いでいるのでしょう。不思議に思われた天照大神は天の岩屋戸を内からそっと空けて、外を覗きました。

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お!重い岩がすーと動いたのを八百万の神は見逃しません。でもまだ待機でそのまま続けます!!

岩屋戸の前ではウズメがノリにのって踊りまくっていますそれを天照大神はわかっています。

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不思議に思い出した天照大神は岩屋戸の中からお尋ねになりました!

私がここに隠れていれば高天原は暗くなり、人の住む葦原の中つ国も暗くなるのに、嘆き悲しむならわかるのに!どうしてウズメは嬉しそうに踊って八百万の神は一緒になって笑っているの?


ウズメはすかさずいいました!

貴方よりずっと貴い神がここにおいでになっていらっしゃるのだからそれでもう皆んなは嬉しくて嬉しくてしょうがなくなってしまってこうして笑ったり踊ったりしているのよ。という隙にアメノコヤネとフトダマはそろそろと動き始めました。

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岩屋戸の前に建てられた榊の木にかかっている大きな鏡に手をかけるとアメノコヤネとフトダマはその鏡を天照大神に向けて大御神ご自身のお顔がその中に映る様にしました。

私よりも貴い神がいるのだろうか?それは一体だれ?と天照大神の前にはなんとも言いようのない美しい貴い女神のお姿があって、不思議そうに天岩屋戸のほうをお向きになっているのでした。

まさか!これは誰??もっと良く見たいと思って天の岩屋戸を塞ぐ石をもう少し動かしました。

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そして鏡に映し出されるご自身の姿を身を乗り出す様に外を覗き込みました。

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(隠してた目が出てるw)


天照大神が体を乗り出したその瞬間!!

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これを待っていたのが!力の神様のアメノタヂカラオです。

天照大神の腕を引っ張ってぐいぐいと引きずり出しました、天照大神は体は外にでてその後もう二度と岩屋戸の中に入らない様にフトダマの命がしめ縄で結界を貼りました。

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こうして高天原と葦原の中つ国に光が戻りました。

めでたしめでたし。


豆知識💡

天岩戸は太陽が隠れる為日食を意味しているといわれます。

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次回予告!!

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ではなく笑

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素戔嗚尊🆚八岐大蛇


素戔嗚尊がクシナダ姫に恋に落ちる❤️




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