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浅香唯さんと僕たちの物語。

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「浅香唯」さんと、文字を打つと僕のテンションが上がります。僕たちの生活に、浅香唯。
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#夢

続「浅香唯のドリームビリーバー 」番組ステッカーを夢見る日常。

続「浅香唯のドリームビリーバー 」番組ステッカーを夢見る日常。

【今までのあらすじ】

ラジオに初めて送ったメッセージが浅香唯さんに読まれ、ペンネーム「奥田庵」となった僕は、全ての活動ネームを奥田庵に変えた。
その後、楽しくラジオを聴いていた六月。新たに「番組ステッカー制度」が開始される。番組でメッセージが読まれた人の中から一名にだけ浅香唯さんがペンネーム、もしくは本名など、「書いてもらいたい名前」をステッカーに記入してくれるという企画。僕は、「奥田庵」になる

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夢を見失う。

夢を見失う。

バスが来ない。
寒い。
慎太郎は、スマホでイヤホンから流れる浅香唯の「Believe Again」をリピート再生しながら、自分に今「夢」がないことについて考えていた。

慎太郎は一週間前に、唐突に悩みが消えた。
悩みの七割が「過去の後悔」。あとの三割が「未来への不安」だと肉屋の大将から聞かされ、
「だから過去のことを忘れてしまえば悩みの七割は消えるってことさ」
と、唐揚げと豚バラ肉を三百グラム買わ

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お告げかしら。

お告げかしら。

こんな夢を見た。

彼女が突然怒り出し、
「ミニ四駆と、こんにゃくと、吉野家の牛丼の並みと、炭酸水と、浅香唯のMELODY FAIRを今すぐここへもってきて!」
と、大声で叫ぶ。

僕は、慌てて、そこら中を駆け回り、あちこちから揃えていくが、なぜか、一番簡単そうな、こんにゃくが見つからない。

こんにゃくが、ダイエットとウィルス撃退に役立つと、テレビで騒がれ始めたのと、こんにゃく製造者の大規模スト

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夢が叶う過程と浅香唯。

夢が叶う過程と浅香唯。

なにかが存在することによって、自らの「言葉には表せない」どうしようもなさが、癒されたり、励まされたりすることがあります。

人によって、それが、家族だったり、先輩だったり、村上春樹であったり、ビートルズであったり、阪神タイガースであったり、ブルースリーだったり、ルパン三世だったりするわけですが、それは、タイミングだったり、生きていく過程での出会い方や、衝撃の度合い、その時の楽しさだったりと、様々だ

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誰かのためという「快楽」について。【短編小説】

誰かのためという「快楽」について。【短編小説】

仕事帰り。
打ち合わせ終わり。
駅のホームでスチールカメラマンと電車を待っていると、反対ホームでこちらを見ている若い女性がいる。
凄い見ている。
刺すような視線で睨んでいる。

「……」
「……娘です」
と、スチールカメラマンが小さな声で言った。
「怒ってませんか?」
「ええ」

反対ホームに電車が入ってくる。
乗客の出入りがあり、電車が発車。
ホームには、まだスチールカメラマンの娘が立ったまま。

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