Ruri Kameshima

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最近の記事

"もの"を閉じ込める

    • 個展を終えて

      個展「目の便り」 無事に会期を終えることができました。 個展が決まってからおそらく8ヶ月。 波のように揺れて最後はちゃんと着地できた気がします。 知らない土地で知らない人に見てもらう。 ほぼ初めての展示で初個展。 写真学生でもない私ですが、特に怖い思いはありませんでした。 サポートいただいたギャラリーのオーナー吹雪さん、先生、写真や表現に関して話せる友人のおかげです。 改めて、ありがとうございました。 個展に至ったきっかけは、SNSで写真の投稿をしている時に抱いた感情から

      • 展示VRツアー

        ギャラリー・アビィにて開催中の 個展「目の便り」 HPから展示VRツアーと感想が送れるようになっています。 ぜひご覧下さい。

        • 個展「目の便り」

          明日2月1日~2月5日 大阪にあるギャラリー・アビィにて 個展を開催します。 入場無料 12時~19時30分 最終日は19時となっています。 私は基本フルで在廊しています。 初個展です。 設営も無事に完了しました。 写真集を読みながらゆったりお待ちしています。 よろしくお願いします。 亀島瑠李

        "もの"を閉じ込める

        マガジン

        • 写真
          4本
        • 死んでいるかもしれない友達
          2本
        • ばーちゃんと私
          5本

        記事

          裏の情

          なんでも借りて使い回し そういうものを身にまとって中身にして、 死んでいくのが人間なのかと、 私たちは訳の分からないことも 容易に、愛してると翻訳して、 こんなにも身近に平和を感じている。 気持ち悪さも感じているのに 泣くこともできてしまう。 自分が見事に自分を操って、 程よく棘も入れながら次に繋がるようにと かわいく終わらせる。 もう全て決まり文句のように聞こえてくる言葉は 飽きる感情よりも、もっと酷で、 声自体を閉ざすように動かしている。 20年弱で言葉に1度、それは

          消費

          人間が並ぶ、その上をスクロールする指。 最近、自分の撮る写真に自分自身が興味を持てないでいる。 嫌いではない。 こう言ってしまうのも変にプライドがくっついている気がしてならない。 人間が写る写真の方が好まれている気がする。 簡単に消費されゆく手の中の写真には、 ポートレートから自然な瞬間の姿。 記憶に残った写真はない。 まだ見方が足りないのかもしれない。 でも、それが撮った者の自己満足で終わるものなら覚えておく必要もない。 自分の中の問いを疑問を、外へと放つこと。 現状の考

          10月19日

          珍しくパソコンから文章を綴っている。 10月19日である今日は私が生まれて22年が経つ日。 この1週間は慌ただしくて去年のように誕生日を忘れそうになった。 月日を重ねると誕生日は何も思わないと父が言っていたような気がする。 ずっと座って作業をしていると背中や腰が痛くなる。 4年前に比べて体力が落ちてきている。 自転車を漕いでいて実感する。 運動は適度にするもの。 生きていると周りの人に恵まれていることを強く感じる。 明らかに高校生の頃から不思議だなと感じてきた。 大袈裟

          さかなのこ

          さかなのこ

          朝8時 寝ぼける私に 届くのは ご飯と祖父の 鳴らす仏鈴

          朝8時 寝ぼける私に 届くのは ご飯と祖父の 鳴らす仏鈴

          あいちⅱ

          2日目は愛知芸術文化センターに。 ボリューミーな作品。 ローマン・オンダック 毎日変化のある作品。 1つずつ歴史的な出来事が刻印された木の幹を 1日1枚壁の金具に掛けていきます。 初めて作品を見た人でも、理解はしやすいんじゃないかなと思うものでした。 スロバキアのポスト共産主義社会の行動様式や政治への観察が背景にあること。 勉強不足です... 奥村雄樹 作品展示のスペースは2つあって、作品も他にも様々な手法で展示されていました。 私が気になったのは写真のもの。 こうし

          あいちⅰ

          初めて芸術祭へ。 一人旅。 2日間の記録です。ざっくり。 徳島から6時間かけて愛知へ。 愛知自体も初。 初日は一宮市。 奈良美智 (Nara Yoshitomo) オリナス一宮にて作品が展示。 空間も作品と合っているようでした。 《Fountain of Life》という作品が印象に残っています。2つの見方ができるように空間が作られていました。目から流れる水に集中して、ふと全体像を見るとオブジェのバランスどうなっているんだろう...と。不安定さや、そこから関連される感

          4人の写真

          朝ごはんを食べてから耳掃除をしていると、左耳がどうも変。痒いか痛いか分からない、あの嫌な感覚があった。 洗面台で3面に分かれている鏡を、2つ、向かい合わせにして耳の中を覗く。 ちょっと腫れてる、、?ようだった。 まさかこんなところを蚊に刺されているはずはない、と思いたい。 いとこ達にカメラを送って撮影された写真を簡単に冊子にした。まだカメラの使い方もよく分かっていないだろう3人と、ちょっとお姉さんになってきた1人に撮影をお願いした。 たくさん家の庭に咲く、花や植物。 お互

          死、生。

          向き合いたくないことに、「苦手なこと」がまず挙げられるけれど、「常に考えても気分が重くなるだけなこと」もある。 私は後者を、死や生だと思っている。 私自身は気分が重くなることもないし、よく考えている。戦争に関わらず、大きなことではなく、小さくそばにあるものとして。私の表現の大切なテーマとして。 死が怖いという感覚は多くの人が持っていると思う。後々、自覚していくから尚更。 先月展示の際に提出した写真のコメントに、生き続けている時間の方が怖いということを書いていた。正直なと

          死んでいるかもしれない友達 2

          あれからもPちゃんの返事はない。 「生きてるー?」なんて陽気にメッセージを送ってみたけれど、返事はない。 もう7ヶ月経ちそうだ。 30分のヨガに行ってたり、ラーメン屋でバイトしたりなPちゃん。 生きているのだろうか。

          死んでいるかもしれない友達 2

          印象

          あの子、あの人、悪いことしてた。 そんな印象で止まっている人達が私の中にはどれほどいるのだろう。 近しくなくても、遠くなくても。 誰かに迷惑をかけても、お互い様でも。 私に直接関係のないことの方が多い。 でも私の中で悪者に変わっている。 私に関係がなかったのに。 あの時と今はとても違うのに、印象だけは平行線を辿る。やや下降気味かもしれない。 お騒がせも迷惑も、それで生きている今に影響はない。なのに、気にして。 気持ちが悪いと、思う。少し。 私たち、気持ち悪いと思う。

          写真トレーニング

          8月10日  朝5時30分 パンとお茶をお腹へいれて外に。 1時間で写真を撮り、編集して印刷しよう!なトレーニングを実行してみた。前日の夜、鈴木心さんの写真トレーニングに見事に感化されたのだ。 マイペースでゆっくりな私が、ぱっぱっと冊子の完成までたどり着くことができた。 冊子になって写真が手にあるだけでも感覚が違う。撮りたてほやほやな写真が、スピーディーに写真集となった。 30分撮影で56枚。少ないなと思いつつ、初めての体験が嬉しくて何回も冊子を見返した。 感覚的に写真

          写真トレーニング