見出し画像

あいちⅰ

初めて芸術祭へ。
一人旅。
2日間の記録です。ざっくり。

徳島から6時間かけて愛知へ。
愛知自体も初。
初日は一宮市。

奈良美智 (Nara Yoshitomo)

オリナス一宮にて作品が展示。
空間も作品と合っているようでした。

《Fountain of Life》という作品が印象に残っています。2つの見方ができるように空間が作られていました。目から流れる水に集中して、ふと全体像を見るとオブジェのバランスどうなっているんだろう...と。不安定さや、そこから関連される感情が、作品の色味や柔らかさで隠れて見にくくなっているような。現実と同じような感覚を味わいました。もう一度、見る機会があればなと。

西瓜姉妹
(ウォーターメロン・シスターズ)

展示室に入るのが少し緊張しました。
エネルギー爆発空間。
体を動かして体験できる作品も。
生/性のこと・メッセージはとても強くて、今回見た作品の中でかなりパワフルだったなと。
ここずっと考えることがあったからこそ、西瓜姉妹の作品や存在は知ることができて良かったと思いました。

塩田千春(Shiota Chiharu)

ずっと見たかった、塩田千春さんの作品。
私の人生でやりたいことの1つ叶いました。

ホッチキスで毛糸止めてたんだとか、行かないと気づけなかった細かい部分も知れて。
一宮市で見た作品は、空間をがっつり作品で染めているものが多かったように思いました。

アンネ・イムホフ

旧一宮市スケート場で展示された作品。
薄暗く足元も見えにくい空間に、大きなスクリーンが2つ。近くから、少し離れたところから見る場所がありました。パフォーマンス映像を再編集し2人のパフォーマーに着目した映像。
大きな音、暗さ、閉鎖されたスケートリンクの姿。多くの要素が重なって、最初の方は少し怖さもありました。
ずっといたら苦しくなりそうな。そんな感覚でした。


満足した初日。
一宮駅へと帰るバスを待っていると、電線に大量の鳥。それを嬉しそうに眺めるおばあさん。険しい顔して「くそばばあ」と呟きながら歩くおじさん。(おじさんは鳥を眺めるおばあさんに言った訳ではないです)
作品以外でも色んなものを吸収したなぁと思う日でした。切符を買って改札を通ろうとしたら切符急になくなるし。駅員さんの所に不安になって戻ると、切符を見つけてくれていて通してもらえたり。

展示以外でも予想外のことはしっかり記憶に残ります。そんなもんだよなって。

一人旅は、支えられている実感がより湧くものだなぁと思いました。それゆえ、周りの人間にすごく敏感になる。機械的に感じる都市部に、人間の温かみを自然と探して心に思い込む。
初日は無事に生き終えました。

「くそばばあ」なんて口の悪い言葉、50も過ぎたおじさんが言うの止めようね。みっともないよ!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?