micorai-lazola eterno(ラソラエテルノ)-

遺灰指輪制作日記。 愛猫らい君との別れをきっかけに指輪制作をスタート。大切な家族はいつ…

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遺灰指輪制作日記。 愛猫らい君との別れをきっかけに指輪制作をスタート。大切な家族はいつでも心の中にいる。でも、なでたりぎゅっと抱きしめたりする形が欲しい。体の一部になるように馴染む指輪は、はめた瞬間になぜか温かく感じるもの。これからもどこへ行くにもずっと一緒にいられる特別な指輪。

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【micorai column 11】ミコ、ありがとう

2023年1月4日。 愛する愛する私の猫が天国に行きました。 19歳10ヶ月。 腕の中で静かに息を引き取りました。 私がジュエリークラフトマンとしての修行時代。 肉体的にも精神的にも疲れきった中、ふと入ったペットショップで見つけたアメリカンショートヘアの子猫たち。 そんなつもりはなかったのに、何故かその中のこの子を抱っこしたいと店員さんに伝え、そして、またそんなつもりはなかったのに、「このまま連れて帰ります」と人生初めてのローンを組んで一人暮らしの部屋に迎えた子。

    • 【micorai column⑩】ブランドコンセプトと願い。

      ジュエリー制作ブランド、lazolaeterno (ラソラエテルノ)。 取り扱うジュエリーの主なラインは ・「遺灰指輪」 ・「結び指輪」 ・「ファーストヘアーリング」(トップ写真) 「遺灰指輪」 大切なお遺灰(お骨)や御爪、遺毛などを納めた特別な指輪。 「結び指輪」 大切な人が託してくれたジュエリーのリメイクジュエリー。 「ファーストヘアーリング」 赤ちゃんが生を受けてから最初の毛を収めたママやパパのためのベビーリング。 それぞれに共通することは、どのジュエリーも

      • 【micorai column⑨】指輪が完成して思うこと。

        ジュエリーを作り始めてから20年以上が経ち、今まで様々な分野のデザインに関わってきました。 同じ「ジュエリー」であっても、感じられるその性質は、アイテムごとに全く異なります。 婚約指輪のように、愛を語りかけるもの。 結婚指輪のように、永遠を誓いあうもの。 ハイジュエリーのように、心を羽ばたかせるもの。 また、大切な方から受け継ぎ生まれ変わるリフォームジュエリーや、メンテナンスをしながら歴史を楽しむアンティークジュエリーなども、たくさんの気持ちが宿っています。 それぞれ

        • 【micorai column⑧】アトリエのお話。

          私は遺灰指輪を専門的に製作していますが、同時にご依頼のある婚約指輪、結婚指輪、その他ファッションジュエリーなどのオーダーメイドによるジュエリー制作も行っています。 (私は「メモリアル産業(ペット市場)」に従事しているのではなく、あくまでも「ジュエラー」として遺灰指輪の製作をしています) 様々なジュエリー制作には、専門の設備が必要で、大型機材も多く、機械類や集塵機の稼働時の騒音もあります。 また、プラチナを扱う上で、1000度を超える火(バーナー)も使用することがあるため

        【micorai column 11】ミコ、ありがとう

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        • 【micorai column】
          12本
        • 遺灰指輪 制作日記
          26本

        記事

          一度もケンカしたことのない仲良し

          ✨💍遺灰指輪制作日記💍✨ * ずっとずっと仲良しのピース君アースちゃん。 ご家族皆様とのお写真もとても素敵。 ✨💍完成しました💍✨ * ピース君 たくさん手術をして、一生懸命治療に励んだ頑張り屋さん。たくさん笑わせてくれて家族を笑顔にしてくれました。 アースちゃん 甘えん坊で愛想が良くて、みんなから愛された可愛い子。最期はご家族に見守られて、大好きなピース君の元に旅立ちました。 大好きなドッグランにはしゃぐ姿。 おこぼれを待つ姿。 お昼寝でピース君を枕にするアー

          一度もケンカしたことのない仲良し

          おすぎ君メルシーちゃん指輪。真っ白ふわふわな子たち。

          シーズーのおすぎちゃん。 グレートピレニーズのメルシーちゃん。  2人のお遺灰と沢山の想いが込められた特別な指輪💍 * もっともっとこれからもたくさん甘えて貰いたかったけれど、もっと看病したかったのだけれど、優しいメルシーちゃんは、迷惑をかけまいと静かに旅立ちました。 これからは指輪となってずっと一緒にいて、たくさん色々な場所に連れて行ってもらってね。 * 指輪表面には、それぞれの誕生石(アメシストとペリドット)の間に飼い主様の誕生石。 ママさんが囲まれている雰

          おすぎ君メルシーちゃん指輪。真っ白ふわふわな子たち。

          【micorai column ⑦】遺灰指輪の誕生話

          20年、私はオーダーメイドで一点物のジュエリーを生み出すことに従事してきました。 結婚指輪や婚約指輪の制作が多い中で、遺灰指輪のご依頼も多々頂戴いたしました。 大切なお子様。 大切なご両親。 パートナーやご家族、ご親族。 特別な想いを込めた、世界で一つだけの指輪。 悲しみの中から、少しでもお空を見上げるきっかけになれば、と祈りながらお作りしました。 * そして、今から2年前に愛猫の死をきっかけに、この遺灰指輪制作工房をスタートしました。 (当初は、お姉ちゃん猫のミ

          【micorai column ⑦】遺灰指輪の誕生話

          イケメンクッキー君

          17歳4ヶ月14日という長い間、沢山の癒しと幸せを育んでくれたクッキー君。 高齢になって、何度も肺炎を起こしてもその都度復活してお医者さんもびっくりさせた頑張り屋さん。 調子が悪くても一生懸命食べてくれました。 体調不良の時ほど、一口だけでも食べてくれた時の喜びってありますよね。 私のらい君も、最期の数日は口に湿らした水も飲めない状態でしたが、ぺろっと舐めてくれただけで、とても嬉しかったです。 そんなひと舐めしたからといって、状況は何も変わりませんが、それでも嬉しくて嬉

          いつも笑顔をくれたイケメンクッキー君。

          💍遺灰指輪制作日記💍 17歳4ヶ月14日という長い間、沢山の癒しと幸せを育んでくれたクッキー君。 高齢になって、何度も肺炎を起こしてもその都度復活してお医者さんもびっくりさせた頑張り屋さん。 調子が悪くてご飯もなかなか食べられない中、飼い主様の思いを汲み取ってなのか、一生懸命に食べる姿はなんとも言えない可愛らしさです。 * 大切な指輪の完成✨💍✨ * 表にはクッキー君の誕生石ダイヤモンドを彫り留してあります。 これ以上宝石の数が増えるとキラキラのハーフエタニ

          いつも笑顔をくれたイケメンクッキー君。

          ベルちゃん指輪。大切な時を過ごした家族。

          優しいスコティッシュのシンバお兄ちゃん。 ちょっと強気のメインクーンのティアラお姉ちゃん。 面倒見の良いハスキーのオラフお兄ちゃん。 優しい兄弟とご家族に囲まれて。 * 命が生まれ、たくさんの巡り合いとご縁を通してご家族の元に。 その出会いや生れる絆は、決して偶然ではないと思います。 ちゃんと意味があって、同じ屋根の下で暮らす家族になり、ちゃんと意味があって一緒の時を過ごすのだと思います。 その時間が、長きに渡ることもあれば、そうではないこともあるけれど、きっと

          ベルちゃん指輪。大切な時を過ごした家族。

          【お客様の声】

          ・他の指輪と変わらないサイズなのに、この指輪は着け外しがとても滑らか(愛知県・女性) ・まるで身体の一部になったみたい。これからもずっと一緒にいられてとても嬉しいです😆(長野県・女性) ・指輪をすると、不思議なのですが、ふわっと温かく感じます。別の指にはめてもなぜかポカポカ。ここにいるんだなあ~って感じます(神奈川県・女性) ・ぴったりと指輪にフィットしてなぜか疲れない、不思議な指輪です!(沖縄県・女性) ・月や太陽、お花や夕暮れや、いろいろな風景を今も一緒に過ごせて

          【micorai column⑤】私の遺灰指輪

          「遺灰指輪」 あまり一般的ではない種類の指輪です。 海外では、mourning(哀悼の意)のジュエリーとして古くから存在していますが、宝飾の歴史が浅い日本ではあまり聞き馴染みがありません。 しかし、仏教の観点から「分骨」の一つと考えると、すっと胸に落ちます。 納骨場所が離れていることや、お墓が遠い、など、なかなか会いに行けないなど、様々な理由から行う分骨は、残された人のためでもあると同時に、「旅立った人」のためでもあるのです。 そして、そんな気持ちに応える遺骨(遺灰

          【micorai column⑤】私の遺灰指輪

          【micorai column④】残されたミコ

          らい君が虹の橋を渡ってから、ミコはリビングで夜鳴きを始めました。 もともと、小さいころからほとんど鳴くことがないミコ。 それなのに、らい君と別れてからは、夜中の暗いリビングで私が今まで聞いたことのない、太くて大きな声で鳴きます。 私は、寝室から飛び起きてリビングに行くと、ミコは天井を見つめながら鳴き続けています。 私が頭をそっとなでると、ようやく私のことに気が付き、何かを訴えているかのように、声は出さず口を開けるだけで数回、泣きます。 暫く傍にいてなでていると、落ち

          【micorai column④】残されたミコ

          クローバー君指輪。沢山の花に囲まれて。

          14歳で神様の元に帰ったクローバー君。 ご友人から提案いただき、家族に迎えた愛息子。 食いしん坊のクローバー君は、食べ物にはとても気にしながらお世話をしたそうです。 その後、ドリーム君を迎えて多頭飼いに。 最初はなかなか慣れずに、喧嘩もおおかったそうですが、気が付けば大の仲良しに。 いつも寄り添って、仲良く飼い主様の腕に抱かれていました。 公園や旅行にもたくさん行ったね。綺麗なお花にもたくさん囲まれて、たくさん写真撮ったね。 愛情たっぷりのクローバー君は、家族の誰か1

          クローバー君指輪。沢山の花に囲まれて。

          けんけん君、アトム君指輪。最強凸凹コンビ。

          ✨💍遺灰指輪製作日記💍✨ ✨💍✨完成です✨💍✨ ・ ・ イケワン長男けんけん君。 2歳離れたゴールデン次男のアトム君のことを、うーちゃんとお世話をしてきました。 強くかっこいいけんけん君。 とても優しい性格に育ったアトム君。 ・ けんけん君は、18年という長きにわたりご家族に笑顔を運んでくれました。 七転八起。 幾つも幾つも壁を乗り越えて迎えた18歳の誕生日。 とっても立派なお姿です。 ・ アトム君は、フリスビーや水浴びが大好きで、ダメという前に川に飛び込んでしまうほ

          けんけん君、アトム君指輪。最強凸凹コンビ。

          【micorai colume⑥】遺灰指輪を身に着ける理由

          納骨と、時を合わせて分骨をされる方。 「ゆっくりと静かなところで眠ってほしい」 そんな気持ちも強くありながらも、離れ離れになってしまうことへの心の寂しさや、納骨先やお墓参りには頻繁に行けない(簡単には会えない)ことなどの理由から、お骨を分けるという風習。 分骨により、ご自身のお部屋で小さな骨壷にお納めする方や、キーホルダーに入れる方など、様々な形で、手許供養をされています。 遺灰指輪として身に着けることは、分骨の中の1つの方法。 遺灰指輪は、指輪内側の広い範囲にお遺

          【micorai colume⑥】遺灰指輪を身に着ける理由