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オカムー
2021年10月25日 16:50
臍考臍と言うのは不思議なものだ。何の役に立つでもない腹の窪み。無くとも良いが無ければきっと寂しいに違いない。何故だろうか、この、臍を失う寂しさとは何か。私は臍ではないが臍は私の一部である。しかしじっと臍を見つめていると、ひょっとしたら臍は臍として、私ではない臍として、私の腹の真ん中で何か想う事があるような気がしてくる。しかしやっぱり臍は私の一部なのだから、単に他人でもないのだろう。すると
2021年10月2日 17:39
「走る」青空の下走る。捨ててきたものは何もなかった別れた人も誰もいない。過ぎ去ってこそ初めて出逢う人、ものものに嬉しくて嬉しくてなべてリュックに背負い込んで走る走る稲穂の風に靡く金色の道を只管な道を。涙が溢れ出てくるのはなぜか。2010年頃 岡村正敏
2021年10月1日 22:28
「岩になり砂になり水になり空になり」真っ平らでダダ広い大地に 亀裂が入りひび割れると そこには無数のゴツゴツした岩岩がひしめいていた この岩を二つの拳が叩いて砕くと 岩岩は礫になり砂になって拡がって まるでそこは海のような砂原になった やがて風が吹いて砂の粒子を巻き上げると それは空一面に舞い散って 空のような宇宙になった そうしてそこには透明な粒子が遍いていた それはもう粒子と呼べるものでも