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皆様の執筆された心に留めたいnote記事を集めさせて頂いております。 素晴らしい作品に感謝です。
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2022年9月の記事一覧

セクシュアリティを勝手に明かせば、人は死ぬんやで。

セクシュアリティを勝手に明かせば、人は死ぬんやで。



 あたい自身はまったくもって興味がないんだけども、暴露系Youtuberってもんが、芸能人のセクシュアリティを暴露したらしい。

「〇〇と〇〇はゲイです。実際にゲイの方が何人もそう言っているので間違いないです」

 そういう感じの確証のないゴシップだったらしいけれど、視聴者や世間の反応はセンセーショナルなそれに引っ張られて盛り上がっていた。

 ゲイという噂は「ゲイかも」という憶測ですら立て

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錬金術を「分解」で止めるな!~「スピリチュアルペインが理解できない」への答え

錬金術を「分解」で止めるな!~「スピリチュアルペインが理解できない」への答え

先日、とある緩和ケア医療者の集まりで、看護師のひとりが
「私、スピリチュアルペインが何なのか理解できないんです」
と、他の医師に質問していた。
尋ねられていた医師は、50代くらいの緩和ケアの専門医である。ここでは仮にA医師としておこう。

ここで僕が横から
「スピリチュアルペインというのはね・・・」
と口を出すことは簡単だ。でも聞かれているのは僕ではない。A医師がどう回答するのかな、と耳をそばだて

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小1の男の子が書いた「ぼうりょくについて」。

小1の男の子が書いた「ぼうりょくについて」。

7月9日、安倍元総理への銃撃事件を受け、「#乙武大行進」を行った。選挙最終日ではあったが、これは選挙活動としてではなく、あくまで暴力行為への抗議活動として、渋谷から国会議事堂までを歩くことにしたのだ。

車椅子から降りて、地べたを這うようにして歩く私を先頭とするデモ行進は、“世界一遅いデモ”と言っても過言ではなく、結局、渋谷から国会議事堂までは12時間かかってしまった。

にもかかわらず、ゴール付

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安楽死制度を求めていくために必要な3つの要素~安楽死制度を議論するための手引き02(第4部)

安楽死制度を求めていくために必要な3つの要素~安楽死制度を議論するための手引き02(第4部)

論点:患者の自己決定権は、十分に保護されているといえるか?

 さて、今回は「患者の権利法」について。

 僕が前回までお話していた、「安楽死制度を求めるために必要な3つの要素」。覚えていますか?

①緩和ケアの発展と均てん化
②医療の民主化
③患者の権利法

でしたね。今日はいよいよその最後になります。

「患者の自己決定権」は保証されているか

 僕は、前回の「医療の民主化」の項で、安楽死制度

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