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コスパ&タイパ重視の世の中。

短時間で答えを出すことを求められるからか、答えを急がずにじっくりと考えるゆとりが足りない気がしています。

日常業務においても、その瞬間にその場で答えを出さねばらならず、しかも正しい答えでなければならない、ということはありますよね?

就職試験でも、筆記試験のSPIはweb形式があたりまえ。与えられた時間内にどれだけ正確により多くの答えを導き出せるかが合否を分けます。


常にコストと時間に追われて、効率を重視する世界観でものごとを捉えていると、「レスポンスこそが正義」「効果の高いものこそ正義」という思考のクセが習慣化してしまいます。

だからなのでしょうね。会議や話し合いの場においても、「いかに良い答えを手短に導き出すか」ということが目的となっているケースが多々見受けられます。


できることなら一人ひとりの意見をじっくりと聴いて、お互いが何を大切にし、本当はどうしたいのかを十分に語らう時間が欲しいところです。

何気なく言ったひとことにも、その人の考えや思い、感情が込められています。さらにはその発言の背景にはその人が置かれた環境や状況があります。つまり言葉にはその人の価値観があらわれるわけです。

話し合いにおいては、この価値観を大切にしたうえで一人ひとりの意見を十分に引き出してから結論を導き出す『合意形成』が重要です。
そのためには一度立ち止まってブレストを入れることが効果的です。ブレストには「批判禁止、自由奔放、質より量、便乗・結合を歓迎」という4つのルールがあります。これはそのまま一人ひとりの価値観を引き出すうえで必ず役立ちます。

合意形成がなされると、結果として自分の意見が通らなかったとしても、自分の考えや思いを十分に伝えられ、結論に対して納得感をもって取り組めるという効果が生まれます。
「Someone's Answer(誰かの答え)」ではなく「We Answer(わたしたちの答え)」となり、当事者意識を持てるようになります。


以前、とある会議に出た際にどうしても結論に納得できないまま、しかも何も言えずに終わってしまった経験があります。いまだに悔いが残る会議でした。

いまふりかえると、「ちょっとグループで話し合ってみませんか?」とブレストを入れる提案ができたでしょうし、出てきた結論に対して「参加者同士で確認する時間を取りませんか?」と合意形成がなされているかを確かめることもできたでしょう。
でもその当時はわたし自身がファシリテータとしての経験が未熟で、しかも下の立場だから言い出せないという考え方(借り物の自己概念です)をしていたので、まったく言い出せないまま終わってしまいました。

会議後の結論に対する不満たるや……
結局どうしても100%の努力はできず、中途半端な結果につながりました。

そのときに感じていたのは「わたしには関係がない」「どうせ誰かがやってくれるでしょ」という他人事意識。「わたしがやらねば誰がやる」「わたしたちが成し遂げるんだ」という当事者意識とは程遠い気持ちでした。


この経験はわたしにとってターニングポイントになっています。
「知識や技量がなければ合意形成は成し得ない」と痛感し、ファシリテーションを熱心に学ぶことへとつながっていきます。
皮肉にも、あのとき失敗したおかげで自分の可能性の扉を開くことができたわけです。

「We Answer(わたしたちの答え)を出せなかった」
「足りなかったのはブレストだった」

いまでもふとしたとき、この言葉が頭の中に浮かんできます。
これからも話し合いの場面は大いにあるでしょうし、そんなときこそ自分が培ってきた力を発揮してブレストを挟みつつ、合意形成を図り、We Answerを導き出せるよう努めます!

※コスパ(コストパフォーマンス:費用対効果)
※タイパ(タイムパフォーマンス:時間対効果)
※ブレスト(ブレーンストーミング:集団発想法)



#明日も佳き日でありますように
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