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自分と重なる他者の経験をきくために
入学、卒業、成人、就職、結婚、出産、子育て、出世、引退、老後……などなど、人生にはたくさんの節目があり、いくつものステージがあります。
そして誰しもが、『似たような経験』をしたことがあるのではないでしょうか?
一つひとつのできごとを「“わたし”を主人公とした物語」としてみれば、どれもが初体験であり、また一つとして同じ経験はありえません。少なくとも経験しているのは“わたし”である以上、他者とは必ず違いがあるはずなんです。
ところが他者の経験を聞いていると、つい「自分も似たような経験があるな」「わたしのときと同じだ」「みんな同じ経験をしているだな」と考えてしまうことがあります。
共感ではなく、同感・同調・同一視でしょうか…「似たような経験」から「同じ経験」へと感じ方が変わってしまう感覚です。
これ自体が悪いことではないのですが、気をつけたいのは自分と重ね過ぎてしまうことです。
重ね過ぎると「あのとき“わたしは”こうやって乗り越えた」と、いつの間にか自身の経験談を語ることになっていきます。
やがて、「同じ苦しみを感じてほしくない」「辛い状況を早く解消してあげたい」という同情へと変わっていき、最後には「こうしたらいいですよ」と、アドバイス・解決策の提案へとつながっていきます。
問題解決や情報提供がいけないとはいいません。ですが、相談者の話を聴く段階から自分の経験と重ね過ぎて理解しようとすればするほど、正しく聴くことができなくなってしまうんです。しかもそのことに気づかないまま……
わたしたちはプロのキャリアカウンセラーとして耳と心を整え、先入観や憶測を排除し、真摯にお話しに耳を傾けるためのスキルを磨き続けています。ですが、どれだけ訓練しても逃れようのない捉え方のクセは存在します。その一つが「自分の経験と重ねて聴くこと」です。
だからこそ、「このお話しは自分の経験と重ね過ぎてしまうかもしれない」と自分の心に警鐘を鳴らすことは、傾聴の専門家として欠かせないスキルです。さらに自分の経験と重ねて聴いていることを気づいたとき、その気持ちを正直に認めることも必要です。それが誠実に話を聴くということ、自己一致だとわたしは考えます。
そのためには研鑽の場も必要なんですよね。わたしはその場をつくることがいまの使命だと考えて、新たな役割を目指して取り組み始めました。これが実るのが何年後になるかわかりませんが、一歩ずつ進んでいきます。
さあがんばるぞー!
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