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病院の整形外科?接骨院?いくのはどっち?

これまで、自身の専門、得意分野をあまり発信していなかったのでそろそろ書こうと思う。

私の専門は動作分析と身体への治療介入(姿勢の矯正や肩こり、腰痛、頭痛などの痛みの軽減)具体的には、マッサージだけでなく、運動を通じて根本的な問題がどこにあるのか、当事者と共に解決に導いていきます。

私は、病院で10年以上勤めた作業療法士です。対象とする治療領域は、脳卒中患者で、つまり後遺症の手足の麻痺における介入になります。手足の治療は容易ではありません。自分の場合、1時間の治療で効果が出せるようになるまでに5年以上かかりました。

治療法を確立するまで、試行錯誤の連続、経験値のあるゴットハンドと言われている先生のもとに通うなどして、鍛錬を続けてようやく身についた。要は、職人さんと同じような特殊な技能であると思っています。

鍛錬を続けた結果、私は、自身の両手で皮膚・筋肉の反応や姿勢の変化を感じ取り、自分にしかできない治療を確立しました。日頃から、人の姿勢や歩行、動作分析が癖になり、仕事以外でも目についてしまいます。麻痺の治療だけでなく、一般的な痛み、肩こり、膝痛などの慢性痛やO脚、X脚の治療や姿勢の改善、自主トレーニングの提案、生活改善の為のアドバイスもできます。

病院で成人の患者を相手に治療をしておりましたが、最近は、子供の治療に方向転換。不規則に動き回る子供を相手に、姿勢から歩行、手の使い方に至るまで細かく動作分析し、新たな領域で奮闘しているところです。先日は、上司から手が痺れるという事で相談を受け、その病状と症状から、病院へ行く事を進めました。私の診断を受けて、その日の午後病院へ行ったそうです。

昨年末には、親族から“腰痛が治らない”との相談を受けました。1週間経過したにも関わらず、激しい痛みがある状況だったので、患部に炎症が残存しているのだろうと話しました。生活面の話をよくよく聞くと、毎晩の晩酌と睡眠不足がその炎症を引き起こしていることがわかりました。

人の体に起こる炎症作用は痛みとして、体が認識する事があります。そして患部の痛みが熱を持ちます。さらに話を聞くと、普段からの寝不足と、晩酌による良質な睡眠の確保ができず、十分な休息を得られていないことが原因であると予想されました。その為、腰に負担がかかり、腰痛を発症、炎症を引き起こし、会社を休む必要が出てきました。晩酌が引き金となり、炎症が1週間も続きました。アルコールは炎症を鎮めようとする人間の自然治癒力を邪魔します。

近所の接骨院に通うとのことでしたが、ヘルニアではまずいので、病院での検査を勧めました。画像検査上、異常はなく、痛み止めの薬を処方だけだったようです。

近所の接骨院では、“座骨神経痛”だ! と診断されたそうでした。私は西洋医学を学んでいるので、接骨院の先生が画像検査もなく、そのような診断を下すのには違和感がありました。神経痛は症状なのであって、病名ではありません。

個人的には、病院でリハビリを受けてほしいとは思いましたが、入院するほどの酷い病状でない限りリハビリ治療は適用されないのが現実です。時々、外来患者でもリハビリを受ける人がいますが、入院歴のある方であり、診断がつかない人にはリハビリの処方はされません。なぜなら、病院側の事情で、保険点数にならず、お金にならないから。それが病院です。


一方、接骨院は医療保険が一部使えますが、診断機器を扱えないので、膝、肩、腰、頭などの痛みの診断には、その人の経験則による事が多いと思われます。(聞いた話の限り)指圧やマッサージのようなことはできますが、それ自体が根本的な解決にはならないので、一時的にはよくなっても、すぐにまた痛くなります。

親族の抱えた腰の痛みは、数ヶ月で良くなってきたので、接骨院にはいかなくなったらしく、今は病院で定期的に診断を受け、慢性化した腰痛の経過観察しているとのことでした。接骨院は痛みが良くならないから行かなくなった。そのうちに、痛みが徐々に引いていったらしい。

私の意見としては、病院と接骨院を、どちらもうまく使い分けるしかないのが現状です。ただ、その時点でのベストな選択はどちらなのか、相談に応じれる人は少ないと思います。

ちなみに、私たち作業療法士、理学療法士は医療保険制度の元でしか仕事ができません。つまり、医師の処方箋がなければリハビリ治療をできない立場なのです。したがって、接骨院を開いている方々みたいに、開業できません。

しかし、独立開業している作業療法士も実際にはいますが、堂々と作業療法士、理学療法士と名乗ることができないのです。

だからこそ、私は診断のつかない痛みでどうすればいいか悩んでいる人々の助けとなりたい。

今回、身体的疲労と痛みに悩むhard workerの皆さんの為、サークルを作りました。

運営はざっくりと相談と改善の為の原因の追求とアドバイスを健康維持、パフォーマンスの向上を目標とします。あとは加入して頂いた方々のやりとりで作っていきます。しっかり相談に乗りたいと思っており、人数は10人から15人程度で運営したいと思います。よろしくお願いします!



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