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「進撃の巨人」 最終回迫る!

おはようございます。アルキメデス岡本です。

さて、世間では鬼滅の刃ブームがまだまだ続いていますが、マンガ、アニメ業界での最大の関心は「進撃の巨人」に集まっています。

現在、各メディアでファイナルシーズンが放送中ですが、最終回の描き方は一体どのような形となるのでしょうか?

既に『進撃の巨人』最終話は2021年4月9日の別冊少年マガジンに掲載されると発表されました。また『進撃の巨人』最終34巻の発売日は2021年初夏頃とのこと。

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■進撃の巨人とは

別冊少年マガジンで一番人気の漫画が『進撃の巨人』。2009年の連載開始以来、創刊されたばかりの別冊少年マガジンと共に歩んできたと言ってもいい。

この『進撃の巨人』のコミックス累計発行部数は、連載開始からわずか4年で2000万部を突破。2019年12月時点で全世界での累計発行部数は1億部を超えた。しかしながら連載開始から12年目にあたる2021年4月に、『進撃の巨人』がついに最終回を迎えます。

■最終回までのあらすじ

という訳で、まずは進撃の巨人の「最終回までのあらすじ内容」を解説します。エレンたちがパラディ島を脱出してマーレ編が始まるまでの展開を簡単におさらい。既に知ってて興味がないという方は、下にズバッとスクロール推奨。

獣の巨人のジーク、超大型巨人のベルトルト、鎧の巨人のライナーたちを撃破したエレンたちは「ウォール・マリア」の奪還を果たす。エルヴィンを筆頭に多大な犠牲を払ったが、超大型巨人の能力は最終的にアルミンに継承された。

そして向かった先は、ウォール・マリア内のエレンの生家。父親のグリシャ・イェーガーが厳格に管理していた地下室を目指す。そこにはグリシャが残した3冊の日記があった。このグリシャの日記には「グリシャの過去」と「世界の残酷な真実」が全て洗いざらい書き残されていた。

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ここで「進撃の巨人の世界観」は全てガラッと一新されます。

■地下室の日記に書かれた世界の真実とは?

グリシャは壁外(パラディ島外)の「マーレ」という国の出身だった。そして、グリシャはエルディア人でもあった。しかしエルディア人はマーレ国で迫害を受けていた。何故なら、エルディア人は「ユミルの民」の末裔だったから。

1820年前、ユミル・フリッツは巨人の力を得る。これに目をつけた王はエルディア帝国を建設。死亡後も九つの巨人に能力を分け与えて、エルディア帝国が世界を支配した。ただ100年前に大国マーレは巨人の能力を7つ手中に収めたことで状況は一変。

マーレ国との巨人大戦に敗北したエルディア帝国のフリッツ王はその後、一部のエルディア人を引き連れて「パラディ島」に逃げ込む。ただし実際には後述するタイバー家と結託し、エルディア人同士の内紛に嫌気がしたフリッツ王がマーレからパラディ島に移住。

そしてフリッツ王は始祖の巨人の能力を使って、巨大な三重の壁を築いた。これが後のウォール・マリア、ウォール・ローゼ、ウォール・シーナだった。そして、壁にされなかった一部のエルディアの民の末裔が後のエレンたちになります。

ちなみに、フリッツ王はパラディ島に移住する際に「不戦の契」という条件を新たに生み出した模様。逆に言うと、それ以前の始祖の巨人には不戦の契といった制約はありませんでした。

■グリシャたちはパラディ島に島流しにあうが…

しかし、パラディ島に行けなかった(世界に取り残された)のエルディア人の一部は「悪魔の末裔」と今度は迫害を受け続ける。この中に後に、エレンの父親となるグリシャ・イェーガーがいた。この理不尽な現状を嘆くグリシャはエルディア帝国の再建を目指す。

一方、フリッツ王家の中でもパラディ島に行かなかった貴族がいた。グリシャはその王家の末裔の娘と結婚し、そこで生まれたのがジークだった。ただジークの裏切りでグリシャといったエルディア復権派は、パラディ島に島流しにあってしまう。

でもグリシャはパラディ島で「エレン・クルーガー」という進撃の巨人の継承者と出会う。そして、壁内に侵入して始祖の巨人の奪還を託される。進撃の巨人の能力を得たグリシャは壁内でカルラと出会い、その後、エレンが産まれる。

そのためエレンとジークは父親が同じ「異母兄弟」という関係性になります。

■エレンが最後に取った選択肢とは?

その後、パラディ島はマーレ国から派兵されたライナー、アニたちに襲撃され、ウォール・マリアは崩壊。グリシャは自らの進撃の巨人の能力をエレンに託して現在に至ります。ここまでの展開は進撃の巨人序盤の展開に繋がります。

しかし、ライナーたちは敗北。パラディ島から全ての無垢の巨人が掃討された後、ウォール・マリア外に壁外調査に出るエレンたち。そこにはアルミンがかつて語っていた「海」が本当に存在した。壁の向こうには海があり、海の向こうには自由がある…はずだった。

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しかし、海を初めてみたエレンの表情に笑顔はなし。「向こうにいる敵を全部殺せばオレ達、自由になれるのか?」と指を指す先にあるのはマーレ国であり、全世界。果たしてエレンが取るべき選択肢とは?エルディア人(ユミルの民)と世界の運命は?

■進撃の巨人終盤はマーレ編

だから進撃の巨人の終盤の展開はマーレ編で大半を占めます。コミックスに置き換えると23巻から34巻までになります。現在、放送されているファイナルシーズンはこのマーレ編から始まっています。

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パラディ島から逃げ帰ったジークやライナーは、マーレ国が直面する戦争に駆り出される。何故なら超大型巨人、女型の巨人を失ったことで、周囲に敵も多かったマーレ国を侵略しようと諸外国が攻め入ってくる。

それでも鎧の巨人、獣の巨人の戦力は凄まじく、マーレは未だに攻略されずにいた。しかし同時に巨人の脅威を改めて見せつけることとなり、「世界的なエルディア人への憎悪」に更に繋がった。

つまり、ジークたちはマーレ国に対して忠誠を取り続けてきたものの、結果的にエルディア人への差別感情を解消することには繋がらなかった。かつてのエルディア帝国もマーレ国も結局は同じ穴のムジナ。巨人という強力な戦力と権力に溺れただけだった。

一方、世界的な技術革新によって、九つの巨人の戦力に対抗できるまで通常兵器は進化した。マーレ国の相対的な弱体化は、エルディア民族存亡の危機を意味していた。

■マーレに乗り込む裏切り者・エレン

そこで立ち上がったのがタイバー家。九つの巨人の一つ「戦鎚の巨人」を持つ元エルディア帝国の貴族。これまでマーレ国の庇護下でぬくぬくと暮らしてきたが、戦槌の巨人を戦争に駆り出さなかったことで諸外国からの信頼は厚かった。

タイバー家は「不戦の契」のおかげで始祖の巨人に脅威はないと知っていたが、エレンが始祖の巨人を取り込んだことで状況は一変。タイバー家も動かざるを得なくなる。そこでパラディ島を仮想敵ではなく、「本当の人類の敵」に位置づけて世界に説得も兼ねた宣戦布告をする。

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ただ傷痍軍人としてマーレ国に潜入していたエレンは、タイバーが演説する最中に襲撃。まさに「言葉による宣戦布告」を「蹂躙という宣戦布告」で即座にやり返す。しかし奇しくも、タイバーの思惑通りにパラディ島に全世界の敵意が向く羽目にもなる。

そして、エレンは進み続ける。。。

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■ここまでの感想

という流れで現在、ここまでがアニメシーズンで放送されています。エルディア人(ユミルの民)とマーレの関係性は、さながらユダヤ民族とドイツとの関係に近い。ここにヒィズル国という日本がモチーフの国も絡んでくるのも意味深でした。現代社会に対する風刺も込められた内容の漫画です。

また有名ですが、進撃の巨人の設定は「北欧神話」のストーリーとほぼ同じ。ここらへんも最終回ではどう関連して描かれてくるのか、非常に興味深いです。

アニメ版は原作から変更されている部分もありますが、アニメからでも楽しめますし、原作から入っていってももちろん楽しめます。アニメ版のクオリティも非常に高く海外での評価も高いです。

■作品のメッセージとは

この物語で描かれているのは、マーレ人とエルディア人による「巨人大戦」です。その中で、エレンという主人公が「始祖の巨人」の力を使ってこの戦争を終わらせようとします。

そして、エレンは閉ざされた世界から自由を求めて進んでいきます。

この物語が伝えたいメッセージとは、これに尽きるのではないでしょうか?

"自由を求めて進め"


"自らの力で"


"未来を切り開け"


■究極の「自由」とは何か? 

ではなぜエレンは自由を求めるのか?それは端的に言って、運命を許せないからです。

では「運命」とは何か。それは“自分で選択できない状態”のことです。

例えば作中でいうエレンを襲った最初の“運命”は、超大型巨人によって街や母親を失ったことです。本人の意志が介在する余地がなく、絶対に避けられない状況、これを運命と呼びます。

進撃の巨人では「残酷な世界」「奴隷」「服従」「家畜」「理不尽」「仕方がなかった」などのキーワードがしばしば語られますが、これらは運命とほぼ同義語ですね。

これを、エレンは許せない。

自分達を奴隷のように扱い、家畜のように支配して服従させるマーレ人。この理不尽と残酷な世界を憎み、その怒りでこの世界をぶち壊そうとするエレン。そして、何者にも支配されない、自らの「自由意志」によってこの運命を変えようと突き進むエレンは、「進撃の巨人」そのものであり、エレンにとっての究極の自由とは、「地鳴らし」とも言えるでしょう。

つまり、地鳴らしとは「奴隷解放宣言」を意味しているのです。

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■シーズン4を観る前に抑えるべきポイントまとめ

進撃の巨人アニメシーズン4を見る前に抑えておくべきポイントをまとめておきます。

押さえておきたいポイント
・シーズン3の海に到着してから3年経過
・エレン達の敵・マーレ側目線で描かれている
・壁の役割と9つの巨人の謎

まだ進撃の巨人を観ていない人はこれまでのダイジェストでご確認ください。

ほなまたお会いしましょう。バイバイ~♪

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