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2023年J1第34節鹿島アントラーズ-横浜FC「終わらない歌」

時を超えた青いリボン 時は鹿島戦の前に遡る。第33節湘南戦でクラブが試合会場で配布していたフラッグにプリントされていた、横浜のエンブレムの中央上部にある青いリボンがゴッソリ抜け落ちていたことが話題となった。原因究明や再発防止策の議論はさておき、ここで初めてその青いリボンの意味を知る事になったサポーターも多かったようだ。あれは横浜フリューゲルス存続活動いわゆる青い翼運動にて、参加者が揃って身につけていた青いリボンになぞらえてのものだ。 合併の話が出てから青い翼運動が広がってい

    • 2024年J2第31節横浜FC-ヴァンフォーレ甲府「謀(ハカリゴト)」

      長崎がいわきに勝利した。8試合ぶりの勝利だ。リーグ再開後未勝利だった3位長崎が目を覚ましたか。そうなると横浜は勝利を求められる。3位と勝ち点12差だからと言って、3敗できると考える余裕はないし、実際3連敗しようものならあっという間に交わされる。そんな思いで甲府戦のキックオフの笛を聞いた。 戦略 ここ数戦横浜は戦い方をそれまでと変えていた。特に徳島戦以降は前線からのプレスの強度を上げて3-2-5のような形で前線から追い込もうとプレスをかけていた。徳島戦ではそれが実り開始早々

      • 2024年J2第29節モンテディオ山形-横浜FC「おくのほそ道」

        「閑さや岩にしみ入る蝉の声」と松尾芭蕉が詠ったのは、この山形の立石寺いわゆる山寺だった。試合終了とともにスタジアムには涼しい風が吹いた。横浜が山形に残酷な結果を突き付けた。ハーフタイムに打ち上げられた花火はあだ花になった。山形のサポーターのため息が、静寂なスタジアムを包んでいたように聞こえた。 競馬いうところの夏の上り馬のごとく、夏を過ぎてから急上昇を続ける山形の連勝を3で止め、自動昇格枠と優勝を争うチームの強さを見せた。 いささか ゼイン 試合の入りは横浜に分があった

        • 2024年J2第28節横浜FC-徳島ヴォルティス「一歩、また一歩」

          岩武、J1で待つ 試合前に岩武の長期離脱が発表になった。右膝前十字靭帯損傷で8か月。リハビリなどを考えると、復帰は早くても来年の春頃だろう。契約周りはわからないが、「J1で待っている」というクラブからのメッセージは来年も契約期間が残っているのだろう。と、同時にそれは、横浜がJ1に昇格するというメッセージでもある。 近年では、靭帯損傷や断裂も必ずしも選手生命が終わってしまう負傷ではないといった楽観的な観測もあるが、選手の立場からするとその間にポジションは奪われてしまうし、年

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          2024年J2第26節横浜FC-V・ファーレン長崎「追い抜かせる訳にはいかない」

          前半アディショナルタイムだった。長崎の縦パスが長崎エジガル・ジュニオに入る。ボニフェイスはマークをしていたが入れ替わられ、裏に走りこむ長崎マテウス・ジェズスにラストパス。このボールを受けた彼は、GK市川との1対1を迎えた。今シーズン、中盤の選手でありながら何度もスーパーゴールを決めている名手と対峙。 市川は少しずつ相手との間合いを詰める。そうしないとゴールのスペースががら空きのままだからだ。非常に良い間合いで詰めていくと、ジェズスの方がじれてシザースでフェイントを入れる。これ

          2024年J2第26節横浜FC-V・ファーレン長崎「追い抜かせる訳にはいかない」

          2024年J2第25節横浜FC-ジェフユナイテッド千葉「2分で未来は変えられるが」

          サッカーの世界では「1分あれば1ゴール奪える」的な格言があるのだが、それは一種の例えで、エンジニアが「技術的には可能」というのと同じ意味だと思っている。理屈上可能だが、実際にそれを達成するのは様々な条件が揃った時だけ、つまり実質不可能を示している。 その実質不可能を可能にしたのが横浜だった。後半アディショナルタイムの2分間で2点、もう少し細かく言えば約90秒程度で2点を奪って逆転した。蒸し暑い夏の夜に爽快な風が駆け抜けるかのような、あっという間の逆転劇となった。 飛び方を

          2024年J2第25節横浜FC-ジェフユナイテッド千葉「2分で未来は変えられるが」

          2024年J2第24節水戸ホーリーホック-横浜FC「夏の水戸はご用心」

          リーグ戦8連勝で水戸に乗り込んだ横浜。それまでのチーム記録だった7連勝を記録したのは、2019年。その2019年の7連勝を止めたのは水戸だった。 初のJ1昇格を達成した2006年、開幕戦限りで足達監督が解任されその後昇格した高木監督が率い15試合無敗、継続していた無失点記録を770分で終わらせたのはこれまた水戸である。(J2の連続無失点時間の最長記録は今でもこの770分である。) 前回の水戸戦の観戦記では対戦成績が開きつつあると書いたが、夏の試合ではそう簡単に勝たせてくれない

          2024年J2第24節水戸ホーリーホック-横浜FC「夏の水戸はご用心」

          第104回天皇杯全日本サッカー選手権大会3回戦サガン鳥栖-横浜FC「連勝に冷や水を」

          試合の行方を暗示するような黒い雲はスタジアムのスタンドから顔を覗かせていた。J2リーグで8連勝中の横浜はJ1で17位の鳥栖とどこまで戦えるかは、今の自分たちの強さが本物なのかを計るには絶好の相手だった。 ボールが回らないのは風のせいなのか 試合後松下は「前半のうちは風も強かったせいか、自分のところにボールが来なくて」と話したのだが、果たしてそうなのか。前半中盤にあった、松板、中村、そして永井と自陣の低い位置でパス回しをしていたシーンがある。リーグ戦だと、松下のポジションは

          第104回天皇杯全日本サッカー選手権大会3回戦サガン鳥栖-横浜FC「連勝に冷や水を」

          2024年J2第23節横浜FC-ブラウブリッツ秋田「信じるものは救われる」

          前節難敵いわきを下して横浜は7連勝を飾った。その間の失点数はわずかに3。半分以上がクリーンシートとほぼ完ぺきな内容で勝点を積み重ねている。前回の7連勝は2019年18戦負けなしを記録した中で達成している。そう考えると連勝を達成する事は当たり前だが、昇格への近道である。 ただ、7連勝をしても首位には立てず、3位清水とも勝ち点差がないのが今年のJ2である。平均勝ち点で考えると通常なら昇格してもおかしくないペースで3チームが勝ち点を重ねているが、自動昇格枠は2。そのうち1つが弾かれ

          2024年J2第23節横浜FC-ブラウブリッツ秋田「信じるものは救われる」

          2024年J2第22節いわきFC-横浜FC「炭鉱と温泉の町で」

          試合翌日とある温泉での話。湯本の温泉は基本的に熱くて30分程でのぼせそうになったので上がって脱衣所でのこと。そこに居合わせた4、5人の初老の男性たちは顔見知りのようで世間話をしていたが、突然いわきの試合のことになった。 Aさん「新聞で、「いわき 4発」とあったからお?と思って開いたら、4点決められて負けてたわ。(自虐気味に)ハハハ」 Bさん「相手どこよ。」 Aさん「横浜よ。」 Bさん「横浜強いなぁ。」 Aさん「横浜はJ3から上がってきたチームじゃなく、J1から落ちてきたチー

          2024年J2第22節いわきFC-横浜FC「炭鉱と温泉の町で」

          2024年J2第21節横浜FC-ロアッソ熊本「仮初め(かりそめ)の」

          秋田が清水を下したことで、上位3チームが勝ち点43で並ぶものの得失点差の関係で横浜が暫定ながら首位に躍り出る事になった。 自分がまさしく清水戦の観戦記で書いたことが起きている。首位のチームを横浜が粉砕した途端に音を立てて崩れていく清水。ここ最近のアウェイゲームは横浜、山口、愛媛、そして秋田と4連敗。6試合で4敗、1ゴール10失点と急ブレーキがかかった。勝ち点12もあった差が今節でなくなった。 祭りの始まり 終わってみれば5-0の完勝劇だった。試合開始4分で先制し、その後

          2024年J2第21節横浜FC-ロアッソ熊本「仮初め(かりそめ)の」

          2024年J2第20節藤枝MYFC-横浜FC「あなたはあなたのままで そのままで」

          私にとっては1年ぶりの藤枝となった。サッカーではなく、神社仏閣と城跡をめぐりに昨年もこの地を回っていた。小山城、相良城、諏訪原城や焼津神社を回っていた。藤枝には朝ラーで食事をしただけだったが。。。藤枝、焼津、牧之原、吉田などはまとめて志太榛原と呼ばれる地域で、藤枝のゴール裏に「志太榛原軍」と弾幕が出ていたのは、それをもじっているのだろう。それも懐かしい響き。(過去に志太郡と榛原郡は実在していた郡である。) 第三勢力の苦悩 サッカーのエリアとして考えると、藤枝MYFCは清水

          2024年J2第20節藤枝MYFC-横浜FC「あなたはあなたのままで そのままで」

          第104回天皇杯全日本サッカー選手権大会2回戦横浜FC-ヴァンラーレ八戸「働き方改革」

          残業代で食っている。そういう言葉を耳にしたことがある。基本給が低いので、残業代をベースに乗せる事で生活できるレベルの給料にしている意味だそうな。数年前まで、ボーナス無し年俸のみの仕事だった自分にとってはその感覚がわからないでいた。深夜残業以外は特に残業代なしなのでわかりやすくて仕事をいかに効率良くするかが求められたし、個人の裁量も大きかったからそれがしやすかったので、相当な繁忙期でもない限りはフレックスだったので定時退社どころか、この日のようにウィークデーのゲームでは朝7時頃

          第104回天皇杯全日本サッカー選手権大会2回戦横浜FC-ヴァンラーレ八戸「働き方改革」

          2024年J2第19節徳島ヴォルティス-横浜FC「喜びの歌」

          「SUMO SUMO SUMO SUMO 横浜SUMO♪」というのは試合後、横浜のゴール裏に挨拶に来た福森の去り際に際してのチャントだった。「○○に家を買おう」的な言葉の意味は、そこに骨をうずめて欲しい=ずっといて欲しいの意であるが、福森自身は桐光学園卒で藤沢出身。引っ越していなければ藤沢に戻ってくる実家はあるはず。(彼の出身中学は、その昔ソシオが集まってフットサルをしていたミズノフットサルプラザ藤沢のすぐそばだなんて縁があったのかもしれない。違)そんな野暮な話はさておき、0

          2024年J2第19節徳島ヴォルティス-横浜FC「喜びの歌」

          2024年J2第18節横浜FC-愛媛FC「君は生き延びることができるか」

          その左足に口づけを ゴールを挙げた櫻川がセレブレーションの次に向かったのは、座り込んでいた福森の元へ。福森が立ち上がり左足を櫻川の膝の上に置くと、靴磨きのパフォーマンスと思ったら、さらにキスまでも。きっとそれは留まらない程の感謝と歓喜がそこにあったのだろう。苦しんで苦しんで最後の最後にもぎとった勝利だった。 勝った者が強い 前半開始2分伊藤翔が抜け出してGKとの1対1を迎えた。このシュートは枠を捉えきれず外してしまったが、試合序盤から横浜がこのシュートがまるで攻撃開始

          2024年J2第18節横浜FC-愛媛FC「君は生き延びることができるか」

          2024年J2第17節ヴァンフォーレ甲府-横浜FC「万物流転の法則」

          2023年のJ2で話題になったのは町田の昇格でもあるが、甲府のACLでの奮闘も忘れられないだろう。22年の天皇杯に優勝し、23-24シーズンのACLを戦った。甲府にはACLの試合を開催できる規模のスタジアムがなく、新国立で試合をし、スタジアムの一角は来場をクラブからも促された他クラブのサポーターが埋め尽くすといった甲府でしか出来ない光景もそこにあった。 甲府がACLに出場するだなんて2000年代初頭の解散の危機を見ていた当時の自分には想像も出来ない事だった。世の中は変わってい

          2024年J2第17節ヴァンフォーレ甲府-横浜FC「万物流転の法則」