カット野菜、冷凍野菜、野菜ジュースって栄養あるの?
✅ 時短のために、カット野菜や冷凍野菜を使っています。
✅ 野菜は野菜ジュースに頼っています。
そんな方はいらっしゃいませんか?
お客さんにもよく聞かれる内容なので
少し深堀して、
カット野菜、冷凍野菜、野菜ジュースは栄養があるのか?
栄養補給になるのか?
について解説します!
カット野菜は、できるだけ使わない
カット野菜と言えば、
千切りキャベツや野菜炒め用の野菜
などがありますよね。
ネットで
「カット野菜 栄養」
と調べると、
✅ カット野菜に栄養がないのは嘘!
✅「カット野菜には栄養がない」はデマ!
という情報がほとんどでした。
これだけ見ると、
「カット野菜でもいいやん!」
と思ってしまいそうです。
しかし、
カット野菜は
次亜塩素酸Na(殺菌剤)や水で
何度も洗われているため、
水溶性のビタミン・ミネラルが
出ていってしまっています。
野菜を切って水にさらすと、
水溶性のビタミンやミネラルは
溶けだすのです。(※1,2)
これは、新鮮野菜を
自宅で水でさらしても同じです。
しかし、
自分で買ってきた野菜だったら
水にさらす時間や調理法を
選択できますよね💡
水にさらさない野菜もあれば、
電子レンジで加熱するだけ
にすることもできます。
もちろん、
「栄養がまったくない」
とは言えませんが、
カット野菜は、新鮮な野菜に比べると栄養価が低い
というのは間違いないです。
そして、
カット野菜の代表のもう1つが
パック詰めされた「水煮野菜」。
豚汁用に水煮野菜とか
筑前煮用の水煮野菜のことです。
\豚汁用の水煮野菜の例/
※イオン プライベートブランド TOPVALU(トップバリュ) HPより引用
パック野菜の野菜は
何時間も水にさらされているので、
ビタミンやミネラルの損失は
少なからず発生しています。
豚汁用の水煮野菜に入ってるような
ニンジンとか里芋とか、
自分で買ったらそもそも
水にさらさないですよね…。
カット・水煮野菜は
量増しにはなりますが、
毎日食べるものではありません。
できるだけ新鮮野菜を買ってきて
カットして食べたいですね。
また、
カット野菜(キャベツ千切りなど)には
次亜塩素酸Naという殺菌剤
が使われているため、
よく水洗いして使って下さい👍
よく水洗いすることで、また
ビタミン・ミネラルが抜けますが(笑)
=================
カット野菜や水煮野菜の
ミネラルについて、
詳しく知りたい方は
加工食品ジャーナリストの
中戸川貢さんのセミナー
を一度聞いてみてください ↓ ↓
ネットでは絶対に知れない、
加工食品や調理野菜の真実
を知れます(^^)
実際に、
加工食品を食品分析センターで
ミネラルの実測をされているので
説得力があります。
「カット野菜や水煮野菜は栄養がある・ない」
って、
主張することは誰でもできますが…
本当に測るのことは
なかなかできないですよね。
冷凍野菜も万能ではない!けど使える
冷凍野菜は、生鮮野菜に比べて
栄養価が高いことがあります。
なぜなら、
栄養価の良い、旬の時期に収穫され
すぐに急速冷凍されているから
と言われています。
例えば、
ほうれん草のビタミンCの量を
夏と冬で比べると👇
✅ 夏採り 生 20mg
✅ 冬採り 生 60mg
(100gあたり)
旬の冬のほうが、
ビタミンCが多いです。
とは言え、すべての冷凍野菜が
旬のものかはわかりません。
中には、季節に関係なく収穫され
冷凍されるものもあるので、
「生鮮野菜に比べて栄養価が高い!」
とは断言できません。
それでも、
生鮮食品と同じくらい
栄養価があるのであれば
とても便利でいいですよね👍
1つだけ懸念点を上げるとすれば、
冷凍野菜であっても一度加熱されているので、ビタミン・ミネラルが少なからず低下している
ということでしょうか。
冷凍野菜の裏をみてもらうと、
「加熱していません」
と書いているものがあります。
じつは、
「加熱していません」と書かれていても
「ブランチング」といって
下茹でされている場合が多いです。
ブランチング処理をすると、
冷凍耐性を高め保存期間を延ばす
ことができます。
下茹ですることで、
少なからずビタミン・ミネラルは
出ていってしまいます。
ある研究では、
ブランチングによって
かぼちゃの
✅ ビタミンB1 が「25%」減少
✅ ビタミンC が「30%」減少
春菊の
✅ ビタミンB1 が「15%」減少
✅ ビタミンC が「30%」減少
したという結果が出ています。(※3)
とは言え、
栄養価がゼロになった
というわけではないので
活用するのは良いかなと思います。
水煮野菜と違って、
ずっと水さらしをされていませんし
カット野菜と違って、
次亜塩素酸Naも使われていません。
なので、私は
冷凍野菜はほどよく使ってます!
冷凍野菜の残留農薬については
\こちらをご覧ください/
野菜ジュースは最終手段
野菜ジュースは、加工の段階で
ビタミン・ミネラルが
失われているものも多いので
野菜ジュースをとったから、野菜とれている!
とは言えません。
とくに、
濃縮還元されているジュースは
あまりおススメしません。
なぜなら、
✅ 原材料の野菜が、国産なのか海外産なのか分からないから
✅ 栄養価が低い可能性があるから
です。
野菜ジュースには、大きく
「濃縮還元」と「ストレート果汁」
とがあります。
「濃縮還元」とは、
まず原料となる野菜や果物などから
ジュースを絞ります。
そして、
商品としてパッケージするときに、
濃縮したものに再び水分を加える
という方法です。
加工の過程でビタミン、
食物繊維といった栄養素が
失われてしまう可能性があります。
また、
飲み物に還元する際に
砂糖を加えるものもあるので、
砂糖や添加物が入っている
場合もあります。
そして、何と言っても
原材料の野菜が、
国産なのか海外産なのか分からない
ことが多いですね。
海外産の野菜だったら、
日本で認可されていない農薬が
使われているかもしれません💦
一方、「ストレート果汁」とは
野菜や果物などの果汁を絞って
容器に詰め低温で保存したものです。
濃縮還元と違って、
栄養素が残りやすい?
とも言われていますが、
「変わらない」という報告もあるので
大きな違いはなさそうですね。
野菜ジュースは、加工過程が多い分
冷凍野菜に比べて
栄養価がより減っている
可能性は大きいです。
野菜ジュースで補うのは
最終手段くらい考えたいですね。
まとめ
ネットでは色々な情報がありますが…
メリットとデメリットを考えて
ご自身で何を使うかを選択してください!
ちなみに、私は
✅ カット野菜や水煮野菜、野菜ジュースは買わない
✅ 冷凍野菜は適度に使う
です💡
みなさまの健康を願って。
【参考文献】
※1)生活衛生 Vo1.42 No.5183-186 1998 無水調理によるブロッコリーのミネラル・ビタミンの変動
※2)日本栄養 ・食糧学会誌 Vol. 43 No.1 31~42 1990 食事中ミネ ラルの調理損耗の実態と基礎実験
※3)日本食品保蔵科会誌 VOL.23 NO.1 1997 冷凍あるいは凍結乾燥処理した野菜・果実中のビタミン含有量に及ぼす通年貯蔵の影響
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