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選評*能面の泣くも笑ふも秋思かな

【スキ御礼】「選評*邯鄲の声吹かれ散る草の原


能面の泣くも笑ふも秋思かな  岡田 耕
小面こおもてと呼ばれる若い女性を模った面であろう。
よく能面のような表情、あるいは顔と、一見どんな感情を内に秘めているのかわからない無表情を言う言葉があるが、そんな感じの美しい面である。
しかしこの面をちょっと上向かせると笑っているように見え、俯けば泣いているように見え、横に振れば怒ったように見える。
そして悲しみや怒りが究極に達すれば夜叉にもなる情念を秘めた面でもある。
しかしどのように見える時にも、その表情にはどこか愁いが付きまとっている、というのだろう。

俳句雑誌『風友』令和四年二月号「ー風紋集・緑風集選評ー風の宿」磯村光生

☆能面とその表情について、脚本家で能面師|麻生りり子 さんの記事があります。ご紹介します。

(岡田 耕)

ありがとうございました。


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