句集鑑賞 磯村光生『千枚田』(4)
*これまでの記事
・句集鑑賞 磯村光生『千枚田』(1)【スキ御礼】
・句集鑑賞 磯村光生『千枚田』(2)
・句集鑑賞 磯村光生『千枚田』(3)【スキ御礼】
曼珠沙華の句も「鎌倉花の四季」にあり、なぜ墓地に多く植えられているかなどの解説と考察がなされているが、掲句も曼珠沙華の精緻な観察と、人間との深い関わり合いの歴史を十分に弁えていることが窺える。
曼珠沙華かつて一揆の果てし丘「寒造り」
衰への蕊より兆し曼珠沙華「寒造り」
神がみの宴のともし曼珠沙華「写楽の眼」
(岡田 耕)
(俳句雑誌『風友』平成二十二年十一月号「磯村光生句集『千枚田』鑑賞」)
*(5)に続きます。(近日投稿)
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