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「971」という屋号に込めた想い

こんにちは。971(クナイ)代表の岡澤です。

2020年7月に独立し、現在はフリーランスのコピーライター兼クリエイティブディレクターとして活動しています。(事業構想士や忍者としての側面もあり、その話は本記事内でちょっとだけ触れていきます)

「コピーライターってなんぞや?」という方もいるかと思いますので簡単に説明をすると、主にクライアントのコミュニケーション活動全般における文章設計をする人・職種のことです。

私自身、キャッチコピーやコンセプトの開発、企業スローガンやミッション・ビジョン・バリューの策定、パンフレットやWebサイトに掲載する文章の作成、取材記事の作成など、ありがたいことに非常に幅広い業務を担当させていただきました。

また、企業や商品・サービスのネーミング開発も、コピーライターの得意とするところ。といっても、名前をつけるという行為については、多くの人が経験していると思います。子どもがいる方なら子どもの名前を、ペットを飼っている方ならペットの名前を、すごく頭を悩ませながらも、楽しい気持ちで考えたはず。友だちのあだ名や、企画書のタイトルも、立派なネーミングといえます。

前置きが長くなってしまいましたが、今回は私がなぜ「971」という屋号を掲げたのか、その背景についてお話しすることで、ネーミングの考え方やそこから生まれる成果についてお伝えできればと思っています。

自身のバックグラウンドは何か、何を実現していきたいか

屋号を考えるうえで、以下の2点を重視しました。

①自身のバックグラウンドを表現できているか?(価値・特徴)

②何を実現していきたいかが伝わるか?(想い・ビジョン)

今回は個人の話ですが、実際のクライアントワークでは、さらに市場ニーズや競合、世の中のトレンドなどの要素についても調査・整理したうえで、ネーミングを検討していきます。

①自分自身のバックグラウンドを表現できているか?

私は、10年以上コピーライターとしてキャリアを積んできました。でも、すでに独立して活躍されているコピーライターがたくさんいる中、「言葉を武器にしています」と言っても、あまりインパクトがないな、という気がしました。

また、コピーライターという肩書きで仕事はしてきましたが、最終的なアウトプットが言葉ではない案件も多々あり、言葉だけに限定したくない(されたくない)気持ちもあったので、もう少し別の切り口を探してみることに。

じゃあ、肩書きや経験以外の部分で、自分の特徴は何だろう?そう考えたときに思い浮かんだのが「忍者」というキーワード。

私は三重県伊賀市という忍者の里出身で(末裔ではない)、この数年は仕事と平行して、忍者についての研究や事業構想に取り組んできました。忍者関連のイベントでは、実際に忍者服を着て、物販やアトラクションのお手伝いもしてきました。

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また、もともとフットワークの軽さには定評があり(よく「どこにでもいるよね」と言われる)、クライアントの業種や求められるアウトプットも非常に多岐にわたっていました。この「神出鬼没さ」「変幻自在さ」は忍者に通じるのでは?と勝手に納得し、「忍者」という切り口で考えるという結論に達しました。

②何を実現していきたいかが伝わるか?

コピーライターのアプトプットは、詩や小説などの創作物とは違い、どこまでいってもクライアントの課題を解決するものでなくてはなりません。

そして私の場合、クライアントの課題解決はもちろん、その先の社会や人が抱える課題も解決していきたいという想いを抱えていました。

この想いは、過去に事業構想大学院大学という社会人向け大学院に通い、そこで「社会課題を解決する」という視点の大切さに気づかされてから、ずっと意識してきたことでもありました。

「苦しみを無くす」と書いて「苦無(クナイ)」と読む

以上の自己分析から、「言葉という領域に限定せず、忍者を想起させ、クライアントの課題を解決することで世の中をより良くしていきたい」というのが、ネーミングを考えるうえでの指針となりました。

と、ここまでは自分で考えましたが、実際に「971」というネーミングをつくってくれたのは私ではなく、今もいっしょに仕事をしているアートディレクター

彼が「『クナイ』とかいいじゃないすか」と言ってくれたときに、直感で「これだ!」と確信したのです。

「クナイ」とは、忍者が使っていた道具の一つ。

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武器としてはもちろん、壁を登ったり、穴を掘ったりと、さまざまな応用が利く便利なグッズで、漢字で書くと「苦無」となります。

クナイのように、目的にあわせて多彩なアプローチができる存在でありたい。そして、クライアントや社会が抱えるあらゆる不当な「苦しい」を無くし、「楽しい」ことで満たしていきたい

これこそ、自分のやってきたこと、そして今後やっていきたいこと、そのものじゃないかと。

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ちなみにロゴデザイン。

数字で書いているため、初見の人の半分は読めない印象ですが、それがまた忍者の暗号っぽくて気に入っています。カタチもクナイっぽいし。

名は体を表す

屋号を決めて良かった点として、自分の行動指針が明確になったことが挙げられます。

「自分は本当に、目の前の人の苦しみ(悩み・課題)と向き合えているのか?」

「この仕事で、本当に誰かの、社会の苦しみを解消できるのか?」

何か行動を起こすとき、選択を迫られたとき、上記のようなことを、常に意識するようになりました。

「971」という屋号にそぐわない行動が多くなったときは、己を見つめ直すか、屋号を変更するか、廃業するかのいずれかになるだろうなと思います。

そうならないように、常にこの屋号の意味を大切にして日々生活していきたいと、改めて決意した次第です。


あと、意外な発見としては、グッズ展開がしやすいこと。

ロゴがシンプルなおかげで、すごくいい感じのグッズをかんたんにつくることができました。

興味のある方は、ぜひこちらもご覧ください。

おわりに

「世の中のあらゆる不当な苦しみをなくしたい」という想いで立ち上げた971。

ひとりでも多くの人の役に立ちたいと思っています。

もしコミュニケーションに関わることでお困りでしたら、ぜひお声がけいただければと思います。

あなたの「苦しい」を取り除き、「楽しい」をつくるために、忍者のように縦横無尽に、変幻自在に、サポートさせていただきます。

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