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【開催レポート】目的のない読書会 (えぬ会) 第8回 2023年3月17日(金)

金曜日、夜のお愉しみ。
第8回えぬ会(目的のない読書会)が開催されました。

本日は参加者11人。何と〈えぬ会〉史上、最多人数です!
新規の方も4名来られ、大変賑やかな読書会となりました。

本の紹介

紹介された本は以下の13冊。

原田マハ『本日は、お日柄もよく』(2013年、徳間文庫)
エミリー・ロッダ『勇者ライと3つの扉』(2014年、KADOKAWA)
中平文子『女のくせに』(2022年、大阪工業大学知的財産学部水野ゼミ 編)
吉岡平『宇宙一の無責任男シリーズ〈1〉無責任艦長タイラー』(1989年、富士見ファンタジア文庫)
中原中也『汚れつちまつた悲しみに……』(2016年、角川文庫)
伊坂幸太郎『クジラアタマの王様』(2022年、新潮文庫)
横山広美 『なぜ理系に女性が少ないのか』(2022年、 幻冬舎)
エミリー・ロッダ『デルトラ・クエスト』(2002年、岩崎書店)
左川ちか『左川ちか全集』(2022年、書肆侃侃房)
森見登美彦『太陽の塔』(2006年、新潮文庫)
久世光彦『マイ・ラスト・ソング―あなたは最後に何を聴きたいか』(1998年、文春文庫)
ハラルト・ギルバース『ゲルマニア』(2015年、集英社文庫)
吾妻ひでお『失踪日記』(2005年、イースト・プレス)

この中でも印象的だった3つの紹介を抜粋してお送りします。

トップバッターはファシリテーターの十一里あるくさん。
あるくさんは、前回の〈えぬ会〉で気になった本を読書感想文として紹介されました。今回の本は『本日は、お日柄もよく』。

十一里あるくさんの読書感想文タイム

JKが悩んだり、恋したり、選挙に行ったりする小説。
設定的にはOLなのですが、考えや行動がどうにもJKで若々しく、タイトルと内容がどうも噛み合わないというイメージとのことでした。

2冊目は『汚れつちまつた悲しみに……』という詩集です。どこかで一度は聞いたことのあるフレーズですね。紹介された方は「月夜の浜辺」という詩を他人がどう解釈するのか、考察するのかを知りたい、と仰っていました。

では、考えましょう、と余った紹介時間を使い、皆で考えることに成りました。ボタンは牡丹なのか、釦なのか。海や月は何を表しているのか。
その場にいる方々の感性や考え方によって、色々な解釈が生まれ、それを聞いた紹介者さんはとても満足されていました。また何人かの方は「詩って面白い」と詩そのものにも興味を持たれたようです。

本を紹介するだけではなく、気になったことや喋りたいことを喋れるのは〈えぬ会〉の特色です。

さて、3冊目は「失踪日記」という漫画が紹介されました。
知る人ぞ知る漫画家、吾妻さんが、自身が落ちぶれる様をポップに表現した自伝漫画。

「全部実話です」と紹介中に何度も念押しされていましたが、実話とは思えないほど吃驚仰天の自伝漫画。「出されたゴミでその家の生活がわかる!」と使えるような使えないような豆知識がいっぱい紹介されていました。

11人全員の紹介が終わった後はえぬ会独自の「ええやんタイム」。
受付の際に渡される「ええやん」というカードに感想や思ったことを書いて、紹介者さんに手渡します。渡した後は「あの本どうでした?」「あの詩、私はこう感じたんですよ」など雑談が始まったり、始まらなかったりします。

おおよそ30分ほど「ええやんタイム」があり、〈えぬ会〉は終了します。

今回は参加者が多かった為か「ええやんタイム」が21:30まで伸びてしまいましたが、皆さん満足されて帰って行きました。人と本を通じて繫がるというのは良いことですね。

次回開催予定

2023年4月21日(金)19時20分~21時
水野ゼミの本屋
詳しくはこちら

過去の開催レポ

第1回の開催レポートはこちら
第2回の開催レポートはこちら
第3回の開催レポートはこちら
第4回の開催レポートはこちら
第5回の開催レポートはこちら
第6回の開催レポートはこちら
第7回の開催レポートはこちら

文責 (翔)

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