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巨木詣 【奥入瀬 24/6/20】

奥入瀬渓流のはずれにあるブナの巨木
通称「森の神」に逢いに行ってきました。

今年は冬の間に逢いに行けなかったので、
約半年ぶりぐらいの再会です。

威風堂々

今年も健在!

推定樹齢およそ400歳と、ブナの平均寿命を
100歳以上も上回るかなりの老齢木なので、
倒れてないかなといつも心配になっちゃいます。

そんな心配どこ吹く風と言わんばかりの
圧倒的な立ち姿で安心させてくれました(^^)

実はこの森の神、樹木の専門家である
樹木医さんからお墨付きを貰っています。

健康優良樹…!

平均寿命をはるかに超えておきながら、
まだまだ健康ですよ!という…

目立つ枯れ枝もなければ、葉もたっぷりと
茂らせていて、樹勢は抜群。
満場一致で納得のお墨付きです。


ところで、この金のパネル
よく見るとひっかいたような傷があります。

実はクマがちょこちょこ来ているようで、
看板の裏側に回ってみると…

傷だらけ!

豪快にボロボロにされちゃってます笑

周囲の土を踏み固めてしまうことのないように
森の神の周囲をぐるっと囲うようなかたちで
木枠が設置してあるのですが、こちらも…

ボロボロ!

この木枠、去年はここまでじゃなかったので、
わりと新しい傷あとです。

余計な物を設置するんじゃないと、
抗議されているように感じちゃいます…

この場所を訪れているクマがきっと
ヌシなんじゃないかと勝手に想像しています。

森の神に登ったりしないのかなぁ?笑

三頭木

三つ叉の樹には神様が宿るという言い伝えから、
森の神と呼ばれるようになったそう。


ちなみに、青森県内にはもう一本、
400年クラスのブナが存在していました。

世界自然遺産、白神山地で「マザーツリー」と
呼ばれていたブナの巨木だったんですが、
2018年の台風の影響で折れてしまいました。

根こそぎ倒れたわけではなかったので
再生への希望がもたれていましたが、
今年に入ってから枯死していることが発覚。

非常に残念なニュースだったんですが、
枯死してしまった樹体の撤去は行わず、
現状保存することが決まったそうです。

マザーツリーが朽ちゆく様を
自然そのままの姿を見届けよう。と…


私は、樹の一生は死が最期ではなく、
土に還るまでが一生だと考えているので、
とても素敵な決定だなぁと感じたのでした。



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