パーソナル・ナレッジマネジメント(PKM)
パーソナル・ナレッジマネジメント(PKM): 定義
ナレッジマネジメント自体は、コンピュータが個人レベルまで普及し始めた1980末期頃から始まった企業や組織の知的資産を管理活用する考え方。
その後のパソコンやインターネット、スマホなどの急速な普及により、個人ユーザ自身の個人的なレベルでのデジタル情報が洪水のようにあふれ、その管理の方法論が長く待たれていた。
デイビッド・アレン氏のGetting Things Done(GTD)は、タスク管理により、日常の仕事を管理しこころの平静を取り戻すことを提唱し、非常に多くの個人の生産性に大きな変革をもたらした。しかし、今やデジタルとして常に押し寄せる膨大な情報の対応については、多くを触れていない。
その後、生産性の改善をうたう多くのクラウドアプリが登場したが、自体はさらに複雑化し、混乱してきた。
セカンドブレインの考え方は、第一段階で、膨大な情報から必要なもののみを収集インプットし、段階的要約法(Progressive Summarization)と呼ばれる情報を、時間の流れと必要のタイミングに合わせて段階的に凝縮し要約する。
さらに第二段階では、PARA(プロジェクト、責任エリア、リソース、アーカイブ[Project、Area、Resource、Archive])に行動可能性の度合いによって分類し、最終的には日々のタスクと関連付けて位置づける。
そして最終的に、段階的要約法によって凝縮され断片化されたナレッジを実際のプロジェクトの遂行にジャストインタイムでアウトプットに活用するツールとなること。
したがって、パーソナル・ナレッジマネジメントとは、個人が収集した知識やそれまでの成果物などを、アウトプットを前提として行動可能性の度合いによって整理・断片化し、ジャストインタイムでプロジェクトに利用して成果に結びつける方法論と言える。
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