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第19回|ネイチャープラネット 坂内剛至さんインタビュー【後編】

2023年始まりましたね。
本年もどうぞよろしくお願いします!
OHYA BASEは引続き「大谷でできることを増やす場所」を目指します。
去年できなかったことや新しい取組み、今年はたくさんチャレンジしたいです。
「OHYA BASEでコレやってみたい!」「こんなことできるの?」「管理人にちょっと相談!」「一緒になんかやろうぜ!」など、どしどしお声がけください!
昨年以上に皆さまの参画を全力ウェルカムしますッ。

そんな2023年最初のnoteは、ネイチャープラネット 代表・坂内剛至サカウチタカシさんインタビュー【後編】です。
昨年末の【前編】ではアウトドアアクティビティ事業を始める前のお話をメインに聞かせてもらいましたね。

【後編】はOHYA UNDERGROUNDのお話に迫ります。


ものすごい地域資源に出会ったことで、OHYA UNDERGROUNDが始動。

プロジェクトとしてOHYA UNDERGROUNDがスタートしたのはいつ頃でしたっけ?

震災の直後ぐらい。
とすると2011年頃に大谷に調査に入り始めたのか。
調査も入れたらもう10年ぐらいになるね。
大谷に人がいなくなっちゃって、大丈夫かな…?ってなってる時期だった。

どうしてそんなタイミングで関わることに?

ビルススタジオ(塩田)大成さんがfacebookにあの写真を上げたから。
それで「え!なにこれ!行きたい!」って。
「うちで船、出せます!」って食いついちゃった、笑。
船と技術を持ってる人を捕まえたくて写真アップしたんだろうから、俺がまんまと引っかかったってことなんだけど。

坂内さんがまんまと釣られたという「あの写真」。
「やりたいっ!」とだけ書いて塩田さんがfacebookに投稿した。

最初から「新しい事業になりそう」みたいな予感がしたんですか?

いや、ただもう自分が「うわぁ、すごい、行ってみたい!」って感じ、笑。
大谷には小学校の遠足で来たことがあったぐらいで、大谷石とか平和観音とかは知ってたけど、逆に言うとそれしか知らなかった。
まさか地下があんなふうになってるなんて。

地下をさらに進むとものすごい景色が!

好奇心とか探究心が抑えきれなかった、って感じですね、笑。
そこからどうして4社がチームを組むことになったんですか?

うちだけじゃ不安もあったからアウトドア事業の先輩でもあるNAOCの増渕さんにも声をかけたのね。
「こういうところがあるんだけど、ちょっと行ってみませんか?」って誘ったら当然「おぉ、やるやる、やりたい!」って来てくれて。
調査に入ったら、ますます面白い場所だった。
こんなところがあるなんて「嘘でしょ?!」って驚きの連続で。

それで、これは世の中に発信していくべきすごい地域資源なんじゃないか、ということでファーマーズフォレスト松本さんにも入ってもらったんだったと思う。
そんな4社でLLPチイキカチ計画設立。
それでOHYA UNDERGROUNDツアーが立ち上がっていくんだよね。

左から ファーマーズフォレスト松本さん、ビルススタジオ塩田さん、NAOC増渕さん
そしてネイチャープラネット坂内さん4社でLLPチイキカチ計画結成。

なんかもう、この土地の歴史というか、持ってるストーリーができすぎてるぐらい面白くて。
ここらへん大谷地域は2000万年前には海の底にあって、そこで起きた海底火山の爆発から生まれたのが大谷石…って成り立ちも、それから近代になって石材産業とか観光業で大谷が繁栄して、一度は衰退して、そして今っていうのも。
まるで物語のよう。

大谷の面白さって色々あるんだけど、今よりちょっとだけ昔の営みが想像できる、っていうところもいい。
どれだけの人が関わっててどんな営みが繰り広げられていたのかっていう痕跡とか資料が結構残ってるんだよね、大谷って。
ものすごく過去のできごとってわけじゃないから、まあまあ生々しい足跡みたいなものを見つけることもあって、それを辿って想像が膨らんじゃう。
昔のようにまたトロッコが走ったら面白いなぁ、とか。

坂内さんがそうやって語ってくれると、ますます大谷が面白いところに見えてきます!
OHYA UNDERGROUND、調査まで含めると10年以上になってきたわけですけど、強烈に印象に残ってることってあります?

なんだろう…。
いっぱいありすぎて。
でも、やっぱり最初にそこに立ったときのインパクトがものすごかったかなぁ。
景色っていうか、場所の持ってる力みたいなのに圧倒された。

OHYA UNDERGROUNDでご案内するところはもちろん、稲荷山も、戸室山も、大谷のどの場所も。
あとはちょっと変わったところだと、いろんな撮影に関わったのもいい思い出です。
ブラタモリ」とか「世界ふしぎ発見!」とかはお客さんからの反響も大きかったし、ミュージックビデオ撮影協力で記憶に新しいのは米津玄師さんの「馬と鹿」、あれもすごかった。
中には自分たちの取り組みがそのままドラマになるという貴重な機会もあった。
日曜劇場「ナポレオンの村」っていう唐沢寿明さんのドラマなんだけど、深夜までボート出したりしてなかなか過酷だった!…というのは裏話です、笑。


大谷のことをもっと知りたい、もっと伝えたい。

OHYA UNDERGROUNDという活動が先にあって、後からOHYA BASEっていうハコができたっていう順番ですけど、BASEができてみて変わったこととかありますか?

拠点ができた、というのはやはり大きいですね。
OHYA UNDERGROUNDツアーは、ガイドとお客さんとの時間の共有がものすごく濃い。

自社だけでやってるカヌーやカヤックのツアーはある程度自由に楽しんでもらうっていう側面もあるから、水に出たらバラけちゃう時間もある。
けど、大谷ではずーっと一緒に動いて、ずーっと喋ってる、笑。
濃いんだよね、接し方が。
さらにもっともっとツアー以外にもBASEでお客さんとの接点を持ちたい…っていうのが課題でもあるんだけど。
単なるツアーの集合場所って思われちゃわないように、我々ガイドももっと工夫して拠点を活用していきたいなと模索してるところです。

あとは、川治の他にもう1つ自分のホームができたのは単純にありがたい。
今日みたいにツアーとミーティングの隙間時間ができたときに、仕事ができる環境が大谷にもある。
ここから1時間かけて自社(川治エリア)に帰ってまたミーティングのために来るとなったら、実質どれだけ仕事ができるのか…ってなっちゃうから、笑。
PCとケータイと体があれば、会社と同じことができちゃう、大谷でも。

ですね。
ツアーやミーティングだけじゃなく、じゃんじゃん使ってください!
今後大谷でやりたいことなども聞かせてください。

大谷のまだ見てないところ、面白いところをもっともっと知りたい。
現状のOHYA UNDERGROUNDツアーだって十分ディープなんだけど、さらにディープなところがまだまだあるだろうから。
そしてやっぱり自分だけが知ってるんじゃもったいないから、伝えたい。
大谷の歴史やこの独特の面白さは伝えていかないといけない、という使命感のような気持ちがあります。

OHYA UNDERGROUNDは、ツアーの終わりに「すごく楽しかったです!」とか、後日メールで「ありがとうございました!」とかって言ってもらえることも多くて、ガイドのやり甲斐みたいなものをものすごく感じるツアーであり、場所。
大事にしていきたいと思います。

ツアーでは一般非公開の地下空間にご案内します。

熱いハート!
坂内さん、本日はどうもありがとうございました!


〜インタビュー後記〜

BASEに日々出入りしてるけど、フィールドに出ている時間の方が長いのでなかなかじっくりお話を聞く機会がないガイドメンバー。
というわけで管理人も初めて聞くお話がたくさん!の坂内さんインタビューでした。
子どもの頃のこととか、若かりし日に消防士を目指してたこととか(!)、山での不思議な出会いのこととか、いろいろ書きたかったのですが、文字数足りなかった…。

ので、恒例のやーつ!でまとめます。
管理人と独断と偏見による、ネイチャープラネット坂内さんを知るための3つのキーワード!

1. 代表とは思えないぐらい(←いい意味で!)フィールドに出動!
2. 裏方仕事やお困りごとも引き受けてくれちゃう懐の深さ
3. そして仕事のあとはモリモリ食べる!!!

坂内さんはとにかく現場に近いボス、と思ってます。
そして現場の美味しいものもいっぱい食べる、笑!
というわけで、地域の人ともすぐ仲良くなっている(気がする)。

そんな坂内さんもガイドを務めるOHYA UNDERGROUNDツアー、2023年も稼働しています。
大谷はひとりでふらりと歩いても十分おもしろいのですが、大谷を知り尽くしたガイドにアテンドしてもらうと、もっともっとおもしろくなるんです。
ぜひBASEに、ツアーに、お越しくださいね。

さて、次回はコワーキングスペースのメンバーで手芸家、またの名を「アミモニスト」ANWORKS 信江 彩乃さんのインタビューを取ってきます。
身近にいる「とびっきりオシャレさんだなぁ!」と思う人のひとり。
何を話しても「信江節」が発揮されるので、わたしは信江さんとのおしゃべりがとても好きです。
楽しみ。
更新は1月下旬を予定しております。
OHYA BASEは「大谷でできることを増やす場所」です。
ではまた次回!

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