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なんとかMusic

なんとかMusicは便利なサービスではあるけれども、本当に好きな曲だけ、パッケージメディアで所有している曲だけを聴きたい時がある(いや、ほとんどの場合そうなんだけど)。何気なく流れてきた曲を偶然好きになってしまう、という出会いも大切で、FM番組を聴いていた頃はそんなこともあった。
(なんとかPhoneで知らない曲が流れてくるようになったので、クラウドなんとかをオフにしてしまった。)

今の時代は偶然しか無くなってしまったのだろうか。情報の洪水。必然的な出会いを感じられない時代。LPレコードを聴き倒したり(←すごい言い回し)、B面の一曲目の価値について語ることはほとんど無くなってしまった。「私は、これがものすごく好き」という感覚が「推し」という言葉になって自分を客体化し、情報共有するという流れになってしまった。自分には推しという概念が全くわからない。

いろんなものが飽和して全てを讃えあってしまうような時代に何ができるか。学生には「人生で(文化的な何かに)びっくりしたことがあるか?」という質問を良く投げかけている。

先日、宮崎と鹿児島の女性アーティストから
「楽しければいいってもんじゃない」
という言葉を聞いた。

本当にそう思う。


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