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39.【ひとりっ子の私と親の終活】87歳術後CCUから一般病室へ移った母は、

「骨と皮だけやろ。痩せてガリガリになってしもたわ。」(母談)ということでタイトル写真は、ガリガリ君です。

87歳術後CCU入院中母と86歳認知症父とひとりっ子の私の看護、介護、終活のお話。前回のお話はこちら。

5月24日の手術後、CCUから一般病室に移ったと思ったら、翌日またCCUへ即帰還した87歳母。週末は面会できないし、86歳父は不安と寂しさでかなりおかしくなるし(たぶん認知症が3レベルぐらい一気に進んだと思う)、一体どうなるのだろうかと思っていたら、昨日午前中に、

CCU看護師長「状態が安定しているようなので、一般病室に移動します」

とお電話がありました。おお、よかった。早速父に伝えなければ。

私「お母さん、一般病室に移動するって。9階に移動するって。」
父「そうか。わかった。」
私「9階やで。」
父「わかった。」

私は午後から仕事で行けなかったので、父だけで母の病院に面会に行ってもらいました。すると、父から電話が。

父「病室、6階ちゃうんか?」
私「9階やで。」
父「6階行ったら、おらんかった。」
私「そうやろな。9階やで。」
父「そうか。」

まあ、認知症父との会話は、毎度こんな感じです。もう慣れましたけど。
そんなすったもんだがあり、母に会いに行くと、

母「財布がないねん。あんた、私の財布、預かってくれてるんか?」

またまた、怖い事言うやん。

私「いや、預かってないよ。カギ付きの引き出しに入ってるんちゃうん?」

見てみたが、空だった。

母「ないやろ?上の棚のビニールの中とか、もう一回見てくれへんか?しょっちゅう外出するから(リハビリ室に行ったり、検査に行ったりする、の意)、もしかしたら盗られたんちゃうか?ようけはいってたのに(たくさんお金がはいってたのに、の意)

私「マジで?!あかんやん!」

棚とか下とか横とか裏とか、ベッドの下とか全部見たけど、

ない。

えーーーー。どうするんや??

と思ってると、横からリハビリの先生が顔をのぞかせて、

リハビリの先生「もしかしたら、看護師さんが預かってくれてませんか?」

母「いやー。そんなことないと思うわ。」

という母の声を最後まで聞かずにナースステーションへ。事情を説明したら、

あった。母の財布。預かってくれてました。

どう言うことや?預かってもらってること忘れるって。
これって、いわゆる、認知症?もの盗られ妄想ってやつ?

あーーー、二人して認知症の世界へようこそ。

いや、ようこそ、ちゃうねん。
どうするん?これから?

そんな私の気も知らず、母は呑気に、

「退院したら、鯛の尾頭付きたべたい。かぶりついたんねん。美味しいやんか、あれ。」

とにかく、市役所に電話して介護認定の審査来てもらわないと。今の気分は、

前途多難x10ぐらいです。

これまでのお話は、こちらのマガジンで読めます。



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終活って、ひとりでやろうとすると、途中で挫折したりします。趣味:終活って言ってる終活プロデューサー(終活P)の私を頼ってください!多分お役に立てると思います。